マガジンのカバー画像

pyxelゲーム制作まとめ

105
Pythonのレトロゲームエンジン”pyxel”でのゲーム制作まとめです。
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

pyxelゲーム制作まとめ

pythonのゲームエンジン「pyxel」でのゲーム制作noteのまとめです。結構数が増えてきたのと、noteに投稿しているものがほぼほぼpyxel関連だったので固定記事として作成してみました。 ※2021/12/14追記 pyxelの新バージョン「pyxel 1.5.0」がリリースされました。タイトルに「pyxel1.5」と記載がない記事は旧バージョンのpyxelで作成したコードになります。1.5以降とそれ以前のコードに互換性はなさそうなのでご注意ください。 ※2022/9

pyxelメモ_画面モードの切り替え方

pythonのレトロゲームエンジン「pyxel」には外面モードの切り替え機能があり、これはpyxelアプリケーション起動中に「Alt+9」で実行できます。 モードはCrisp/Smooth/Retroの3種類があり、結構雰囲気が変わって楽しいのですが、実行キーの関係上スマホで動かしているとモード変更ができませんでした(多分)。 何とかならないかな、と調べているとどうやらこの機能はpyxelのscreen_modeという関数を呼んでいることを発見。引数はおそらく0~2の数値で

pyxelでヒエログリフを描いてみる

皆さんヒエログリフはご存じですか? 古代エジプトの壁画とかに書かれているあれです。 どこかで目にした方は多いんじゃないでしょうか? では、ヒエログリフをどう読むかは知っていますか? 「読み方は知らないけど、あれって象形文字でしょ?だから鳥の文字は『とり』って読むんじゃないの」とか思っていませんか? 僕は思っていました。でも「ヒエログリフは象形文字」というのは間違っているようです。正しくは「象形文字的な側面はあるけど、メインは表音文字」らしいですよ。つまり、日本語のひらがなの

pyxelでピンボールゲームを作ってみた

これは本当に「唐突にWindowsのピンボールゲームを思い出したからやってみた」というだけのお話なんです。 特にこれといった目的もなく「なんとなく」。 Windowsのピンボールゲーム、覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。なんか宇宙っぽい感じの謎のピンボールゲーム。学校の情報の時間とかにこっそり遊んでるやつがいたあれ。 一太郎の落書きとWindowsのピンボールとマインスイーパ。僕のPCに関する原初の記憶はそんなメンツです。(あとなぜか入っていたブリタニカ国際大

pyxelでサンドボックスゲームを作ってみる(終)

ちょくちょく作っていたサンドボックスゲームですが、ここで一区切りとしようと思います。 なので最後に振り返りも兼ねつつ全体の紹介記事を書いてみます。 前回のnoteは以下になります。よろしければご覧ください。 プレイヤーの目的ゲームタイトルは「GEM SERCH」。プレイヤーはフィールドに隠された5つの宝石を探します。 宝石はどこかの岩の中にありますが、プレイヤー自身が掘り当てることはできません。その代わりにポイントを使って人間を配置し、採掘させます。このポイントは、採掘

pyxelでお絵描きゲーム

娘に作ってあげたちょうてきとうお絵描きゲーム。 マウスの左クリックで色の変更。スペースキーを押すと初期化されます。 下記のリンクから動作します。一応スマホ対応。 今はキャラクターがただの白い何かですが、ここをサンリオやらアンパンマンやらに変えれば見栄えもぐっと改善するはず。 しかしアンパンマンタブレットの登場でお払い箱になってしまった、無念。

pyxelでサンドボックスゲームを作ってみる(3)

前回は基本的なゲームルールを作り、とりあえずプレイできるところまで作りました。今回は、その後追加した要素をずらずらと書いていこうと思います。 前回のnoteは以下になります。よろしければご覧ください。 まずはシステム的な要素。 これらはいわゆる「オプション」のような役割を果たすマスとします。 ゲームではよく「ポーズキー」を押すとゲームオプションをいじれたり、リトライできたりする機能にアクセスできますが、そんな感じです。 家のマスはタイトル画面への遷移、音符のマスはBG

pyxelでサンドボックスゲームを作ってみる(2)

前回に引き続き書いていきます。今回は「水・溶岩のギミック」と「ゲームモードについて」です。 前回のnoteは以下になります。よろしければご覧ください。 さて、ギミックを考えていく上で「何か動きのあるものを」と思ったので「水・溶岩」を作成しました。 これらはタイルマップを更新する以外に水オブジェクト、溶岩オブジェクトを生成しています。進行可能かどうかの判定などはそのオブジェクトに持たせている形です。 それぞれ以下の特徴を持たせました。 ・水 緑の人間のみが通行可能。キノ

pyxelでサンドボックスゲームを作ってみる(1)

以前作ったサンドボックスゲームに色々と要素を追加していきます。こういうのはつまりは壮大な箱庭遊びなので、いろいろギミックがあった方が楽しいはず。 前回までの進行具合は以下のnoteをご参照ください。 まず、このゲームの目標を設定します。人間に岩を壊せる機能を付けたので、「岩の中から宝石を見つける」こととします。逆マインスイーパみたいなものですね。 とすると、人間を大量に配置して掘らせるのが良いのですが、ここはゲームらしくするために「何か配置するにはコストがかかる」としま

pyxelの作曲ツールを使ってみる(2)

前回は音楽ファイルのjsonを作るところまでできたので、今回は実際にpyxelアプリケーションに組み込む部分を書いていこうと思います。 前回のnoteはこちら↓ 8bit BGM Generatorに関するfrenchbreadさんのnoteはこちら↓ さて、それでは今作っているサンドボックスゲームにBGMを付けてみましょう。 データ読み込みのコードは以下のような感じ。 #音楽データの読み込みwith open(f"assets/music.json", "rt",e

pyxelの作曲ツールを使ってみる(1)

Pythonのレトロゲームエンジン「pyxel」。個人的に非常におすすめのゲームエンジンで、結構色々動かしてはきたのですが、完全に手つかずの領域があります。 「音楽」です。 pyxel自体にはサウンドエディタが付いているので効果音やBGMも作れるのですが、いかんせん僕に音楽の知識がなさすぎる。 ということで作ったゲームはどれも無音…だったのですが、ここにきて素晴らしいツールがリリースされました! ポチポチするだけで、良い感じのサウンドを作ってくれる「8bit BGM Ge

pyxelでサンドボックスゲームを作ってみる(お試し)

pythonのレトロゲームエンジン「pyxel」でサンドボックスゲームを作ってみようと挑戦中。「サンドボックスゲーム」の定義ですけど、とりあえず「環境が与えられてプレイヤーはその中で自由に遊ぶ」と考えます。マインクラフトとかが有名ですね。 また、ある程度進んだらnoteに書きます。 今回は短いですがここまで。 読んでいただきありがとうございました。

【pyxel 1.5】pyxelで2Dアクションを作ってみる(9)

前回の続きです。ゲーム画面の修正部分について書いて、このシリーズはひとまず終わりとしようと思います。 前回までの進行具合は以下のnoteをご参照ください。 さて、前回の続きとして画面廻りの改修について書いていきたいと思います。 これで今自分がどのあたりまで進んでいるのかわかるようになりました。 また、以前作って結局使わなくなっていたマップ表示機能を別の形で再利用しました。 これで敵の配置とマップを見ることができます…が、これには明確な欠点が。敵の存在判定が更新できな

【pyxel 1.5】pyxelで2Dアクションを作ってみる(8)

今回は現在のゲームシステムをもう少し膨らます要素をいろいろと追加し、通しでプレイできるようにします。この2Dアクションゲームについてはここをいったんの区切りとしようと思います。 前回までの進行具合は以下のnoteをご参照ください。 今回はいろいろと追加要素があります。 まずメニュー画面。 順に書いていこうと思います。 まず「Cource」。このゲームは全部で8つのマップで構成されていますが、その内容が変わります。現在はAとBの2種類のみ。 AコースよりもBコースの方を