見出し画像

第103椀(?) 味噌川

初出:2023年4月9日

<お味噌汁> ひと椀がつむぐ大切なもの それは日本のたから

「お味噌汁復活委員会」は、味噌汁の大切さをあらためて発信していこうと、2014年夏にFacebookページにてスタートしました。世話人、お味噌汁復活ライター、一般読者が思い思いの味噌汁を投稿しています。

味噌汁の出汁・味噌・具材を、それぞれに深く楽しく考え広め、毎日の食卓に味噌汁をいただく習慣を復活させるべく、活動の場を広げています。

私コイタは第1期からお味噌汁復活ライターをさせていただいております。ここでは私の書いた記事をまとめて紹介しています。

テーマ「お味噌諸国漫遊」

第103椀(?) 味噌川

昨年より、お味噌「汁」にはこだわらず「お味噌諸国漫遊」として、各地のお味噌に関係するお話を紹介させていただいております。特に今回は味噌でも味噌汁でもありませんが、余興的にお楽しみいただけましたら幸いです

先日、オークションで「味噌切機」を落札しちゃいまして、直接受け渡しのために長野県木祖村の道の駅に向かいました。「味噌切機」と言うのは、いわゆるミンサーでして、煮た大豆をミンチ状にする調理道具のことです。大きなホッパーがついてますので、大量に潰したい時にとっても便利なんですねぇ。

ところで木祖村って、なぜ木曽村ではないのかと言いますと、木曽川の源流の地であることから、木曽の祖という意味を込めて合併を機に明治22年に名付けられたそうです。そして、我が岐阜県恵那市は木曽川のちょうど中流域あたりになります。その源流の木祖村にある、前から気になっていた「味噌川ダム」を、ぜひ一度訪ねてみたかったんですが、今回ふいに叶ってしまいました。

この「味噌川」って、もしかして上流が赤土とかで濁って、味噌汁みたいな色してるのかなー?なんて思ってみたりしてましたが、そうではなくって「その昔まだ木曽川になっていないという意味で「未曽川」と呼ばれていたようで、それがいつのまにか「味噌川」と呼ばれるようになった」ということだそうです。ところで「味噌」の由来も、まだ醤(ひしお)になっていない「未醤(みしょう)」から来ているという説もあるので、この関連性もなんだか面白いですねー。

さて、話は「味噌切機」に戻りますが、実は私、同じ釜の味噌を作る仲間・・・名付けて「おなかま味噌」の活動も10年を越しまして、その間に友達の友達の輪がどんどん拡がり、今では1シーズンでおよそ360キログラムの味噌を「おなかま」で仕込んでおります。そんなわけで、この味噌切機の活躍はホントありがたいっす。

ところで、お味噌汁一杯に味噌16グラムを使用して、一年間毎日一杯いただくとしますと、一人あたり一年で約6キログラム使うという計算ができます。360キログラムと言いますと、60人の「おなかま」が一年間毎日お味噌汁をいただける量ということになりますねぇ。楽しいですねぇ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?