子どもの入院に付き添った ~その2~

 さて、子どもの急な入院が決まり私もこのまま病院から出られないことが決定した。

 ちなみに前回書き忘れてしまったが、子どもの診断名は接触性皮膚炎からの蜂窩織炎だ。傷口から何かの菌に感染したとのこと。この菌がもし抗生物質の効かない耐性菌だったら入院が長引くだろうとのことだったが、その場では何の菌かは特定できず結局わからないまま退院してしまったが、何の菌だったのか。まぁいいけど。

 次は入院の手続きだ。休日&夜なので簡易的な説明を受け、個室の希望を聞かれた。個室にすると1泊10000~12000円らしい。またここでも壁がきた。子どもと自分のメンタルのためには断然個室がいい。だが、「何日入院するかわからない=個室料金が総額いくらになるかわからない」だ。1週間で7~8万・・・、2週間で14~16万・・・、もっとかかるかもしれない。そして私はこの入院に医療費関連以外のお金がかなりかかることを予感していた。だって、子どもは座っていればまぁまぁ元気だから遊ぶものが必要だし、食事制限もないから病院の食事以外のものを食べたがるだろうし、私の食事も3食コンビニだし、入院患者用のwi-fiもないし、冷蔵庫もテレビも充電も有料カードが必要などなど。夫は「いくらかかっても個室でいいよ」というスタンスだったが、最高でいくらかかるか目算していたかは不明だし、支払うのは私だ。ただやっぱり3歳児が大部屋で一日中、何日も静かにしていられるとは思えず、個室を希望した。

 結局、個室が空くのが翌日とのことだったので今晩は大部屋に泊まることになった。幸い、同室に他の患者がいなかったので大部屋とはいえ比較的自由にできた。

病室に行く前に夫とはここで別れるが、次はいつ会えるのかわからない。コロナの影響で面会はもちろん荷物の受け渡しさえ看護師経由なので絶対に会えなかった。私は大人なのでいいが、子どもはワケもわからず家には帰れないし父親とは会えなくなった。子どもにとってはこれが一番の壁だったと思う。

夫は一度家に帰り、着替えなどの物資を持って再度来てくれると言っていたが、病室で信じられない説明書きを見た。

「入院患者への荷物の差し入れは15~17時まで」

信じられなくて何度も読んだ。

“原則”という但し書きがないか、“平日は別”と注意書きがないか、だが何度見ても「15~17時」と書いてあった。嘘だろと思い、ちょうど来た看護師さんに聞いてみると、看護師が受け渡しをするので比較的業務が空いている時間としてその時間帯を指定しているというのだ。夫がいま荷物を持ってくる予定と伝えると、今日は大丈夫と許可をもらえたが、

なんということでしょう

これから夫は差し入れの度に有給を使わなくてはいけないのだ。仕事終わりに来ることができれば日参してもらおうと思っていたが、有給を取らないといけないとなると頻繁には来られないだろう。

早速院内のコンビニで買ったおにぎりを子どもと食べながら、これからどうしよう・・・と考えた。

つづく


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