こいけ りほ

大学図書館勤務。

こいけ りほ

大学図書館勤務。

最近の記事

電子書籍派になってみた

 ここ数年、電子書籍派になってみようと試行錯誤していた。だいたいブラックフライデーの頃に思い立ち、セールのタブレットを購入したり、一年で貯まったポイントで電子書籍を買ったりとしていたが、年末くらいにはすっかり諦めるというという流れが決まっていた。  しかし、今回は違った。昨年もまたブラックフライデーの頃に思い立ち、しかし、年明けて3月の今でも電子書籍生活は続いている。  そもそもの話からする。 そもそも私は完全に紙の書籍派(以下、「書籍」と書いた場合は紙の書籍を指す)だ

    • 2022年に読んでよかったPR誌の記事

      2022年よかったPR誌の記事  前回の記事で東京大学出版会のPR誌『UP』について書いた。なんか本当につらつらと取り留めなく書いてしまったなと反省している。ちゃんと文章を書くのって難しい。  お正月があっという間に過ぎ去り、もう2023年になってしまった。備忘録として昨年(2022年)読んでおもしろいと思ったPR誌掲載の記事を記録しておく。本当に、PR誌の記事は記録しておかないと一瞬で忘れる。せっかく読んでも手元にないものはほとんど忘れてしまっているし、かろうじて内容を

      • UPの感想

        前回、あまりにも『UP』の感想がテキトー過ぎたので、ちょっとこちらで書き直したい。ついでに出版社PR誌のことも少し書いておきたい。 前回書いた通り、私は東京大学出版会のPR誌『UP(ユーピー)』を愛読している。私の読書力では難しい内容の論文もあるので、毎回全部読んでいるわけではないのだがそんなことは気にしない。 2022年10月発行のものが記念すべき通巻600号であった。600号を見られるなんてラッキーと思いつつ、500号はいつだったのかと東京大学図書館のOPACで調べて

        • 次の読書感想文

          単行本が文庫化される時に加筆されるのが嫌だ。書き下ろしなんて加えるんじゃないよ。そういうことされると、単行本買わなくなってしまう。だって文庫版の方が完全版ってことでしょう? 正々堂々とそのまま文庫化してほしい。加筆という餌ですでにあるものを再度売り付けようとする心根が嫌いだ。というか、個人的にはもう全部最初から文庫本で出してほしい。なんなら全部同じ価格でいいから文庫版と単行本と電子版を同時に刊行してほしい。単行本は大きいから手が疲れるんだよ。開くだけで握力使うし、持ち歩きす

        電子書籍派になってみた

          図書館へ本を寄贈をする時は、

          私は出版社の小冊子(PR冊子?)が好きでよく読むのだが、先日見たものに掲載されていたのが、著者(小説家)が大学図書館へ自著を寄贈したが、どうやら受け入れられなかったようだという内容であり、著者本人はあまり納得がいっていないような書き方であった。 これは、これは、、うーん 一言でいえばつらい。著者も受け入れてもらえなくてつらいだろうが、図書館員も相当つらい。 大学図書館では、学外者や企業、出版社からの寄贈が存外多い。年間で200~300冊はあると思う。その内、事前連絡をく

          図書館へ本を寄贈をする時は、

          まじめに読書感想文ー5・完

          切らしていた鉄分のサプリメントを購入できた。これ、一日に必要な2.6倍量の鉄なんだ。サプリってそういうことだっけ? 今日も『キリンに雷が落ちてどうする : 少し考える日々 / 品田遊著』の電子版は出ていない。だんだん恨み言みたくなってきたな。そうではない。事実を述べただけだ。 だって読んじゃったし。我慢できなくて読んじゃった。 ここでやめてしまった。続きが読めなくなってしまった。 ここは、 272ページ目「残滓」という項目だ。 すごいことが書いてあった。 引用する

          まじめに読書感想文ー5・完

          まじめに読書感想文ー4

          今日は遅番勤務だったので、出勤前に病院でインフルエンザの予防接種を受けてきた。今年のは全然痛くなかった。 今日も『キリンに雷が落ちてどうする : 少し考える日々 / 品田遊著』のことを考えていた。 これまで書いてきた通り、なぜ著者が泳いだだけで衝撃を受けてしまったのかということだ。まず私は著者が泳げるとは思っていなかったということがある。さらにそんな健康増進みたいなことをするタイプだったのかという驚きもあった。 なんでそう思ってしまったのかということなのだが、これはもう

          まじめに読書感想文ー4

          まじめに読書感想文ー3

          勤務中、昨日の病院から電話がきた。 血液検査でひっかかったらしい。なんか、血栓の値?Dなんとかの数値が悪かったとのこと。ここでリテラシーの低い人は「Dの一族」と言ってしまうのだろう。私は言わない。 自覚症状がないなら1か月後に再検査でいいと言われたが、自覚症状がわかる自信がない。なぜなら私は年中具合が悪い。体調がいい日は一日もない。「今日は体調が変だな」とかないんだ。今朝も通勤途中で駅のトイレに2回いったし。目下、一番具合が悪いのは目の結石なんだ。 とにかく1か月後の受

          まじめに読書感想文ー3

          まじめに読書感想文ー2

          絶食採血をしてきた。いつも朝ごはんは食べない派なのだが、食べられないとなると食べたくなっちゃうだろうなぁ。水はセーフだよね。お茶はいいんだっけ? と思っていたが、普通に寝坊したので朝食はもちろん水も飲まずに家を出た。 まぁまぁ予約時間ギリギリに病院に着き、待合室で本を取り出した。 『キリンに雷が落ちてどうする : 少し考える日々 / 品田遊著』だ。 昨夜、ちゃんとカバーを作った。 ここの病院は待ち時間が長い。予約の時間に行っても1時間は待つ。読書するには十分な時間

          まじめに読書感想文ー2

          まじめに読書感想文

          明日は、絶食採血なので最後に食べるものを厳選している。 柿を最後にしたんだけど、 今、手元には黒豆絞りがある。 黒豆の甘納豆みたいなやつだ。 とりあえず袋は開けたけど、どうしようか ふんぎりがつかない。 さて、本を買った。紙の方だ。 私は昨日、日々の読書を電子にする試みのために (この試みはすでに何度も失敗している) Kindleのリーダーを買ったばかりなのだ。 『キリンに雷が落ちてどうする : 少し考える日々 / 品田遊著』朝日新聞出版 という本だ。著者のこともオモコ

          まじめに読書感想文

          お気に入りのレファレンス資料

          前の記事で『Magazine Date』の発行が終了したことについて触れた。終了が残念だったこと、こういう資料はなるべく紙で出して図書館で保存していきたいという感じのことだ。 だが実際、一読者、一図書館員として、どれだけ出版社に貢献(?)できていたのかとも考える。「出版されて当然」とは思っていないが、日々出版されていることについて無関心あるいは感謝が足りないのではなかったのか。 もっともっと「その本いいよ!」「いい本出たー」「来年も期待してる―」というリアクションを出

          お気に入りのレファレンス資料

          zassi の刊行形態

          日本雑誌協会が発行していた統計資料として『Magazine Data(マガジンデータ)』というものがある。残念ながら2021をもって刊行が終了してしまったようだが、これは日本で発行されている主な雑誌の発行部数等をまとめたものである。 最終刊となった2021をパラパラと見ていたところ、とある記述が目に留まった。 みなさんご存じの通り、雑誌というものはだいたい「週刊」とか「月刊」とか「季刊」というように刊行形態(刊行する頻度)が定められているもので、まれに「不定期」という

          zassi の刊行形態

          子どもの入院に付き添った ~その4~

          だいぶ更新が空いてしまった。 さて、子どもの状態はよくなっていったが、立ち上がることができないままだった。 血液検査の炎症の値も下がったとはいえまだ高く、医師も「まだだろうね」といった感じだった。 加えて、なんとなくではあるが心理的な抵抗もあるように見えた。 『やっぱり入院は長引きそうだな。10月中の退院は無理かもな』と思った時に、気になるのは月末の選挙だった。 私もだけど、入院患者さんとかもどうするんだ??と思っていた矢先、病棟に張り紙が掲示してあるのを見つけた。

          子どもの入院に付き添った ~その4~

          子どもの入院に付き添った ~その3~

          子どもは24時間点滴をつけ、日に3回さらにその点滴から薬を注入し、朝晩の食後に薬を飲み、さらに塗り薬も使っての治療となった。おにぎりを食べ、さらにカットフルーツも食べた子どもは、存外ご機嫌だったが「なんで病院に泊まるのー?」と何度も聞いてきた。 まさか入院とは思わず、救急での診療後に近くのショッピングモールでガチャガチャをする約束をパパとしていた子どもは、ガチャガチャのことはすぐに言わなくなった。 たった3歳の子が状況を理解し受け入れようとする姿が無性にいじらしくてたまら

          子どもの入院に付き添った ~その3~

          子どもの入院に付き添った ~その2~

           さて、子どもの急な入院が決まり私もこのまま病院から出られないことが決定した。  ちなみに前回書き忘れてしまったが、子どもの診断名は接触性皮膚炎からの蜂窩織炎だ。傷口から何かの菌に感染したとのこと。この菌がもし抗生物質の効かない耐性菌だったら入院が長引くだろうとのことだったが、その場では何の菌かは特定できず結局わからないまま退院してしまったが、何の菌だったのか。まぁいいけど。  次は入院の手続きだ。休日&夜なので簡易的な説明を受け、個室の希望を聞かれた。個室にすると1泊1

          子どもの入院に付き添った ~その2~

          子どもの入院に付き添った ~その1~

           先日、子どもの入院に付き添い私も病院へ泊まり込んだ。入院の少し前にたまたまツイッターで同じく付き添い入院した方のマンガを見ていたので、なんとなくこんな感じなんだろうとの心構えはあったが、予想を越えるさまざまな壁があったので、記録しておく。 【入院の経緯】  子どもは生まれてすぐから肌荒れがあり、季節によって症状が出たり出なかったりだったので3歳になる現在まで定期的にかかりつけ小児科にて診てもらい継続的に薬を使っていた。一ヵ月ほど前より症状が悪化し、さらに掻き毟ってしまうの

          子どもの入院に付き添った ~その1~