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よもぎ茶飲み比べ


私の一番好きな薬草はよもぎです。
去年、山下智道さんのヨモギハンドブックを購入して、各地のヨモギの違いや世界中で歴史的に見ても薬用、神事、魔術など人間の暮らしに密接していたということがとても興味深く、ますますよもぎファンになりました。
でもよもぎ蒸しは未経験です。

私の地元は広島の山間部で、夫の地元は宮崎県です。
気温や風土、土も違うのでヨモギも違った味がするんだろな。
たまたま夫の実家から宮崎、霧島連山の麓で採れた山下薬草店のヨモギ茶を貰いました。


山下薬草店のヨモギ茶
広島県産ヨモギ。ミキサーで細かくしたもの。

私の地元広島から取ってきたヨモギと、飲み比べてみることにしました。

どちらもだいたい1.5gで調整
3〜5分抽出

どちらも熱湯を注ぎ約5分。
宮崎産のほうが色が濃く、広島産のほうが薄いです。でも飲んでみると宮崎産のほうが苦味がなく香りが柔らかく飲みやすい。
広島産のほうは少し苦味も匂いも強い印象。
theヨモギ!と言った感じでパンチがあります。
収穫時期の違いなど多少の味の違いはありそうですが、こうやって飲み比べてみると産地で味に違いがあるのは興味深いです。

ちなみに、ヨモギにはお酒もあります。
アブサンという緑色のお酒で酒屋さんには置いてあります。

アブサンの原料、ニガヨモギに含まれる「ツヨン」という成分に、強い神経毒性、幻覚症状を引き起こす作用があるといわれていて、1872年に製造、販売が禁止になってしまいました。
時は流れ1981年、世界保健機構(WHO)はツヨンの残存許容量が10ppm以下であれば安全と発表し、以後、製造方法や原料が改良されたお酒が解禁。
それが今日本でも売られている「アブサン」になります。

ピカソやゴッホも愛した「緑の悪魔」、の異名を持つお酒

本物のアブサンは角砂糖を溶かしてこのお酒を飲むそうなので、恐らくヨモギ独特の苦みがあるお酒なのでしょう。
でも市販のアブサンはすでに糖分が加えらえているのでとても甘い…甘すぎるほど甘いので、甘党にはGoodなお酒です。


ヨモギ茶に限らずですが、薬草茶・ハーブティーは一煎目でおしまいにするのが基本です。まだ出そうだけど…と二煎目を出したくなるところをぐっと我慢して一煎目のみを楽しみます。(成分抽出の意味合い)

私は出がらしは捨てず、その日の晩に入浴剤としてお風呂に入れます。
バスソルトなどと一緒に入れることが多いです。
入浴剤で使った茶葉は、ごみ箱に捨てず、土に返します。
春になったらハーブの種を植えるつもりなのでいい肥料になることを期待しています。


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