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朝の習慣、太陽の光

うちの猫は、朝ごはんのあと必ず太陽が昇る方向へ座り、向き目を閉じている。まるで瞑想しているかのように・・5分ほど”瞑想”したのち、定位置でいつものように朝寝タイムなのである。

朝起きて、太陽光をあびることにより、体内で”セトロニン”が分泌され、睡眠モードから活動モードへスイッチが切り替わるという
(副交感神経→交感神経が優位になる)

日光を浴びた後、すぐ寝に入るうちの猫は参考にならないかもしれないが、
動物が自然と共に生きてきた歴史の中で、太陽の光を浴びて朝が始まる日常はごく普通のことであったのだろう。
最近読んだ本の影響もあり、私はここ1カ月、朝起きてベランダに出て朝日を浴びることにしている。

私の住む東京では、場所によっては高層ビルで光が遮られた部屋、住宅が密集した通勤に便利なエリアでは、日当たりの悪しき部屋に住まざるをえない人も多くいる。私は稼ぎの少ない上京したてのころは、後者であった。(当時朝”起きてすぐ朝日を浴びる”だなんて、おとぎ話のように聞こえたものだ)

一方、北欧フィンランドでは、国土が日本の九州を除いた大きさと同等にもかかわらず、北海道程の人口(550万人)しかいない。
わざわざ不利な場所に住むことを選ぶ人は日本人よりは少ないであろうと予想されるが、絶対的な特徴は冬季における日光の乏しさである。

ある月では午前11時頃に日の出があり、午後2時頃には日の入りになる。
私が現地の学校に通っていたころ、朝は太陽が昇る前に登校し、帰りは太陽が沈んだあとに下校するので、一日中太陽を見ない日が数カ月続いた。冬のどんよりした空の中で太陽が顔を出すのは、あっても1時間程の感覚だ。
噂には聞いていたが、雪のない11月は特に気持ちが落ち込んだ。
雪が積もると白色の反射で空気が少しあかるく感じるというが、11月はそれすらないのだ。

太陽の光は体内でビタミンDの生成に必要なものであるから、冬季の薬局にはサプリが山積みに売られている光景を目にする。現地の人々にとって鬱防止に一役買っているものなのである。
太陽の光を浴びることは心身の健康を維持するのに大事なものなのだ

現在コロナ禍により、テレワークで一歩も外に出ない日もざらではない。
日光をあびることは、手ぶらでできて費用もかからないのにメリットばかりである。朝起きて外に出て散歩に出るのでもよい。朝時間が取れない人は昼休みに少しでも外に出るだけでも良い。

以上、祝日の朝、猫を眺めながらふと思いを巡らせたことを綴ってみた。


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