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テクノロジーの行き着く先?映画「THE CIRCLE」は必見

一足先に、エマ・ワトソン主演の「THE CIRCLE」を見ました。

日本でも2017年11月に公開予定ですが、どんどん進化するインターネット社会に潜む問題について警鐘を鳴らす作品になっています。

THE CIRCLEとは?


様々な情報がインターネットで共有され ている現代。加速度的に進むその風潮に、 疑問を投げかける衝撃作です。世界トップ のIT企業“サークル”。彼らは“サークラー” と呼ばれる社員たちにありとあらゆる情報 一住所から銀行口座、業務の進歩を含む行 動まで一を管理するSNS (ソーシャルネツ トワーキングサービス) を提供しています。 

そんなサークルに入社したメイ(エマ・ワトソン)は、生活のすべてを放映する企画のモデルに抜擢され、一躍、注目を浴びるようになります。
しかし フォロワーの要求は上がっていき、メイは会社の実態に疑問を抱きはじめます。 

ビックブラザーを彷彿される監視社会

1949年に発表された近未来の監視社会を描いたジョージ・オーウェルのSF小説「1984年」では、「ビッグ・ブラザー」と呼ばれる監視者が人々を縛り付ける世界を描いていました。1984年にAppleは初代Macintoshを発売する際に当時、圧倒的シェアを誇ったIBMのビジネス用コンピュータを「ビッグ・ブラザー」として描いたCMを放送し、革命的なAppleという存在を印象つけました。

今回の「THE CIRCLE」でも「サークラー」と呼ばれる社員たちは、日々の出来事や趣味、同僚への評価を逐一SNSで共有することが求められています。
もちろん強制ではありませんが、行き過ぎたポジティブさがスリラーと感じれるようなカルチャーを生み出していきます。
原作は2013年発刊の小説とのことです。

インターネット界隈のあるあるの宝庫


サークルというサービスはソーシャルネットワークのためFacebookを、創業者の名前はイーモン・ベイリー、イーロン・マスクをもじっているのか?

毎週金曜日にイーモンは自身の思想や新たな構想を「サークラー」に向かって語るシーン。この場面はAppleの創業者スティーブ・ジョブズの姿と重なる。
構想名を発表するときの感じなどAppleの新製品発表シーンとそっくり。

考えるべきは利便性の先にある監視とプライバシー

作品のテーマとなっている「監視」と「プライバシー」。
テクノロジーによる便利を追求していく結果、プライバシーはどこまで許容されるべきなのか。とくに最近のSNSやLIVE配信。意図せずしなくても他人のプライバシーに踏み込んでしまう社会になりつつある。

この映画はそうした問題に我々がどう向き合うかを考えさせてくれる。

映画のキャッチコピーが意味深だ。
Knowing is good. Knowing everything is better.


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