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説得力ある文章を構成するPREP/SDS/DESC Doc Structurer

PREP/SDS/DESC Doc Structurerは、PREPなどの実績ある文章テンプレート(フレームワーク)に沿って文章構成を改善してくれるカスタムGPTです。

https://chat.openai.com/g/g-FstbGtLuG-prep-sds-desc-doc-structurer


文章構築とGPTs

何かを説明したり説得したりするための文章をフォーマルに書こうとするとき、「フレームワーク」を利用するのは良い方法です。すなわち、長年掛けて確立され有用性が広く認められている文章構成をテンプレートとし、それに沿って文章を書きあげていくのです。

この方法を使うと、説得力のある文章を容易に作成できます。作業をさらに効率的に進められるよう、筆者は新たに作ったカスタムGPTを作成し公開しました。題して、PREP/SDS/DESC Doc Structurerです。

フレームワークは幾つも考案されていますが、その中でも特によく知られているのはPREP法SDS法DESC法です。PREP/SDS/DESC Doc Structurerは、その名が示す通り、この3つのフレームワークをサポートしています。

フレームワークについて

PREP法、SDS法、DESC法の名称は、それぞれの構成要素名の頭文字を並べたものです。

PREP法

PREP法は、ビジネスシーンで主張や要点を相手に分かりやすく伝えるための方法です。

結論(Point)→ 理由(Reason)→ 具体例(Example)→ 結論(Point)」という順番で文章を構成します。

SDS法

SDS法は、文章や言葉で事実を相手にわかりやすく伝え、理解をうながすためのフレームワークです。
Summary(要点)→ Detail(詳細)→ Summary(要点)の順で文章を構成します。

DESC法

DESC法は、問題解決や意思決定において、具体的なステップを踏んで伝えるためのフレームワークです。

Describe(状況を説明)→ Express(感情や意見を表現)→ Specify(具体的な要望や提案を示す)→ Consequences(結果や影響を説明)の順で文章を構成します。

フレームワークにはそれぞれ長所と短所がある

フレームワークの概要が掴めたら、ぜひPREP/SDS/DESC Doc Structurerを通じてこれらを活用していただきたいと思います。

使用例

一例として、reveal.jsというJavaScriptのライブラリを推す文章を作ってみます。reveal.jsとは、パワーポイントの代わりにウェブブラウザで見ることのできる「スライド」を作れるライブラリパッケージです。大変便利なので大勢の人に推していきたいという訳です。

そうした志を胸に、PREP/SDS/DESC Doc Structurerにアクセスし、プロンプトを打ち込んでみます。すぐに文章が返ってきます。

指定したフレームワークに沿って論点が整理されているのがわかるでしょう。キーポイント(ここではPREPを指定しているので、Point・Reason・Example・Point)ごとにパラグラフが作られ、それぞれにふさわしい論点が選び出され、文章が綴られています。また、最後にツイッターレベルの短い要約文がバイリンガルで付加されます。このスナップショットの例では主張の根拠となる出典が示されていませんが、第2のプロンプトでそれを促すこともできます。

使い方

それでは、具体的にどうやって当該カスタムGPTに仕事をさせればいいのか、手順を追ってみることにしましょう。

プロンプトの基本:目的を簡単明瞭に提示する

GPTを相手にする作業が常にそうであるように、PREP/SDS/DESC Doc Structurerに対しても、まずは適切なプロンプトを与えることを考えなくてはなりません。本GPTにおいては、プロンプトの内容は「主題の提示とフレームワークの指定」が主となります。前述の例で言えば、

  • パワーポイントを使うのを止めて今後のプレゼンテーションにはreveal.jsを使おうと提案する文章を書いてください。→ 主題の提示

  • フォーマットはPREPを採用してください。→ フレームワークの指定

もちろん、ぜひ含めたい論点がある場合はそれらもプロンプトに盛り込みます。
最新の情報を反映させたいときは「ウェブ上で**に関する最新の情報を検索してください」という指示も入れましょう。

出力内容:要約・本文・論点

ここまで指定すれば、本GPTのinstructionに沿って、要約・論点リストが作り出され、その間に本文が挟まった形で出力が得られるはずです。

内容があまりにも期待からかけ離れている場合は、最初のプロンプトの内容を考え直しましょう。

修正要求のための第二のプロンプトが必要となることもある

PREP/SDS/DESC Doc Structurerのインストラクションは、

といった内容となっています。

ところが実際にやってみると

  • 要約文がない

  • 言語が違う

  • リファレンスがついてない

などの結果になることがしばしばあります。このような場合は次のようにシンプルな修正要求プロンプトを投入してやると、改善された結果が得られます。第2のプロンプトは以下のようなもので良いでしょう。

  • 要約文がない場合:「要約文が欠落しています。追加してください

  • 言語が違う場合: 「本文を日本語で(英語で)出力し直してください

  • リファレンスがついてない場合: 「リファレンスを本文に追加してください。

人力で取りまとめる

全てのAI系の出力結果がそうであるように、最終的には人間(ユーザー)がその品質について責任を持たなければなりません。内容が本当に正しいのか。日本語(英語)として不自然ではないか。その辺をきちんと検討することを怠らないでください。

それでも、ゼロから全てを人力で対応することに比べれば、ずいぶんな手間と時間の短縮が図れるはずです。
ライター業についておられる方、そこまでいかなくても、何らかのフォーマルで規模の大きな文章を書く必要に迫られている方、ぜひ一度PREP/SDS/DESC Doc Structurerをお試しください。

#GPTsつくってみた

https://chat.openai.com/g/g-FstbGtLuG-prep-sds-desc-doc-structurer


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