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公平と平等-ダイバーシティ(5)-

人事における公平主義か平等主義かという議論を読んで、この議論は公平と平等という言葉を読み解けないと土俵に立てないということがありそうなので書きはじめた。


公平と平等の違い

公平は状況に合わせて必要なものを与えること、平等は全員に同じものを与えること。

以下のTweetがわかりやすい。

左が平等だ。みな同じ箱を与えられている。しかし、野球を見れているのは背の高い人だけだ。

中央が公平だ。箱を与えられていない人がいる点では不平等だが、この箱の配分によって、全員が野球を見られている。

右はイラストレーターのジョークだが、現実には、いる人には少なく、時には取り上げられ、豊かでいらない人に多く配分がなされているという皮肉だろう。

会社では

給与制度だと、成果に応じて給与の配分を変えるのは公平で、全員一律の給与なのは平等だ。

人材開発だと、ファストトラックに乗った層や評価の高い層には重点的に非常に高額な教育が施されることがある。これは公平か。

また、あらゆる従業員に安価なe-learningが与えられることがある。これは平等だが、必要なことか。

こういった議論がある。

多くの場合、このポリシーが揺れていたり、折衷になっている気がする。例えば、基本給+成果給のように。

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2023.09.08追記

DEIBという概念拡張もなされており、Bはbelonging 所属意識だという。

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