ワークプレイスハラスメント-わかるようでわからないハラスメント(1)-
そういえば、ハラスメントというのはあまり聞き慣れない英単語だ。ハラスメントの最後のメントは名詞を作る接尾辞だから、ハラスという言葉がありそうだが、今まではあまり目にしたことがない。
卑猥な言葉を職場で連呼するのはハラスメントか?
英単語のハラスとは、「困らせる」という動詞らしい。ハラスメントは嫌がらせという訳を当てられることが多いが、簡単に言えば「迷惑行為」の方が語感としては正しかろう。
嫌がらせというと、対象が比較的少数に絞られる(感覚がある)が、迷惑行為は職場全体に及ぶ。
少し前に、卑猥な言葉を職場で連呼したらハラスメントかという疑問が湧いたのだが、これは迷惑行為に近いように思う。だからハラスメントなのである。
卑猥な言葉を職場で連呼するのは「何」ハラスメント?
最近、パワハラとかセクハラとか様々な「ハラ」がある。頭に来る言葉はセクシャルのような形容詞だったり、「による」と補うとわかりやすそうなパワーだったり、「への」を補うとわかりやすそうなマタハラであったり、「での」を補うとわかりやすそうなアカデミックハラスメントといったものもあり、複雑怪奇な様相を呈している。
ここで、卑猥な言葉を連呼するとかは「何」ハラなのか、何ハラでもないならハラスメントではないのではないかという疑問もありそうだ。
それは全く違う。そもそも、大カテゴリとして、「ワークプレイスハラスメント」がある。つまり、職場での迷惑行為だ。
その中で特筆すべきものが、パワーとかセクシャルといった名前をつけられて取りざたされているだけなのだ。パワハラでもセクハラでもなくて名前がないからやってよしみたいなロジックにはならないのだ。
追記:セクシャルとは性的と訳されるが、性的とは性欲に関するものだけではなく、男性、女性などの性別に関するものも含む。なので、男だから女だから、LGBTQだからといったものはセクハラだ。
迷惑行為とは何か
迷惑行為という単語を聞くと、迷惑行為防止条例が思い浮かぶ。条例なのだから定義されているかもと思い、見てみた。東京都のものは、迷惑行為防止条例の正式名称は違った。公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為が、迷惑行為なのだそうだ。
では、暴力的とは何かが気になり、内訳を見たところ、ダフ屋、ショバや、客引き、ピンクビラの配布、押し売り。。。など、僕のイメージしてる暴力とは少し違った。ワークプレイスに絞って別な観点から出直す方がよさそうだ。
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鮭ハラスとは関係ない
ハラスというと鮭ハラスがまず想起される。鮭ハラスのハラスは、肉の部位「腹須」であり、harassとは全く関係なさそうだった(たまにこうしたくだらない検索がつながることがあるので一応調べる)。この手の話は畏まったハラスメントの本にはでてこないので、価値ある情報なのではないだろうか(笑)
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15分経ってしまったので、続きはまた次回に。次回は、「ハラスメント」と「アサルト」あたりから書きたい。
追記
ちなみに、パワーハラスメントについては過去にコンテンツを開発したことがあり、その際に整理を行ったので、以下を見てほしい。
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