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ピンクビラ配りは暴力的なのか?-わかるようでわからないハラスメント(2)

ハラスメントは"迷惑行為"のことだが、迷惑行為防止条例について調べたら"暴力的不良行為"と書いてあり、その中身はピンクビラ配布といったものが挙げられており、かなりのカオスだと感じた。今回はここからだ。

"暴力的"とはどんなニュアンスか

なぜ迷惑行為の中身が暴力的不良行為でその中身がピンクビラ配りか。これについて納得のいく答えがほしい。そこですこし考えたところ、ヴァイオレンス(violence)とバイオレーション(violation)の違いに近いと感じた。

反則をバスケットボールなどではviolationという。反則とは規則に反するということだから、規則に反することは迷惑行為と繋がりがある。

暴力はviolence 。元の言葉はviolentだ。violentとは「激しさ」を表す。特に自然現象などの抗えない暴威。これを指す。暴力的というのは、例えば肉体的な攻撃というものではなく、単なる「激しい」という程度の大きさをあらわす言葉なのだ。だから、暴力的不良行為、言い換えると激しい不良行為の1つにピンクビラ配布やダフ屋が入っていてもおかしくないし、それらは現に迷惑行為なのである。すっきり。

11.06追記

ちなみに、だからアサルト(assault)という言葉とviolenceも区別され、ハラスメントとアサルトと併記される。アサルトは物理攻撃なわけです。言葉って難しくも面白いなー。

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今回は続編だ。はじめから読みたい人は以下を読んでほしい。主に、鮭ハラスとハラスメントのハラスは違うという話について書いてある(嘘)。

また、続編も書いた。こちらは、ハラスメント、特にセクハラの研修が逆効果になるという話だ。


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