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上司とソリが合わない時の対処法

 時代の変化に敏感で正しく働けている人ほど、上司からの評価が低いというケースが多いです。そんな人はポテンシャルが高いので新卒で大企業に入社できますが、頭の固い上司との関係に悩みベンチャーやスタートアップに転職します。でも、ベンチャーやスタートアップは一見華やかなだけで、本当に成功している人は創業メンバーだけなので、転職した先の環境に幻滅し、1~2年で昔からある中小企業に転職するというパターンが多いです。典型的な失敗パターンです。なぜ、道を踏み外してしまったのか。本日はそんな話です。

 なぜ上司は頑張っている若者を正しく評価できないか。その答えはとてもシンプルで、評価する指標が違うからです。もちろん「○○な基準で評価しましょう」という人事部が出している基準は大抵の場合は理に適っている内容なのですが、基準は有ってないようなもので、実際は上司の好き嫌いで評価されてしまうケースが多いです。

 では、なぜ評価する指標が違うのか、これも理由は明白で自分が育ってきた環境が絶対的な正解だと思っているからです。時代の変化とともに、会社が社員に求める内容は大きく違ってきます。それは理解しつつも、自分が育ってきた環境や目指すべきスタイルを忘れられずに、それを部下に押し付けてしまう上司が、部下の評価を誤ってしまうのです。

 具体的に書くと分かり易いと思います。昔は大量に採用した新卒社員をマニュアルに従って同じように育てました。同期が100人いれば、その100人の特性は全部同じといった具合です。個性なんてものは必要なくて、叩き込まれたマニュアル通りに動けば成果が出る世の中でした。想像つかないかもしれませんが、24時間のうち、大半を会社で過ごすような時代です。家族とまともにコミュニケーションをとるのは週末だけで、基本的に会社にいて会社とべったりな関係を維持する時代です。そこには個性なんて必要ありません。トレンディドラマで個性的な人が主役になる時代です。主役を張るようなタイプは変な人じゃないと勤まらず、そこに個性的な人を当てはめていた時代です。そんな時代に活躍していた人は、同じマニュアル通りの行動の中で少しでも同期を差別化を図る為に、”一秒でも多く働きました”。そんな時代です。

 では今はどうでしょうか。他人と同じことができる人に価値なんてありません。今は如何に個性を発揮させるかが重要な時代です。新入社員研修でも、誰かの真似をするようなワークスタイルは非難され、如何にオリジナリティを持った仕事の仕方をするかに焦点が当てられています。正しく働く人は、この新入社員研修で学んだ思考で業務を進めます。ドラマの主役には、個性が無い人がチョイスされます。

 時代によって、会社が優秀と定義するタイプが変わってきています。これは紛れもない事実です。ちゃんとした人が上司であれば、この事実が何かの悩みに繋がることはないのですが、多くの人が悩んでいるのが実際のところかと思います。では、そんな悩みを抱えている人はどうするべきか。

答えは三択です。
①辞める
②染まる
③変える

 ①が一番簡単ですね。さっさと辞めてしまうのです。でも、冒頭に書いた通り、転職先には気をつけないといけません。転職する人のうち、後悔する人は結構多く、特に大企業からの転職は後悔率が非常に大きいです。

 ②も比較的簡単です。上司の価値観に合わせて、自分をねじ曲げていくのです。最初は苦しいかもしれませんが、慣れてくると勤務中はずっと演技をし続けて、業務終了後に飲みにいくことでストレスを発散させられるかもしれません。でも、幸せかは分かりません。

 ①も②も不健全ですね。やはり、挑戦したいのは③です。おかしな社風は変えていくのです。自分の評価に納得できなかったら堂々と戦いましょう。意見や価値観が合わなかったらとことん会話して納得しましょう。相手も人間です。こちらが誠心誠意に言葉を重ねれば、必ず少しずつ変わってくれます。相手は上司です。役員といった大敵ではなく、たかが上司、ゲームで表現すると、RPGの最初の中ボスといったとこでしょうか。モブキャラに毛が生えた程度です。

 上司とソリが合わないというのはザラにあります。まずは、その事実を受け入れましょう。そして、それを受けれいるだけでなく、自分なりの次のアクションを起こすことが重要かと思います。

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