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【尾道 梟の館】満月の夜の大人の楽しみ

尾道 蔦の絡まるカフェ 
梟の館

月に一度、満月の夜にだけ「観月夜会」という完全予約制のワインバーが開かれます。

普段は、日が暮れると、地元の人でも迷子になってしまうぐらい真っ黒になってしまうので、日暮れ前にカフェは閉まります。

このカフェは元々は山手地区の中腹にある大正時代の瀟洒な建物。

人が住まなくなり廃屋同然になっていた所を再生し、尾道水道を一望できる美術館へと。
1階はカフェ。2階は美術館になっています。

イーハトーヴと古民家

今ではカフェや、ギャラリーなどいたるところで古民家を改修した家屋が見受けられますが、
ほぼ廃屋になった家屋が再生されています。

艮神社の東側から天寧寺三重塔にかけてつづく細い坂の路地は猫の細道と呼ばれています。

絵師であり芸術家の園山春二が生み出した「福石猫」を、1998年からこの路地に置きはじめ「猫の細道」の愛称で呼ばれるようになりました。

古民家を改修したカフェ、バー、小物ショップ、美術館、庭園などが猫の細道ぞいに建ちならびます。

尾道イーハトーヴのシャトー(再生古民家)は猫の細道でつながり、猫の通りみちとなっています。

福石猫

園山春二によって生み出される丸い石に描かれた猫です。

猫の細道を中心に町中に置かれ、現在では1000匹以上の福石猫が尾道各所にすみついています。
中には恋愛成就、健康回復といった不思議な力を持つ福石猫、
歩いていると、さまざまな福石猫を見ることができます。

イーハトーヴの猫達

尾道はもともと猫が多い港町です。その中でも猫の細道には猫のみちが複数あり、代々多くの猫達がすみついています。

尾道イーハトーヴでは彼女たちに名前をつけて長い間みまもっていて、
ホームページやブログを見た猫好きの方が彼女たちに会いにたくさん訪れています。

猫涅像(にゃはんぞう)

2020年、尾道イーハトーヴの猫の細道に新名所が誕生しました。

その名前のとおり「涅槃(ねはん)」に由来していますが、入滅など死のイメージではなくお昼寝している黒猫です。

新型コロナが流行する中でも猫が寝ているようにおだやかな気持ちを忘れないようすごしてほしいという想いがこめられています。

「NYAHANの庭」は西日本豪雨災害で発生したがれき置き場としていましたが、

“がれきの山を見て宝の山、
もったいないと

全部片付けてしまうことだけが復興ではない
ということを伝えたかった”

という思いで

片付けと並行して「猫涅像」「NYAHANの庭」の制作がはじまりました。

いずれも豪雨災害で発生したがれきを活用していて「猫涅像」が横たわる築山には200個分の土壌、アプローチやオブジェ、垣根、花壇の縁取りにもたくさんの瓦が使われています。

「猫涅像」の黒は魔除けの意味もあり、コロナ退散を祈願。

コロナが落ち着いたあとは、別の色に塗りかえられるかもしれません。

夜はライトアップされているようです。

猫好きさんにはたまらない散歩道だと思います。
満月の夜はワインでも飲みながら、尾道の夜景を楽しむのもいいかもですね。

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