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生命に関する謎・ニュース

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生命科学に関する面白いニュースや最新動向などをまとめています。
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記事一覧

シン・ゴジラが示唆する生物の進化

前回、ゴジラ-1.0の中で行われた作戦を科学的に見た話をしました。 ようは、 ゴジラを深海に…

福岡 浩二
2日前
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恐竜が栄えたのは常識外の長雨?

前回、植物と恐竜について触れました。 ようは、裸子から被子植物に勢力が変わったのは恐竜の…

福岡 浩二
8日前
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植物世代交代と恐竜の謎

前回、被子植物多様性の話をしました。 ようは、 1.4億年前に急に多様化が進んだ系統図をゲノ…

福岡 浩二
9日前
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植物の歴史と日本の科学者が見つけた驚きの成長メカニズム

植物は、光合成をすることで我々の生命活動においては必須の存在です。 植物といっても多様で…

福岡 浩二
10日前
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SF作品「三体」は現代科学ミステリーの玉手箱

前回、UFOについて書きました。 UFOだけでなく地球外生物は今でもSFの鉄板ネタです。最近では…

福岡 浩二
2週間前
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クマムシ最強の理由が徐々に明らかに!

以前に、クマムシの最強説を話しました。 なぜ不老不死なのか?遺伝子に原因がある、としか触…

福岡 浩二
2週間前
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水素と鉄が生命にエネルギーを付与

生命が誕生した場所は、ざっくり下記の3種類が知られています。(確度はふれません) 1.地上の水たまり 2.深海の熱水噴出孔 3.宇宙から飛来 2については、過去に触れた投稿も載せておきます。 この熱水噴出孔説を補強する記事が投稿されているので紹介します。 今、我々人類含む生命体は酸素やリンなどをもとにエネルギーを作っています。 ただ、それは酸素が大量発生してから(約20億年前)の話で、それ以前では水素ではないか?という説もあります。 上記記事のタイトル画像は、水素ガス

金星の雲に生命体が(続報)

火星の次に地球から移住出来る近場の惑星は「金星」です。 地球の大気は大体地表から15kmまで…

福岡 浩二
1か月前
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カーツワイルのSXSWでの講演と感想

以前に、SXSWというイベントでカーツワイルが講演した、という話をしました。 その講演動画が…

福岡 浩二
1か月前
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生成AIと宇宙との不思議な邂逅

前回、生成AIのデファクト技術”Transformer”が脳の記憶方法に酷似している、という話をしま…

福岡 浩二
1か月前
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AIが「がん」の新たなパターンを発見。

AIは「パターン認識能力」を提供するため、その応用範囲は広いです。 なかでも人類への貢献で…

福岡 浩二
1か月前
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進化しない「生きた化石」。実は優秀

先日、笠岡市にあるカブトガニ博物館に行ってきました。初訪問です。 このカブトガニですが、…

福岡 浩二
1か月前
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オウムアムアに次ぐ異星人による恒星間天体論争が勃発

以前に、異星人による宇宙船、との疑惑のあった「オウムアムア(ハワイ語で偵察者の意味)」の…

福岡 浩二
1か月前
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日本人のルーツは?謎に包まれた縄文人

人類(ホモ・サピエンス)の祖先は20-30万年前にアフリカ南部で生まれ、6-7万年前にアフリカ大陸から中東経由で各大陸に渡っていった、というのが有力な説です。 以前は各地方から発生した説もありましたが、分子遺伝学者のアラン・ウィルソンが、ゲノム解析を通じてその系統を突き止めたのが有力なてがかりでした。 ちなみに、その弟子筋にあたるのが2022年にノーベル賞を受賞したスバンテ・ペーボです。 人類(ホモ・サピエンス)と他のヒト属(ネアンデルタール、デニソワ)が交雑していた事実