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脳波でFortniteを操作!

面白い記事が載っていました。

もうタイトルが全てです。
脳波で有名なネットワークゲームFortniteを操作した、という話です。

会場のどよめきがリアルなのでtwitter引用しておきます。

同じくタイトルにあるBMIとは、脳と機械を繋ぐ技術で以前も何度か投稿しました。

上記内では、イーロンマスクが企業したNeuralinkで、脳内に電極インターフェスを装着したサルが簡単なゲームを操作する動画を引用しています。

その意味では、今回人間が脳波で流行ゲームを行うこと自体はそこまでびっくりはしません。

ただ、これをeスポーツとして、筋ジストロフィー(筋肉が壊れやすく再生しにくくなる病気)の患者が楽しんでいる風景に素直に感動しました。

しかも冒頭記事内の装着画像を見る限り、Neuralinkと異なり、通常の音楽ヘッドフォンだけの装着で身体への負担が低そうです。(非侵襲性と呼びます)

この装置含めて研究の一環だそうで、その研究者の解説サイトを見つけたので紹介しておきます。

BMIの分類と代表的なケースを紹介してとても分かりやすいです。
驚いたのが、脳内に埋め込むデバイスを開発するベンチャーSynchron(Neuralinkと同じ分類ですが相対的に負担の低い低侵襲型)の事例です。
※タイトル画像も同社提供

彼らのデバイスを埋め込んだALS患者が、「脳内で処理した言葉」をTwitterでつぶやくことが出来た、というものです。(Twitterアカウントは同社CEOのものを間借り)

しかも、このSynchronは、2022年7月に重度の麻痺患者に脳内デバイスを埋め込む手術を行いました。これは米国当局(FDA)からも承認を受けており、Neuralinkに先駆けた世界初のケースになります。1つだけその紹介記事を引用しておきます。(こちら

1年経過した時点でも経過は良好で、この患者は自分でテキスト メッセージを送信したり、家計状況を確認したり、オンラインで買い物をすることができるそうです。

Neuralinkは500円玉ぐらいの大きさを脳を開いて埋め込む方式ですが、こちらは脳の血管内に極小デバイス(Stentrode)を埋め込みます。イメージが分かる同社Youtubeチャンネルの動画を紹介しておきます。

こちらは脳の切開は不要で、首付近から結果内に挿入するので相対的に患者への負担が小さいです。

紹介記事によれば、これからも米国で同じ手術を予定しているようです。
今まで音声・テキストでのコミュニケーションが困難であった患者が快適に操作できるようになるのは素晴らしいことです。

そして冒頭記事のeスポーツなど、健常者以外でもEquity(公平性)を提供できる環境が徐々に整備されてきているのを感じています。

むしろ今は、我々が最新技術に置いてけぼりにならないよう、DE&Iについての理解と実践を踏むことが大事だなと感じた次第です。

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