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なぜ、中国は怪しいというイメージが先行するのか?

◆中国企業と欧米企業のイメージの違い

僕のもとに来る相談で、中国企業から提携の申し入れがきたけれど、中国人はお金の未払いがあるとか、騙してくるとか怪しいとか、危なそうだけど本当に大丈夫?っていうのがやっぱり多いんですよ。

僕はいつも思うんです、アメリカやヨーロッパの企業だったら、それ言わないですよね?と。

本社がニューヨークやロスにあると言った瞬間に、「アメリカから提携話が来た!」って みんな喜ぶでしょう、って。

海外企業との提携をするとき、どの国かに関わらず、相応のリスクがあるわけですよ。
為替リスクだったり、支払いスパンだったり、商習慣の違いなどで。

「中国だから怪しい」と、短絡的に言う日本人が僕はものすごく多いと思ってるんです。
一概に中国企業だから怪しいとか、欧米企業だから良いっていうはなくて、欧米人だって悪い奴はいるだろうし、日本人だって悪い奴はいると思うんです。

僕だって中国で、注文した商品が送られてこなかったとか、商品送ったら会社がその場所に存在していなかったとか、納期を全然守らないとか、納品された商品の不良品率が8割だったとか、たくさんありますよ。

でも日本に帰ってきて2年間たって、日本企業だって同じようなことをしている会社はあると感じてます。

日本人は「頑張って、頑張った結果、ダメでした。」と言う。
中国人は「材料入ってこなくて作れなかった。工員が辞めちゃったんだ。担当者が突然消えた。出来なかったんだもの、しょうがない。」みたいに色々言います。

でも結果は同じなわけです。
ストレートに言うのか、相手の怒りに火を注がないように言うかの違いですよ。

◆日本は中国に抜かされている

アジアや中国に行ったこともない、ニュースの情報しか知らない日本人は、日本が上で中国とかアジアが下だっていう前提に立っている。
その前提を持っている限り、「中国企業は危なそう」っていう印象は無くならないと思います。

戦後の一時期は、日本は本当に上だった時代もあるのかもしれない。
けれども、今の中国のテクノロジーや、電子決済のシステムだったりは、日本の比じゃないぐらい進んでいます。

日本は今でも現金主義ですよね。
中国はスマホで瞬時に決済できてしまう環境が整っています。

優秀な技術者たちが、日夜研究して8億人が利用できるように運用している。
その辺の事を知らない人が多すぎます。
先日の中国滞在で出会った人たちが口々に言っていたのが「最近現金見ていないなぁ」です。
上海でタクシーに乗って清算しようとしたところ「えっ?現金なの?」と運転手さんに驚かれました。

メディアの情報に扇動されることなく、自分自身で足を運び、目で見て、空気を感じる「現場主義」が大切だと思っています。

悪いところではなく、まずは良いところを見れるようになれば、ストレスも軽減されるはずです。

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