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③「コロナウイルスのパンデミックをふりかえって~ある地方開業医の視点~」                      第2章 2020.1の横浜ダイヤモンドプリンセス号のクラスター発生から2023.4の症例発生全数報告の終了まで     2 当院のデータから、むりやり?ワクチンの有効性を検討してみた

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2 当院のデータから、むりやり?ワクチンの有効性を検討してみた
 
 毎日のように、自院での患者データをHer-Sysに入力し、ヤフーサイトや医師会HPの患者発生数をみているうちに、ぼくは次のようなことにふと気づいてた。
 すなわち、
比較すると、不思議と、日本全体、愛知県全体は、それぞれ、愛知県O市の、陽性者数/人口、に近い数字だった。

2021.1~2023.2.22まで  

日本でのコロナ陽性者数は累計約3300万、死亡者数は累計約7万2000人(日本人口約1億2000万人)。
 
愛知県でのコロナ陽性者数は累計約210万、死亡者数は累計約4200人 (愛知県人口約750万人)。
 
愛知県O市でのコロナ陽性者数は累計約11万、死亡者数は累計約?人 (未発表⇒210人ほどと思われる) (O市人口約38万人)。

 もちろん、これは、統計的に、どのくらいの有意性をもって近いか?という話ではなく、あくまでも印象だけの話である。
 *そもそも、検査しない人がいる、とか、2022.10以降全例報告でなくなった、とか、医師の死亡診断書の病名のつけかたがあいまい、とか、問題は多いので、そもそも、統計学的に類似であるとか、そういう議論にそぐわないものなのであるが。

  ただ、この傾向は、沖縄や北海道にはあきらかにないものだった。全国と、沖縄や北海道の感染者数の推移はあまり比例しない。沖縄や北海道の人の流れが日本全体、あるいは愛知や東京や大阪をふくむ本州とはちがうからなのかもしれない。
 
 一方、当院外来での診察経験でワクチン接種回数が少ないほど陽性者が多い印象を私はもっていた。
 この仮説を証明するためには、私が、2021.1~2023.2.22までの当院診断の陽性者数1100人について患者背景(年齢、ワクチン接種回数、既往歴、等)を記録していたことは有利に働いていた、だが、一方、O市の小さな当クリニックが、何人くらいの人口をカバーしているのか、正確にはわからなかった。患者さんは、周辺地域の人が多いが、O市全体あるいは隣接市からの受診も少なくなかったのだ。

 ワクチン接種と感染率の関係について解析することは、それは、本来は、専門家の仕事のはずだ。
 だが、いくらHer-Sysの入力を続けても、厚労省は最後までワクチンを複数回うつことのメリットを示さなかったし、講演会を行う大学や研究所の偉い先生も、ワクチンの効果を示す根拠は最後まで外国の論文を引用するだけだった。結局のところ、厚労省をはじめ、日本の専門家集団は、日本でのワクチンの効果を示すデータをだせなかったのだ。
 
それが、私には不満だった。
 
 そこで、あるとき私は、2021.1~2023.2.22まで、当院でのコロナ患者診断者が1100人であることから、大胆にも下記のような、表を作成してみた。


*横軸:左から、人口、感染者数、死亡者数。当院でのコロナ陽性者数は累計約1100人、 死亡者数は累計0 (比からすれば1~2人?) 。(医療圏人口は推定約3800人か?)。 (参考)当院にて 2回感染:8名、フルロナ:0名    施設クラスター診療にはいったのは 一度のみ(第6波と第7波の間)


 そして、この表をもとに、かなり強引にだが、ワクチン接種回数と感染率の関係について下記のような表が作成できた。
 R5.1までのO市でのワクチン接種の割合が公表されていたことで、下記のような表の作成が可能となった。但し、当院の対象人口数、はあくまでも(仮)であるので、統計的学的には意味をなさない解析であるが、傾向として参考にはなると思われる。

(数字の出し方は、統計学の手法から考えればむちゃくちゃだが)ワクチン3回目から、感染率がさがりはじめ、4,5回はずいぶん少ない印象。


第①話へのリンク: ①「コロナウイルスのパンデミックをふりかえって~ある地方開業医の視点~」                      第1章 コロナウイルスパンデミックは、今まで隠れていた現実を、いろいろ垣間見せ、あぶり|kojikoji (note.com)

 第④話へのリンク:④「コロナウイルスのパンデミックをふりかえって~ある地方開業医の視点~」                      第2章 2020.1の横浜ダイヤモンドプリンセス号のクラスター発生から2023.4の症|kojikoji (note.com)
   

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