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お盆参りが楽しみで仕方がない僧侶アカウントはこちらです。

お盆参り

7月下旬からお盆明けまで、お檀家さんのご自宅にお参りするお盆参り(棚経)に伺いました。今年も多くの檀信徒の皆さまに温かくお迎えくださり、誠にありがとうございました。

このお参りで久しぶりにお会いするお檀家様も多いので、私もお会いできるのを楽しみにしています。

お参りの後、お茶やお菓子をいただきながら先立たれたお連れ合いやお父様お母様のお話を聞くこと。お子さんと一緒に木魚を叩きながら、ともにお念仏を唱えられること。毎年そんなお盆のお参りが楽しみです。

今年も稲穂が綺麗でした。

瓜で馬 馬に乗っていち早く帰ってきてもらう

茄子で牛 ご先祖様にゆっくり帰っていただきます。

迎え盆・送り盆

迎え盆の8/13、送り盆の8/15の夕暮れには、多くの方がお墓にお参りにいらっしゃいました。

お墓で送り火のかんば(白樺の樹皮を乾燥させたもの)を焚いたあと、腰に手を回し、ご先祖さまをおぶってご自宅まで運ぶという地元の風習もとても好きです。皆様のご先祖様への想いを改めて感じました。

今年はちょうど満月でした。

盆提灯

迎え火。信州ではカンバという白樺の樹皮を使います。

迎え盆の際は腰に手を回し、ご先祖様をおぶって自宅まで帰るのが風習です。

お盆を終えて

お盆に祖先を迎えるという風習は仏教が日本に伝わる前から民俗信仰として日本にあったと言われています。それは夏の実りに感謝し、秋の実りを先祖に願うというものでした。その後、仏教の伝来に伴い、現在のような風習が生まれました。

最近、お寺離れや仏教離れなど、伝統仏教についてネガティブなお話も多いですが、私は悲観しておりません。
なぜなら、私と同世代の子育て世代や小さなお子たちも、手を合わせ、共にお念仏をしてくださることをこのお盆のお参りを通じて知っているからです。

皆さまの心のうちにあるおじいさんおばあさん、ご先祖さま、仏様への想いに寄り添うこと、そしてその想いを仏様の教えのもと、言葉と行動で伝えられるようにすることが私たちの使命であると感じました。

これから悠久の刻を超えて、皆さまの安心と想いを伝えられる場所であれるよう今後も活動していきたいです。

ひまわりもキク科なんですね

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