常に期待値を超えることを意識して企画をたてる【1,000字で学びをメモ】
読んだ本の実務に活かせる内容というポイントに絞って、1,000字~2,000字をめどに自分の学びをまとめていこうと思います。
僕と同じように現場でマーケティングに携わっている方であれば、ある程度同じように悩んでいることもあるかもしれないし、
どんな本を読んだらいいかわからないというような方の役に立てるかもしれないし、
なにより自分もすぐに振り返れるなと思い、noteでまとめてみることにしました。
この本は広告代理店でプランナーとして
働いているときに幾度となく読み返した本で、
今でも少なくても年に一度は読み返す本です。
書いたのは広告業界のレジェンドCDの古川裕也さん。
そんなクリエイティブディレクターの考え方が学べる本。
今でも企画を考えるときの土台はこの本から学んだことだったりします。
企画を立てることが多いプランナーやマーケターはもちろん、プロデューサーやコンサルタントの人にとってもとても学びが深い内容になっています。
この本から得た最大の学びは「期待値を超えていくことを常に考えなければいけないということ。」
その中でもポイントは大きく分けて2つあって、
1つは定義をしていくことの重要性です。
僕らの仕事ってクライアントからオリエンを受けて提案をするというケースが多いですよね。
正式なオリエンがなかったとしてもクライアントの悩みを聞いてそれを解決する方法を提案する。
ほとんどがそのパターンだと思います。
つまり、なんらかの課題を解決するアイディアを出すのであって、
アーティストのように自由に表現すればいいというものではありません。
この本で古川さんは、クリエイティブディレクションは以下の4つで成り立っていると書いています。
①ミッションの発見
②コア・アイディアの確定
③ゴールイメージの設定
④アウトプットのクオリティ管理
ミッションは課題とよく混同されるが、全く別物で、課題とは今回の仕事の前提となる何らかの不安、欲張とこの本では定義されています。
つまり課題とは、すでに見えている状況であって、最も根源的な課題を引っ張り出し、今回絶対に獲得しなければならないこと、絶対に遂行しなければいけないことをミッションとして整理し定義していきます。
このようにひとつずつ定義していくからこそ、最後の最後でクリエイティブジャンプが出せるんだなと学びました。
2つ目は「Good Surprise」を常に意識する必要があるということ。
いくらしっかりと整理し、定義されたとしても、それだけではうまくいくことはありません。
この本によると、世の中の90%のキャンペーンが無かったことになるそうです。
つまり残りの10%に入らないといくら良い整理ができたとしても、残らないのです。
広告表現の歴史を振り返ってみると、すべての傑作には必ず共通する二つの要素が含まれているそうです。
それは「びっくりさせる力」と「納得させる力」。
これは僕自身戦略や企画を作るときにとても意識していることですが、
そもそも自分がその企画にびっくりしているのかということと、
心底納得しているかということです。
広告の企画してみてわかったことですが、
「こんな感じでそれっぽいよね」と思っているものと、
自分自身がその企画に対して本当に「Good Surprise」だねと思えているかで、効果が大きく変わります。
人の心に残る10%に入るというのはある種異質ではあるけど、納得感があるもの。
チームみんながその企画を心底楽しんでいる状態を作るというのが一つのバラメーターのような気がしています。
最後の一滴までも残さず、全てを振り絞り切る気持ちで走りぬく、そんな感覚をいつまでも忘れずに仕事をしていきたいと改めて思うとともに、1年の決意にするのでした。
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