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無音でお願い。現代詩。


ねえ。

聞こえた?


聴こえてない?

なんだろうな。

わからないよね。

だからこそ

声が出たかな。

嗚呼。

やっぱり。

なんとなく

わかったよ。

ほんとに?

わかったつもりかな。

そうかもね。


夜の街に

言ったよ。

ネオンがキラキラしてたよ。

なんかさ。

楽しくなって。

STEPしたよ。

わかった

気になったのかな。

それを

知った気になったのかな。

   

わからないくせに

そう

言ってほしかったのかな。


夜の街は

キラキラしてたよ。


なんかさ。  

友達が

なんかさ。

いってたよ。

なんかさ。

グリ下に

集まって

なんかさ。

いってたよ。


わたしは

なにも

いわないよ。


わたしは

なにもきかないよ。


わたしは

なにも

知らないよ。


わたしは
 
なにを

知りえたの。



なんかさ。

なんかさ。

それは

さ。


なんか。

なんか。

なにもいいたくない。


だれも

得しないこと。

それを

知ってしまったよ。


早く

大人になりたいと

言った

友達は
 
なんかさ。

親が

勝手に

なにか

高いものを

買ってきたらしいよ。

わかったよ。

わかったよ。

もういいよ。

なにも

しりたくなかったよ。


最初から

無音で。

終始

無音でお願い。



そうすれば

泣かなくて済むから。

だから

お願い

無音で

お願い。。。。。

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