見出し画像

サマルカンド3K ~シャーヒズィンダ廟軍~

みなさんは仕事の3Kをご存知でしょうか?
3Kは、「きつい・汚い・危険」の略で、主に厳しい労働環境を指した用語で有名ですね。
サマルカンドの3Kは「感動・乾燥・きさく」です。建築物の美しさに感動することはもちろんなのですが、基本砂漠の天候なので乾燥がすごいです。すぐ喉が乾くので水もっていくと吉です。
ウズベキスタンの人はみんなきさくです。歩いているだけでめっちゃ話しかけられます。さらにカメラを持っていると、写真撮ってよ!と声をかけられる事案。日本にはない文化だなー。きさく文化。

それではウズベキスタン旅日記・サマルカンド編のはじまりです。

サマルカンド到着を告げるアナウンスが鳴り、アフラシャブ号を降りるやいなや、台車をもったおじいさんがウズベク語で話しかけてきた。どうやら、私たちの荷物を台車にのっけて駅をでたところまで運んでくれるらしい。
「お、ありがて〜」と思いながらおじさんに台車で荷物を運んでもらう。

「ラフマット!(ありがとう)」と伝え荷物を受け取ると、おじさんはニコニコしながらなにやら私たちに手でジャスチャーをしてくる。あ、チップね...と思った。駅を降りるとおじさんたちが荷物もってあげるよ!と寄ってくるが、運んでくれるのはホームから駅をでたところまでの超短距離なので重い荷物をもってない限り、自分で運んだほうがよさそうだ。

なにはともあれ、サマルカンドに到着なのである。
サマルカンドでまず目指すのはシャーヒズィンダ廟軍。
「シャーヒズィンダ」と運転手に伝え、意気揚々とタクシーに乗り込んだ。
(ウズベク語はもちろん、英語もろくに喋れないため単語のみで攻める。)

⬆️タクシーでシャーヒズィンダに向かう途中にロバを発見。

サマルカンドの街を走ること数分。
まだモスクなどの、サマルカンドらしい歴史的建築は見えない。あるのは銀行やホテルなどの近代的建築ばかりである。正直Twitterや地球の歩き方で見た美しい青の建築物は本当にあるのだろうか、と半信半疑になってしまうほどに街は栄えていた。

が、それは突然目の前に現れた。
「シャーヒズィンダ!」タクシーの運転手が指をさす。
指をさした方向を見ると、そこにはウズベキスタンの青い空と絶妙に調和した、青の建築物が視界いっぱいに広がっていた。
生でみるそれは、あまりにも美しく、静かで、存在感を放っていた。

「来てよかった...」と、思わず声が漏れた。

シャーヒズィンダ廟軍へ、いざ。



⬆️カメラを構えていると、観光客がポーズをとって写ってくる。
こういうのなんかよいよね。

なんじゃこりゃ・・・・。これ、本当に人間が作ってるのか・・・?
緻密な柄、正確に幾何学模様で色どられたタイル。
今の時代はパソコンで簡単にこういう柄は作れるけれど、それをこの大きさで、しかもこんなに正確に人間はタイルを貼れるものなのか。
どんな技術なんだ、これ。配色もセンスよすぎる。
あまりの美しさに感動していたのだが、これを数百年前の人間が作ったことを考えると、意味がわからずなんだか腹がたってきた。(なんで?)
設計図とかあるのかな。あったら見てみたい。。

青の廟軍に囲まれ、数百年前の人間に思いを馳せる。
感動と、自分のちっぽけさを少し感じた。

サマルカンド編②につづく


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?