ニーチェ

それは一本の木のようだ。

根は地中の岩をするりと避けるばかりか、時にはわずかな割れ目に入り込んでその岩を真っ二つにしてしまう。


梢は重力から逃れるように上を目指し、実から造られる酒は人をいい気分にさせることもあれば悪酔いさせることもある。

木はやがて倒れ、それを糧として新たな命が芽吹くだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?