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日光へ向かう⑤ 日光東照宮

※独自のバスガイド台本をまとめたものです。
バスガイドの皆様と共有してみたいと思い投稿しております。
表現や情報の誤り、新しい情報を見つけましたらご指導ご鞭撻ください。

勝道上人の像

なにした人?

勝道上人は日光の開祖です。
東照宮に向かう際の三仏道の駐車場に銅像が建てられております。
勝道上人は現在の真岡市に生まれまして栃木市北西部などで修行した後、
僧として当時だれも登ったことのなかった二荒(男体)山頂を目指して日光に入りました。
大谷川の激流や原始林に阻まれ2度の登頂失敗をしましたが782年の春、決死の覚悟で山頂をめざした3度目の挑戦で上人は、とうとう男体山の頂上に登りつくことができたと伝えられています。
神橋の伝説「山菅の蛇橋」もこの方の伝説。
日光山内には勝道上人に関わる建造物がたくさんあります

高良豊後の守(こうらぶんごのかみ)

天才と言われた名大工です。
日光東照宮の建て替えの際棟梁として携わりました。

日光東照宮

江戸幕府初代将軍 徳川家康を神格化させた東照宮大権現をお祀りしております。
家康の遺言により2代将軍の秀忠が「東照社」と呼ばれたお堂を造り、その後3代将軍家光が今の豪華絢爛な社殿へと改修を行いました。
東照宮といいますのは「東から照らす神社」という意味です。
家康公は神となり日本列島の東側から全国を照らし、守護しているのです。
その後、1999年には二荒山神社・輪王寺とともに「日光の社寺」として、世界遺産にも登録されています。
実は家康は生前この地に来たことはなかったとされていますが
天海大僧正を目標にし話を良く聞いていた為日光にお堂をおくようにと遺言を残したのだとか。

風水や陰陽師のあらゆる手法を駆使した運気のいい場所に置かれているため
この地自体がパワースポットと言えます。

陽明門(ようめいもん)

いつまで見ていても見飽きないところから「日暮の門」ともよばれる大変造形美しい門で国宝にも指定されております。
故事逸話や子供の遊びなどその数なんと508体もの豪華な彫刻が施されております。
2017年に大修理が行われその輝きを増しています。
中でもやはり注目は
12本の柱の中で1本だけ逆さ向きに作られた「魔除の逆さ柱」です
門をくぐってすぐ左の柱に注目してみてみると柱の模様が逆さまになっています
中国の古語で「建物は完成と同時に崩壊が始まる」とされることから、わざと未完成にしているものです。

さらに門をくぐる時は天井画もしっかりご覧くださいね
狩野探幽氏によって描かれた「昇龍」と「降龍」は国宝に指定されている作品で迫力満点です
昇龍は「八方睨みの龍」、降龍は「四方睨みの龍」という別名で呼ばれています。

眠り猫と裏の雀たち

奥宮へ向かう坂下門に国宝であり名前も有名な「眠り猫」はいます。
この眠り猫に込められた思いは裏にある「雀の彫刻」と併せて考察されます
猫は雀の天敵で猫が起きたら食べられてしまうのですが
猫が寝ている間は平和に共存する事が出来るのです。
警戒心の強い猫が眠りに着ける平和な世の中の到来を意味し
ひいては「猫が眠りにつくほど徳川幕府(江戸時代)は平和であり、その平和が末永く続くように」と願いが込められているのだそうです。

眠り猫。人が多いとゆっくり撮影出来ないんだよねw
裏のすずめたち


三猿

神様に仕える馬をつなぐ厩(うまや)である「新厩舎」で三猿を見る事が出来ます。
昔から猿は馬を守り世話をすると言われ馬の守り神であるとことからこちらに施されております。
中でも有名なのは、「見ざる・言わざる・聞かざる」ですよね
しかし実は8面16匹の猿によって人間の一生の様子が施されているのです。
ぐるりとご覧になって来てください。
思春期の教育を表している三猿には「子供には悪い事を見させない、聞かせない、言わせない、そして良い物だけを吸収して素直に育って欲しい」と言う意味が込められています。

きれいになってた!


彫られている動物たち

「眠り猫」「三猿」とご紹介をしましたが
日光東照宮の彫刻には他にもたくさんの動物たちが描かれております。
想像の象
祭典で使用される馬具や衣装などが収められている上神庫の一つにトド越されております。
象を見たことがない作者が想像で描いたんだそうです。
麒麟
仁徳を備えた霊獣で陽明門の最も高い位置に施されています。
その他、五重塔には十二支、御水舎には鯉が表現されていたり
縁起物の鶴、亀や鹿、龍、獅子、霊獣たち、人間
などたくさん描かれています。
動物探しするのも東照宮を深く知れて楽しそうです。

五重塔

石鳥居すぐにございますのが国の重要文化財に指定されている五重塔です。
1650(慶安3)年に創建されますが火災にあってしまい1818(文政元)年に再建されました。
高さ36mで日本の五重塔の中では6番目の高さと言われています。
十二支が描かれておりますので自分の干支是非見てきてくださいね
※五重塔自体は仏教のお釈迦様をお祀りするところなので神社である日光東照宮にあるのはちょっと珍しいのです。

夏の五重塔

押さえたいパワースポット

北辰の起点

唐銅鳥居と御水舎の手前あたり。
三猿のある神厩舎(しんきゅうしゃ)を過ぎて御水舎の所で石畳を右に曲がるその曲がり角。
陽明門と唐銅鳥居の中心を結んだ船上の石畳の後ろから3枚目くらい
唐銅鳥居の中心から8枚目くらいの場所にあります。
生気の発信源である奥宮から本殿、陽明門を通り正気を東京へ送るエネルギーが集結しているのだそう

奥宮

何と言っても東照宮権現をお祀りする日光東照宮の生気の発信源です。

☆眠り猫の先坂下門から奥宮へ向かう道
龍道とも呼ばれる生気の通り道
長い長い階段です。

☆徳川家康公の墓所
奥宮で参拝後、順路に沿って宝塔の周りを歩きましょう。
宝塔の真横と真後ろの場所が特にパワーが強いそうです。

☆叶う杉
宝塔の真横奥側にあります。
願い事を祠に向かって唱えると叶うとされています。

☆奥宮拝殿近くの井戸水
順路の最後奥宮拝殿に戻って来る時に井戸水で気を定着させるのがいいそうです。

上神道

東照宮から二荒山神社へ続く参道は<上神道>と呼ばれる正気の通り道です。
パワーをもらうには東照宮から二荒山方面へ歩くのがオススメです。

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