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凍てつく厳冬期でのフィルムカメラ撮影法

先日、旭岳で直面した冬場の水銀電池問題。

F3HPが寒さで電圧が下がり、通電しない&撮影できないという問題に直面しました。

緊急作動シャッターで撮影し事なきを得るも、根本的な解決策ではありません。

僕の住んでいる北海道は、これから本格的な冬を迎えます。

フィルムカメラライフも冬眠か・・・と諦めモードの自分がいます。

そこに、F3HPから声が・・・w。

”いやいや、(星野)道夫さんは厳冬のアラスカで撮影していたぞ。”

”せっかく、道夫さんに憧れて私(F3)を手にしたのに、北海道の醍醐味を撮影しなくていいのか??”


確かに、この冬場の水銀電池問題は幾多のカメラマンがすでに経験してきていること。

それならば、身近な人に聞くのが一番!ということで、いつものようにプロカメラマンの小寺卓也さんに相談してみました。

小寺さんも、フィルム時代はF3ユーザー。

小寺さんの写真絵本、優しい気持ちになれます。


小寺先生からのお答えはズバリ
「モータードライブを経由した外部電源化」
でした!


簡単に説明すると、モータードライブと同じ電池個数・配列の電池ボックスを自作し、延長ケーブルでモードラの+・−端子に直結するという方法を伝授されました。

−10℃以下になると、モータードライブの電池でも通電しなくなるそうで、そんな時に、この自作電池ボックスを使えば無敵!とのことでした。

ただ、小寺さんから、「当時は電池の性能がそこまでだったので、外部電源化を試みたが、もしかすると今のリチウム電池であれば、十分撮影できるかも!?」というアドバイスもいただきましたので、まずはモータードライブ&寒冷地仕様のリチウム電池作戦でチャレンジしてみたいと思います。


と、言っても私が持っているモータードライブはMD-12というFE系のもので、F3には取り付けることができません。

と、いうわけで、急遽MD-4を購入。
なんと、某オークションでワンコインで落札できました。
お財布に優しい・・・涙。


早速、取り付けてみます。

おぉぉぉ!

かっこいい!!!

これって、もしかして、小寺さんが道夫さんから託されたカメラと同じ仕様になったんじゃ・・・・。


別冊太陽 『星野道夫』より引用


気になって小寺さんに聞いてみました。

やはり同じ仕様とのこと!

ただし、小寺さんが道夫さんから譲り受けたのは、カメラボディとモータードライブのみで、写真にあるレンズAI Micro-Nikkor 55mm f/2.8Sは、小寺さんの私物だそうです。


寒冷地対応の電池は、色々調べてPanasonicのeneloop pro(エネループ プロ)を購入しました。マイナス20℃ぐらいまでは使用できるとのこと。

エネループの最大の特徴は充電できること。

MD-4は、単三電池8本必要です。

これで、厳冬期の撮影にどこまで耐えられるのか、試してみたいと思います。

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