白菜で味覚博打

白菜を買いました。
なぜって一人鍋をするためです。

汁物っていいですよね。
食べることが苦手な私でも、
「これは汁物だよ。食事ではないよ」
とうやむやにすれば食べてくれます。

料理を忌み嫌う私にも有効です。
「これは地球上の葉っぱや菌類を加工肉とともに加熱してほったらかすだけだよ」
とそそのかせば、それなら料理じゃないなと信じてくれます。
扱いやすい自分で助かります。

ところでご存知ですか? 白菜って甘いんです。

私は「野菜の甘み」なんて単語を長年信用していなかったので、初めて自分の口から「白菜あまい」という発言が飛び出したとき、それはそれは驚きました。
ええっ、今、なんて!?  白菜が、あまい、ですって!?

それまで「野菜が甘いってなんだよww チョコレートでも食ってんのかww」と笑っていただけに衝撃だったのです。

私でも世間の言う「野菜の甘み」がわかるのかー。すごーい。

あのときの感動が忘れられなくて、白菜を見るとわくわくするアイテムだと認識するようになりました。
味覚を手に入れて2年目の冬。今年も買ったぜ白菜。

ちなみに、買ったことに満足してまだ鍋は作っていません。
冷蔵庫を開けるたびに目に入る白菜を堪能しています。
感慨深い。私の部屋の冷蔵庫に人間らしい食べ物が入っている。
プロテインとブドウ糖とサプリメントで構成されていた冷蔵庫とは違うんですよ。

とはいえ、食欲がある日なんて珍しいので、今のうちに白菜を一人鍋に変換しておく必要があるでしょう。
しいたけ(私のお気に入り食感)やブロックベーコン(私の視覚が満足する)も投入するので、もし味覚が働かなかったとしても抜かりありません。

でも、今回も味がするといいなぁ。

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