最高だけど最悪読まなくても大丈夫日記
12月8日
リサちゃんが働いている居酒屋に行った。
餃子大盛りにしてサービスしてくれた。
餃子つまみにハイボール飲みながら、カウンター越しにリサちゃんと話した。
リサちゃんは「将来、流行らない定食屋をやりたい」って言ってた。
びっくりしてハイボール飲むのやめた。
なんでかわかんないけど、頭がカーッてなった。
ハイボールのせいではないと思う。
すごい量の感情?感情の量を測れるのかわからないけど
測れるとしたら、とんでもない量の感情が溢れ出てる感じだった。
10月11日
光一さんと久しぶりに飲んだ。相変わらずこだわり強い人で笑った。
光一さんは最近悩みがあるとか言ってた。
「俺、原宿で1000円で売ってるアンティークジュエリー買えるのか心配なんだよね」
最近というか、ずっと悩んでるらしい。
光一さんはヨーロッパのアンティークジュエリーが好きで集めてるんだけど、それはちゃんとした店で有名なブランドネームがあるから買えてる。
でも、それが安っぽい店で1000円で売られてた時に、自分はその価値を見抜けるのか?って悩みらしい。
それを色んな人に聞いて周ってるらしい。
やば。
6月30日
図書館で本読んだ。リサちゃんのこと思い出した。
居酒屋で沸き起こった感情は尊敬とか畏怖だったんだと思う。
あ、この人には勝てねーって思ったんだと思う。
本に書いてあった。
人間の生涯っていうのは退屈とどう向き合うかってことらしい。
人間生きてりゃ退屈になって、それが嫌になるからミッションを生み出して、それが嫌になって気晴らしをして、そしたら段々退屈になってきて、その繰り返しだって。
だから、自分にミッションを与えて、退屈から目を背ける人もいるし
音楽とか映画とかパーティとかで退屈とまぐわう人もいるらしい。
やっぱミッションがあると、俺は充実してる!みたいな錯覚とか使命感に追われちゃうから楽だよね。
でもやっぱり人生退屈だって受け入れた上で、でも暇つぶしはいくらでもあるから思いっきり楽しみましょうって方が好きだな。
だからリサちゃんのこと尊敬したのかも。
「流行らない定食屋やりたい」ってめちゃくちゃ最高だもん。
3月7日
「俺はうまい飯しか食わねえ」みたいな奴は最悪だって話を思い出した。
誰から聞いたのかは覚えてないけど。
なるほどな〜。それってわかる気がする。なんていうか、暇つぶしを本気で愛せてないっていうか。もはや義務化しちゃってるっていうか。
たまにいるよね。「この間、こんな失敗しちゃってさ〜」って笑い話したら「その話の問題点は…」とか分析しだす奴。
なんか、要するにそういう思考回路って効率化しかないというか、タスクをどんどん済ませていく感覚というか、
まぁ、それで楽しければ良いんだけど、やっぱり不味い飯食って笑っちゃったり、クソな映画観て寝ちゃったりとか、そういうのも最高だよね。
だから、光一さんももしそれに悩んでるんなら、最悪なジュエリー買ってみれば良いと思う。本気で惚れ込んだら100円のやつでも買ってつけてみたら良いよ。
多分、光一さんがそこ開き直るには時間かかるだろうけど笑
だからリサちゃんは凄いんだろうな。
「流行らない定食屋やりたい」って相当やばいわ。
7月2日
仕事帰りに焼き鳥買って食ったんだけどクソ不味かった。
最悪。
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