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本当の「頭のよさ」ってなんだろう?

著者は斎藤孝さんです。
小学校高学年から高校生向けに書かれているこの本。
とってもわかりやすくてスーッと頭に入ってくる本でした。

学生向けに、勉強する意味、学校に行く意味、受験への向き合い方なども書いてあって、それを読んだ学生時代の自分が納得して勉強するかと言われれば、正直「うーん、どうかな…納得出来るとこと、出来ないとこがあるのかな」って感じでした。
しかし、思春期から大人にも大事な生き方のことがわかりやすい言葉でたくさん書かれていました。

①自分の機嫌は自分で取ることの大切さ

口で言うのは簡単ですが、家庭でも職場でもどんな状況にあってもこれが出来る人は中々いないのではないでしょうか。

どんな環境にも、自分の不機嫌をまき散らしてはいけません。
本当に頭のいい人は、それがわかっている人、それができる人です。
まずは自分の行為が、環境汚染になることを知らなくてはいけません。
知ることは変えていく第一歩です。

特に上下関係のある職場、親子関係でも気をつけないといけませんね。わたしも家族に対して特に気をつけないと、常に気分で接してしまっている自分がいます。
さらにこれについて、

不機嫌はクセになります。
悪いクセというのは、気をつけているときは抑えることができますが、カッとなったりしたときに、無意識にポロッと出てしまうものです。

と著者は言っています。
いつでもどんな状況でも自分の機嫌は自分で取れる、そんな人間になりたいです。
また、常に人に対して穏やかに、明るく接するために、「『◯◯にもかかわらず上機嫌』と声に出して言ってみる」、例えば「ストレスでイライラしている…にもかかわらず上機嫌」とか、「ゆうべは寝不足…にもかかわらず上機嫌」、「就活、またダメだった…にもかかわらず上機嫌」などです。
これを習慣にすると、気分を自分でコントロールできるようになるというのです。
これならすぐに出来そうです。わたしも自分の思考の中で習慣化できるようにしたいと思って、今やってみているところです。


②切り替える力で人生が変わる

人生「こんなはずじゃなかった」なんてことは良いことも悪いことも結構あるかもしれません。良いことの場合は、「ラッキー」ですぐに忘れてしまいますが、悪いことは「どうしよう」「もうだめだ」などと思ってしまい、どん底な気持ちになったりもします。

道はひとつではない
どんなことでも、どんなときでも、八方ふさがり、打つ手が何もない、ということはないんです

と筆者はいい、どんな時にも他にも道はあるよ、と伝えています。どん底な時に、パッと切り替えることは中々難しいことですが、どこかに冷静な自分をもって他の道を考える余力を持ちたいものです。(いや、でもどん底な時は結構難しい…。)

その道だってその先に何があるかはわからない。
人生はどっちに転んでもオーケー、なるようになっていくんです。

振り返った時にそう思えたらいいですよね。


③与えられた命をまっとうする

わたしも中学生くらいの時に、「死んだら楽になるのにな」と思うことは何回かありました。アラフォーの今、いろんな道があるということが理解できるのですが、中学生ぐらいまではこのままのこの状況がずっと続くような気がするんですよね。

「死にたい」といった言葉を、きみたちぐらいのときには、軽い気持ちで使ってしまいます。本気でそう思っているわけではなくて、苦しい状況に疲れてしまって、ふっと逃げ出したくなるときに、ポロッと使ってしまう。
ところが、言葉というのは、使っているうちに力をもってしまうんです。

言葉が力を持つというのは、最近でいうとサッカーワールドカップの日本代表の田中碧選手が毎日日記に「ワールドカップでゴールを決める」というのを書いていた、そしてそれが実現した、というのを思い出しました。
やはりマイナスではなくプラスの言葉を口にすることは、すっごく大切なんだろうなあと思いました。

図書館で借りた本でしたが、何度も読み返したくなり、あわよくば子供も読んでくれたらいいなあと思い購入しました。

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