丁寧に暮らしたいと思いながら、フライパンでご飯を食べる

丁寧な暮らしというものに憧れます。

じゃあ丁寧に暮らすって具体的にどういうことなんでしょう。私は、大事にすることを積み重ねた先に見えてくる暮らしだと思っています。

日本語を大事にしたい

例えば、言葉遣い。日本語っていろんな表現があって、とても美しいですよね。最近和菓子の本をよく読んでいて、そこで知った表現が「餡子を炊く」でした。声に出したくなる日本語ですよね。ほかにも、葉書を表す単位の「葉」。

こういった、何かを表わすための正しい言葉遣いを心がけるのも、丁寧に生きることの一つだと思います。

「餡子を煮る」とか、「葉書1枚」とか、そんな風に言うのは簡単だし、意味だって伝わるんですが…せっかく存在する美しい表現。自然に使えるようになったら、とても素敵です。

それから、色の表現もたくさん存在しますよね。

青です、赤です、と言っちゃえば簡単です。でも、色を知れば、その分だけ脳の中に引き出しが増えていきます。丁寧な知識の蓄積は、見える世界の色を変えるでしょう。そう考えただけで、心臓がどきどきしてきます。

Twitterで古性のちさんというフォトグラファーの方をフォローしているんですが、時折ツイートされる色を表現する日本語と美しい写真を見ていると、胸のあたりが清涼感で満たされます。

自分の体を大切にする

なんてことはないです。例えば、ネイルオイル。お風呂上りのやわらかくなった爪に塗って、ゆっくりとマッサージをするとか。

パックをしながら少し目を閉じるとか。肌なじみのいい素材の服を選ぶとか。

こういう日々のケアを、時間をかけてできる心と時間の余裕が丁寧な暮らしそのものだなと思います。特に私はネイルオイルを塗っている時間が大好きです。一本一本丁寧に塗って、指を使ってオイルをなじませながらあたためる。自分と向き合える静かな時間です。

お皿とグラスを用意しましょう

食事は丁寧な暮らしをする上でも重要なポイントですね。

私は、高山都さんが大好きです

丁寧に刻んで、煮て、お気に入りのお皿に盛りつけて…そういうプロセスが香ってくる丁寧なごはんばかり。

そうそう、ダイニングテーブルがある生活って、とても丁寧じゃないですか?実は私の家にももうすぐやってきます。

大きなテーブルに色とりどりのお皿を並べて、お気に入りのビールグラスで乾杯!何倍もおいしいご飯になりそうです。

理想は理想である

丁寧に生きる、という理想を語りました。ただ、現実はなかなかうまくいかなかないもの。

だって、やばいって連呼しちゃうし。語彙力は減っていく一方のような気がするし。

キッチンは小さくて料理をするには一苦労。フライパンで豪快に炒めた肉と野菜をフライパンごとローテーブルに運んで、缶ビールをそのまま飲むのが私の日常なのです。

ああ、ネイルオイルを最後に塗ったのはいつだっけ?

丁寧な暮らしって難しいです。でも、大雑把に生きていく中で、時たま丁寧さを心がけていく、でもいいのかな。

私、今丁寧だわ!ってうれしくなっちゃうあの瞬間もたまらないですもんね。

そんなことを思いながら、今日もフライパンご飯を楽しむのです。

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