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子育ての初動に寄り添うプロフェッショナル ベビーマッサージ教室kokone

みなさまこんばんは。
ましこと言います。

わたしはパラレルワーカーで、地域子育て支援拠点の専任職員として子育ての初動に関わりながら、17年目を迎えるベビーマッサージ教室の運営という2つの顔を持ちます。そのほかには、居宅訪問保育(産後ケア・一般保育・送迎・病児)、子育て支援者の相談室 、子育てサロンの経営相談なども行っています。

今日のテーマは「子育ての初動に寄り添うプロフェッショナル ベビーマッサージ教室kokone」です。

ベビーマッサージ教室kokoneという教室は、2007年9月に埼玉県戸田市に屋号を掲げ、16年の歴史がスタートしました。

教室の開業のきっかけは、夫の思いもよらぬ一言でした。妊娠出産を機に、3年でよいので家庭に入ってもらえないかと夫に相談されたのです。

これは3歳神話を信じての発言で、3歳まで母親が子育てをするべきと考えていたようですが、当時は子どもとは全く無縁の異業種で働いていたことや、ブランクがあると復職が難しい業種だったので、生後3カ月の子どもと保育園の入園申込書と共に頭を抱え込んでしまいました。

数日考え、外で働いちゃだめなら、家ならいいわけだよねということで、自宅でできそうな仕事を探し始めます。そこで出会ったのがベビーマッサージの講師養成、後にその業界で講師輩出数日本一となる協会を見つけ出しました。

他の業種で講師業の経験があるわたしにとってはそれほど高いハードルではありませんでした。子どもをそばに置いて、教室をやれば夫の言う子どもを見ることもできるし、仕事もできていいじゃんという全く軽いノリで、協会ビジネスだとわかって乗っかり、3年間遊ぼうと思って始めました。動機が不純すぎますが、わたしは遊びも本気でやりますので、教室の開業をする前、受講中から集客を始め、まずは戸田で一番になろうと思いました。

当時、協会ビジネスの中心となっていたのは、ベビーマッサージ教室の運営ではなく、講師育成でした。現在では珍しくないビジネスモデルですが、当時は、資格のねずみなんて揶揄されていました。講師を育成したほうが客単価も高いので、ママ起業とかおうち教室という時代の流れにうまく乗ったわたしと同世代の協会&ノウハウビジネスサーファーたちは、稼げない講師を育て利益をどんどん生み続けていました。ベビマの教室なんて客単価やすいことやってる講師はバカだと研修会でよく言っていました。

わたしはそのバカと呼ばれていたほうにボリュームを置き、教室を中心に展開しました。習字教室やピアノ教室のようなイメージで、地域に浸透していくことがねらいでした。そして協会とは全く違う戦略で、講師養成では全く実績の出せない落ちこぼれである一方、教室の集客は10組募集のレッスンに40組の申し込みが入る人気教室になりました。開業して2か月くらいで作った数字だったのですが、これには自分が一番驚きました。

3年経ったらPCスキルを活かせる仕事に戻るつもりだったので、好きなことだけしようと思い、ビジネスモデルがどうもしっくりこない講師養成は2年くらいで辞めました。元々講師経験があるので、人に教えることは得意としているからこそわかる教えることの難しさ。その人の収入や人生も変えるわけで、稼げる人を輩出するすることはたやすいことではありません。

夫との約束である3年が経った頃、教室はベビマは3か月待ち、サインは半年待ち、ファミリーイベントは告知すればあっという間に満席というゲームの最中でした。

結局、元の業種に戻らず、この仕事一本で子どもは仕事の時は保育園に預け、幼稚園を経て小学生になりました。

同業他社の方々がどんどん閉室、廃業していく中、なんと10年間ベビー教室教室運営、ファミリーイベント、単発の講師依頼の3軸で継続して収入を得ていました。

10周年を機に、小さなベンチャー企業の社長代行兼秘書として働きはじめました。兼業で外で働くことは開業してから8年目の頃から横ばい、たぶん10年を機に下降傾向になるだろうという予測に対してのリスク分散でしたが、予測通り徐々に教室の受講者数は下降傾向になりました。

理由は簡単で、SNSとYouTubeの普及で、自分が主役のビジネスが流行り始め、子どもにかかるものはなるべく自治体主催など無料のものを利用するという文化が根付いたからです。地域の子育て支援が充実している証でもありますので、自分にとってはやっとみんなに支援が平等に広がると嬉しく思っていました。きれいごとではなくそう思いました。

残された自分の仕事は、教室の公式サイトの活動理念にも掲げている「本当に必要な人へ必要なサービスを自らの足で届けに行く」ことでした。6年勤めた会社を退職し、子育て支援センターの専任職員になったのは、この自分の言葉が最終的な後押しになりました。もう一つの理念である「子育ての初動に寄り添うプロフェッショナル」は、わたしが最も大事にしている言葉です。子育ての初動という難しいステージに直面している誰かを守るためには、背中を後押しするためには、学び続けること、提供し続けること、最後まで責任を持つことだと思っています。

教室のことを長くご存じの方は、幾度となくお聞きいただいた内容ではございますが、わたしは開業時に自分と3つの約束をしています。

たった一人から始まる教室だから最後の一人まで責任を持って続けよう
一人でも十人でも同じことができる先生になろう
それができなくなったら潔く辞めよう

あともう少しで最後の一人まで責任を持つという皆様との大切なお約束、そして大きな仕事が終わりそうです。

わたしは今、とっても幸せな気持ちで、何万人というお客様と約束をしてきたことを間もなく達成することになると思います。

ゴールテープが見え始め、本当にすがすがしい気持ちと、感謝の気持ちでいっぱいです。

本当に沢山のお客様に支えられ、励まされ、応援していただきました。
地域の皆様に選ばれ、助けられ、守られ、愛されたkokoneという教室は、皆様の優しさと寄り添いに満ち溢れています。

わたしは本当に幸せな時間を今、この瞬間頂いていると思います。

点在するお客様をたまに線で結び
自分だけじゃなかったんだ
一人じゃないんだ

そんな思いを紡ぎ続けてきました。

子どもを育てられるか不安
成育歴
虐待の連鎖
母親である資格

過去は変えられないけど未来は変えられる
連鎖はかならなず断ち切れると言い切る責任の重さと強さ。

みんなの思いをどっしり受け止めて、kokoneという教室とましこ先生はとっても強い根を張り、幹が太くなりました。

一人一人のお客様のお顔が目に浮かびます。

来月のレッスンからは、1回が貴重な思い出になっていくと思います。

そんな風に思いながら過ごせることも、幸せなことだと思います。

わたしはみんなに幸せになってもらいたいし、健康でいてもらいたいし、誰一人欠けることなくみんなで育ちあがりたいと願っています。

来月はどんなレッスンをしようかな~。

ましこ

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