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いつも同じ場所で同じ気持ちで待ち続けることができる人

みなさまこんばんは。
ましこと言います。

わたしはパラレルワーカーで、地域子育て支援拠点の専任職員として子育ての初動に関わりながら、17年目を迎えるベビーマッサージ教室の運営という2つの顔を持ちます。そのほかには、居宅訪問保育(産後ケア・一般保育・送迎・病児)、子育て支援者の相談室 、子育てサロンの経営相談なども行っています。

今日のテーマは「いつも同じ場所で同じ気持ちで待ち続けることができる人」です。

年度が替わり、4月入園のお子様達と保護者様が巣立ちの時を迎えました。

保育園入園、ならし保育、復職先の会社への挨拶と、皆様忙しそうに過ごされています。そんな中「今日で来れるのが最後なので来ました」と、年度末からこんな言葉のやり取りが続いています。

送り出す側より、進む側のほうが果てしなく困難で不安だらけです。

「保育園に子どもを預けて仕事をする」言葉にするとこんなにも端的で悲しいくらいたった一言で片づけられてしまう復職。

保育園に託す時に泣き叫ぶわが子の声が、心を引き裂かれ耳にこだましながらも、断腸の思いで保育士に託す時の母親の気持ちをどうか一人でも多くのご家族様やそばにいる方々が気づき、優しく声をかけてあげてほしいと願います。

子どもを育てるのは大変です。
しかし、矛盾しているようだけど、離れるのだって辛いんです。

母親の心は罪悪感や虚無感が支配し、あんなに一人になりたかったはずなのに、365日24時間休みなく本当に辛い1年または2年だったはずなのに、一人になった途端に急に寂しくなってしまいます。

ここまでして仕事をしなければならないのか。

後ろ髪をひかれながら、子どもの泣き声を聞きながらドアを閉め、前に進むことを決めた母親の心が揺れる春。わたしが今できることは、いつもと同じ場所で同じ気持ちで待ち続けることだと思っています。

地域の宝を育てている母親たちに、温かい思いやりと優しさを届ける人が、あまりにも少なすぎるし、もっと労わってあげて欲しいと思う出来事が年度の初めにありました。

わたしは子育て支援員の専任職員なので、保護者支援を専門で学んでおり、子どものことを居宅訪問保育を学んで現場にいます。保育資格は所持していませんので、集団保育については経験もありませんが、保護者支援を職にしている立場とすれば、いつも気持ちは母親側に寄ります。

たった一言で傷つき、その態度で悲しむ人がいる。そんなとき、自分が母親である保護者側の擁護に心が動いたのですが、この時、自分の支援員として大きな成長を感じることができました。実務経験や学びの量ではなく、職位と国家資格の有無で全てが決まる世界戦で交わされる言葉の数々は、胸の内ではなんでそんなこと言うのかなとか、納得いかないことも数多くあります。ただ、この感情が芽生えているということは、自分はその組織に染まっていないということで、それは保護者目線で考える視点が強くなってきていることを実証しているのだと思います。

わたしにできることは、気軽な相談を大切に受け止め、課題がある親子に気づき、親子共に人とのしての存在を尊重することだと思っています。

相手が自分の気持ちに気づく働きかけ、相手の気持ちを想像し共感的な対応を取る。

これらは子育て支援拠点の専任職員の基本姿勢のほんの一部だとわたしは思っていますが、たどり着く学びを深めている人は驚くほど少ない現実もあります。

わたしは、自分の教室のある商圏に、ましこ先生という資源を投入したいと思って、本気で頑張っています。

同じ場所で同じ気持ちで待ち続け、みんなの居場所を大切にしていきたいと思っています。

ましこ

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