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瞬き      移ろ気の歩み

新しい世界をみるときは、白い光がパチパチと弾ける感覚がする。
瞬いて、新しい世界が自分に少しずつ刻まれていく、なんとも言えない時間。
あの呆ける瞬間のために、私は生きているのかもしれない。

何か一つ本を読んでは、全く別の書物に興味を持ち、
刺繍を見ればやってみたくなり、木工の皿や置物をみれば手彫りの動画を検索する。

はて私は何になりたいのだろう。
人生で何を求めているのだろう。

スポーツに文学に芸術に。
一つのことに人生の大半を割く生き方に幼いころから尊敬し、自分もそのような生き方がしたかった。
だけれどこのような移り気で、何か一つに人生を捧げるなんてことは土台無理だと悟り、諦めた。

衝動のままに、気になるものに飛びついて。
新しく何かできるようになるのを楽しんで、創造する喜びを味わう。


一つの道は極められない。
でもたくさんの星空をもつ世界は作れる。

パチパチ
パチパチ

星を集め、探し求めて。

社会に誇れるものも何もないけれど。

数年ごとに自分の軌跡を見返せば、
「あの頃に比べて成長したな」と思えたらきっとそれでいい。

パチパチ
パチパチ

刻々と星がまた一つ。

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