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夫への思い込み

前回、退院した義弟には助けが必要かもしれないのに何もしていない、と書いた。

結論から言うと、義弟は前向きに回復に努めていて、特に助けはいらなかった。義母と電話で話し、そのことがわかった。

私は義弟のことになると、夫の情報を疑いもせず信じていた。ただ単に、弟の様子を伝えるだけのことに夫の脚色が入る余地などないと思っていた。

でも、夫が伝えることはかなり大げさだったのだ。やっとそのことに気づいた。

そもそも夫(元モラ夫)は大げさなタイプ。モラハラをする人は発達障害だったり、アスペルガーだったりする、という解説がよくある。夫はネット上にあるチェックリストを試すと、発達障害もアスペルガーもたいてい当てはまった。発達障害やアスペルガーの特性は人によって異なると思うが、夫の場合は“大げさ”という特徴がある。
夫のことはよくわかっているつもりだったのに、何でも(ネガティブなことは特に)大げさに話すことを忘れていた。

義弟の体調不良に関しては、一緒に相談窓口に行ったり、漢方薬を調べたり、夫婦で協力ができていた。夫のモラハラの心配もせず、同じ気持ちで物事に向かうのは久々だった。

不謹慎ではあるけれど、私にとってそれは、喜びといってもいいようなプラスのことだった。だから、夫を見る目が曇ってしまったのかもしれない。

入院前の義弟について、夫は「もう先が長くない」とまで言っていたけれど、私が見た義弟はそこまで衰弱してはいなかった。

そして、退院後の義弟が大声をあげておかしい、と夫は言ったけれど、大声はその一度だけだった。そもそも、大声の理由も夫、義父と同じ食卓につくとイライラしてしまう。それでタブレットを持ち込んだら咎められたから、というものだった。

夫の見立てが実際とはちがうことが続いた。夫は物の見方が少しおかしいのだと思う。良く言えば、弟のことが心配でたまらなくて悪い方にとらえてしまったとも言える。

私はまだまだ夫に甘いところがあり、夫の言うことをまず信じてしまった。自分の夫には根本的に変なところがあるとは思いたくなくて、義弟に関してまともに考えている、と思い込んでいた。

そもそも、夫がまともに話せる相手だったら私がモラハラに苦しむこともなかった。義弟も、たとえケンカにならなくても、夫に対してイライラしているらしい(義母談)。

今は、半分別居になったことで、モラハラがおさまっているだけで、夫は相変わらず変な人なんだな。そんな夫と離婚しない私もおかしいかも、と気持ちが沈みそうになる。

でも、最近ずっとモラハラはなかったから、そのことは喜ばしい。  

私は特に悪いことをしていないのに、「自分のこういうところはまだまだだ」という思考になってしまいがちだ。それが、少し前までモラハラの格好の餌食になった。

今回のことをシンプルに言うと
「夫は大げさ」
「夫の言うことを鵜呑みにしない方がいい」
この2点だけだ。

義弟が順調に快方に向かっていることはよかった。先日、入院前の義弟、義母に会ったときに感じたが、義弟と義母は話が通じた。夫の実家は、話が通じない【義父・夫】、話が通じる【義母・義弟】にグループ分けができるな、とあらためて確認できた。前者はうまくいかないことがあると大声をあげ、長い会話ができない。後者はめったに大声を出すことがなく、長く会話ができる。

ただ、義弟が度を超えた病院嫌いで、義母がそれを尊重していたから、私は二人のことをおかしいんじゃないか、と思ってしまった。

でも、体調不良を3年も様子見るのは、やはりおかしかった。書いていて、考えが悪い方向に行きそうだと感じる。

義弟さえ、元気になってくれたらいいのだから、夫の実家のことはあまり考えないようにしよう。考える時間が長いと、私は悪口寄りになってしまうから。

それより、自分の夫がおかしいということの方が困る。今は仕事にストレスがあり、顔を合わせると、言い合いになることもしばしば。夫の仕事は客観的には激務ではないので、そのぐらいは我慢して、と私は言ってしまうから、良くない。やり方が下手だ。夫の気持ちが落ち着く方向に誘導していきたい。


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