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触覚過敏のある息子と手をつなぐ喜び


小学1年生の息子は触覚過敏があります。
セーターや衣服のタグやチクチクとした触覚が不快に感じたり、手を握られることがとても苦手です。手をギュっと握られると、普通の人の何倍も強く握られているように感じるそうです。

この触覚過敏があることで一番辛かったことは一緒に手をつないで歩くことができなかったことです。幼い頃(2~3歳)は手をつないでくれたと思っても、すぐに私の手を払いのけてしまうので一緒に手をつないでお散歩をした記憶があまりありません。一人であっちこっち行ってしまうのでお出かけをすることがとても大変でした。その当時は触覚過敏という症状があるともわからずに過ごしていたので、なんでうちの子どもは手をつながないんだろう…お出かけが大変で辛いなぁ…とたくさん悩みました。

その後、月日が経ち小学校に入学してからスクールカウンセラーの先生とお話をする機会があり、そこで息子が『触覚過敏』の可能性があるということがわかりました。

手をつなぐことをいやがったのは私と並んで歩くことが嫌いだったのではなく、触覚過敏があったからなんだ!!

このことが分かったときには嬉しさが込み上げてきました。そしてもっと早くからわかってあげられたらよかったのにと後悔の気持ちが残りました。

それから約一年が経ち、息子と二人で電車に乗って映画を見に行くことになりました。人混みを歩いていると「ママ、人がいっぱいいるから手をつなごうよ」と息子から手をつないでくれました。

それが初めて息子から手をつないでくれた瞬間でした。この時の手の感覚と喜びは忘れられません。

息子が大きくなるまで、あとどれくらい手をつなぐことができるのでしょうか…

これからも息子との日々を大切にしていきたいです。


最後までお読みいただきありがとうございました。






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