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「聴く」ことの大切さ

今日、傾聴ボランティア養成講座を受講した。
全5回の、1日目。あっという間の2時間だったが、とても充実したものになった。

私は、話すことが苦手だ。
だけど、時には自分の話を聞いてもらいたいと思うことがある。
でも、やっぱり、私は人の話を聞くほうが好きだし、性に合っているのだろう。

傾聴ボランティアというものの存在は、以前から気にはなっていた。気にはなっていたのだけれど、自分がそれをやりたいかどうか(できるのかどうか)は疑問しかなかった。
精神障害のピアとして、傾聴する、ということは必ず役立つものだと思ったから、気になっただけなのだ。

傾聴ボランティア養成研修を受講する。
そう決めたのは、そういう、いくつかの理由が重なってのこと。
初日を迎えるまで、とても緊張したし、私などが学んで意味があるのかとも考えた。
それでも。受講して良かったと、今は思う。



こちらが話していたはずなのに、いつの間にか相手の話にすり替わっている。
否定の言葉ばかりを返される。
話している最中に他ごとをされる。

「聞いてもらえていない」と感じれば、話したくなくなる。それだけで済めばいいが、相手のことを嫌いにもなりかねない。

否定する前に、とりあえず最後まで話を聞いてもらえたら、それだけでも嬉しいと感じるのではないだろうか。
もちろん、否定されないのが一番いいのだけど、話を遮られたうえに「でもさ〜」とか「そうじゃなくない?」とか言われて、気持ちが萎えないわけがない。
「ちゃんと聞いてもらえた」という安心感が、まずは大切なのだ。ただ聞くだけでなく、自分の存在をきちんと認めてもらえた上で、きちんと最後まで話を聴いてもらいたいのだ。

ピアとして、以前に。
目の前にいる人に安心してもらえる雰囲気や環境を整える。それが、社会で生活していくのにどれだけ必要とされることなのか。



あと4回、講座は残っている。
聴くこと。話すこと。人との関わりかた。学び、実践していけるようにしたい。
それがいつか、きっと、自分自身も、まだ見ぬ誰かも、救う手段になるのだと信じて。

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