マスターのダイエット体験 ―わかったこと―

(読了目安14分)

今回はマスター自身が4年ほど前に体験したダイエットについて、少し長めの投稿です。


マスターはもともと痩せ型ですし、すでに家庭を持っているので、婚活のためのダイエットではありません。
誰かから「もっと痩せなさい」と言われたことは一度もなく、自分でも体重に納得していて、20年近く体重をキープしてきました。
ですからダイエットする理由は見当たりませんよね。
ではいったいなぜダイエットに挑戦したんでしょうか・・・


以下の項目に沿って書いていきます。

◎マスターの身長と体重
◎ダイエットに挑戦した理由
◎結局成功したの?
◎食べないとイライラするのか
◎食べないと力が出ないのか
◎変化
◎ちまたのこと
◎わかったこと
◎その後
◎まとめ
◎検証結果



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◎マスターの身長と体重


マスターの身長と体重は、ダイエット前の2017年10月1日現在、168.7センチ、57.6キロでした。
男性としては細めで、体重は少し増やしてもいいぐらいです。


◎ダイエットに挑戦した理由


ダイエットに挑戦した理由は、ダイエットをしている人がどんな気持ちでいるのか知ることと、マスターの考えでダイエットをした場合、身体に起こる変化を確認したかったからです。
また、「寝る前に食べると太る」「毎日揚げ物を食べると太る」「食べないと力が出ない」と言う人が多かったので、それらを検証するためでもありました。


マスターは20代のとき、トレーニングジムに通ったことがあります。
飲むゼリーで有名な「ウィダー」の栄養関連の教科書で学び、その知識をベースにさらに勉強し、ある程度のことを理解しました。
そんな経験を元にして、これまでに「体験学習希望者」としてマスターの店に滞在した約300人のうち、希望のあった20名ほどのダイエットに付き合いました。
マスターの言うとおりにやった女性は全員目標を達成していますが、ダイエット中、多くの女性が以下のように言うわけです。


「マスターお腹空いたー」

「え?これしかないんですか?」

「もうちょっと食べたいです・・・」


するとマスターは以下のような偉そうなことを言い返すわけです。

「食べないよりマシでしょ」

「一食抜いても大丈夫」

「とにかくがんばること」



普段からダイエットや愛について考えるほど、「自分も体験しておいた方がいいかもしれない」と思うようになったんです。
自分ができないことを他人にやらせるわけにもいきませんからね。


以下、みなさんが信じるかどうかは別として、全部正直に書きますね。
ひとつお願いしたいのは、比較的急激なダイエットなので、身体への負担を考慮し、マスターのマネはしないでください。
今後、ダイエットについて考えるときのヒントとして記憶しておくことで、多くの情報をふるいにかけることができ、本質に近づけると思います。


ダイエットは、愛がベースなら必ず成功します。
さて、マスターのダイエットに愛はあったんでしょうか・・・



◎結局成功したの?


もちろん成功しました。
56.7キロが、4週間後に50.6キロで、約7キロ減です。
(体重計を見たのは妻だけです・・・パンツだけで計りますからね)


1ヶ月に満たない期間で、元々の体重の12%を減らしたことになります。
これまでにマスターが担当したダイエットは、60キロの女性が、1ヶ月ちょうどで6キロ減(10%)が最高記録でしたから、どのダイエットよりも速いペースだったことになります。
人によりますが、「2ヶ月で理想の体重に!」と宣伝している「ライザップ」のダイエットがこのぐらいのペースですから、ライザップでダイエットを考えている人には参考になるデータです。
ライザップとの違いは、お金がかからないことです。
マスターのダイエットは、お金が溜まります。


急なダイエットをすると体調が悪化することを心配する人がいますが、もちろん寝込んでもいませんし、仕事も毎日やりました。
スタッフや子供と外で遊び、息子とゲームもやりました。
体調にはなんら問題なく、周囲に聞いても普段と変わりなく見えたようです。



◎食べないとイライラするのか


マスターはイライラしませんでした。
周りでおいしそうにケーキを食べる人がいても、マスターはその笑顔で幸せになれました。
一人でいるときは、ダイエットの友として、「コーヒー・ダシ用の昆布」がありましたしね。


ダイエット方法は、一日400キロカロリー以下を心がけただけです。
400キロカロリー以下なら、普段どおり、なんでも食べました。
補助的に、ビタミン剤と亜鉛のサプリを3日に一度ほど摂りましたが、それが正解かどうかはわかりません。
サプリは、心理的な「お守り」としての要素が強かったような気もします。


空腹感が出たときは、「ダシ用の昆布」を噛んでいました。
また、家族のために料理を作っていると、それを食べたくなる感覚はありますが、マスターにとってはダイエットの経過を観察することの方が大切だったので、食卓の上にある食べ物を見てもストレスなくスルーできました。
「空腹になるとイライラする」ということもなく、毎日食事を作り、みんなが楽しそうに食べてくれる風景で満足できました。


ちなみに以下は「ダイエットの友」の写真です。

ダイエットの友 コーヒーと昆布


上の写真はカフェオレですが、コーヒーはできるだけブラックにし、1日1回は「贅沢なひととき」として、砂糖とミルクを入れました。
ダシ用の昆布は1袋60gで300円程度のもので充分においしいです。
マスターは1週間で1袋消費しました。




◎食べないと力が出ないのか


「食べないと力が出ない」と言う人が多いと感じていたので、ダイエットと同時に、簡単な筋トレを始めました。
室内の梁(はり)に物干し竿をぶら下げ、「懸垂(けんすい)」のトレーニングをしたんです。


マスターの経験上、食べなくても力が出ることはわかっていました。
例としては、「プロボクサーの減量」があります。
試合直前、「数日間で5キロの減量」は当たり前です。
よく食べる一般の人より、飢餓状態のボクサーの方が、瞬発力も持久力も、はるかに高い力を発揮できます。
そもそも、「食事を抜くと力が出ない」と言っている人でも、火事などの緊急時には走って逃げるんです。
「食べないと力が出ない」と思っている人は、親からそう言われ続けたか、「肉を食べてスタミナをつけよう」「これを食べて元気モリモリ」などの飲食業界の言葉で、「食べると元気が出る=食べないと元気が出ない」という自己暗示にかかっているのかもしれません。


筋トレに関しての簡単なデータですが、ダイエット開始初日は「1回」しかできなかった懸垂が、4週間後には「4回」できるようになりました。
筋力が落ちることはなく、逆に筋力がついたということです。
もちろん普段の生活も体力的な問題はありませんでした。
そもそも筋肉が落ちるのは、身体に蓄えた脂肪が燃え尽きてしまった後のことですから、体脂肪率が極端に落ち、外見上、なかり痩せてからの話です。
マスターのダイエットで言えば、7キロの減量後、さらに10キロ落とし、体重が40キロになってしまったら危険かもしれません。
4回できた懸垂の回数が、3回、2回と減っていったら、筋力が落ちている証拠です。
そうなると、「誰が見ても異常な痩せ方」で、「愛を発信できない体重」ということです。
マスターの場合、最終的に168.7センチで50.6キロでしたから、女性で言えば、ちょうどグラビアアイドル程度の体形です。
(男性だと女性よりかなり貧弱に見えますが)


想像してみてください。
マラソンの選手は体力がないと思いますか?
柔道のメダリストは、体力がないと思いますか?
そんなことはありませんよね。

超一流のマラソン選手は、たとえば日本記録保持者だと、170センチ50キロだそうです。
ちょうどマスターの減量後と同じです。
身長172センチ、体重48キロの「ダリア・ビロディド」という女性柔道家がいますが、彼女は昨年の東京オリンピックにも出ました。
「172センチ48キロ」と聞くと、「ガリガリ・栄養失調で死ぬ」と言う人もいますが、彼女は大変な人気選手で、インスタのフォロワーが50万人、モデルもこなすそうですから、元気で、しかも憧れの体型だということがわかります。
彼女の場合、栄養失調で死ぬどころか、人を投げ飛ばすくらいの力を持っているわけです。
痩せていても問題ないことが充分にわかると思います。




◎変化


いきなり汚い話ですみませんが、お腹の難病を患っているマスターにとっては、ダイエット中に下痢がなくなったことが最大の変化でした。
2週目で下痢がなくなり、お腹の調子が良くなりました。
トイレの回数が減り、腹痛に苦しむ度合いが減ったことは、良い変化でした。
トイレの回数が減るということは、トイレに要する時間や水、トイレットペーパーの節約にもなります。
もちろん食事を減らすので食費もかからなくなり、様々な面でコストが節約できるようになりました。
あとは、身体が軽くなり、お腹周りがスッキリしました。
結果、身体全体が細くなり、4週目には、
女性モノのウエスト61センチのジーンズ(最近はデニム?)が入りました。


ダイエットは、マスターが自分に誓ったことですから、精神的な苦痛は感じませんでした。
食べている人を見て、「食べたいなあ、辛いなあ、みじめだなあ」とも思いません。
食事の時は楽しく食事の席につき、お茶を飲む程度にしていました。


マイナス面としては、4週目あたりから、集中力がなくなってきたように感じたことです。
意識レベルが下がるというか、ときどきダルさや眠気が気になることがありました。
それまでの減量ペースであと2週間続けたら、軽い意識障害が出たかもしれません。


「夏の忙しい1ヶ月は食べるヒマがなくて4キロ減ってしまう、しかし体調にはなんの問題もない」というのは、以前お伝えしたとおり、体験済みの事実です。
それと比べると、およそ2倍のペースの減量ですから、やはり弊害があってもおかしくないと思います。
また、急な減量だったのか、お腹周りをへこますと、皮膚に「シワ」が出るようになりました。
出産直後の女性なら当然として、出産していない若い女性にシワがあると、違和感があると思います。


また、「砂糖は毒。砂糖を摂らないと体調が良くなる」という話も一部の人の間で聞きますが、
ダイエット中の4週間に限っては、ほとんど砂糖をとらなくても、特に体調の改善を感じることはありませんでした。
食事の量が少ない方がお腹の調子は良かったですが、その他は、食べても食べなくても体調は変わらないというのが、マスターの率直な感想です。



◎ちまたのこと


ちまたの栄養学者や医師が、「健康のためにたくさんの種類の野菜を食べよう」「規則正しくバランスの良い食事を」などと言っているのは、大げさに言えば、栄養学や自分の学説を正当化するためや、そもそもそう言っていないと仕事にならないということ、そして、「食べなくても大丈夫」と言ってしまうと、極端なことをして体調を崩した人から責められるなどの理由があるからです。


深夜にお酒を飲み、タバコを吸い、太っている医師でも、患者には、「不摂生はダメですよ、規則正しい生活と適度な運動をしてください」「お酒はできるだけひかえ、できればタバコも吸いすぎに気をつけて」などと言います。
これは、患者への愛ではなく、「訴訟を起こされないため」です。
自分への愛、そして患者への愛があるなら、自ら体重をコントロールし、患者に見本を示すはずですからね。
ちまたでは、「言葉」と「行動」には大きな開きがあるわけです。


また、栄養学者や医師の言葉を極端に信じ切っていると、忙しくて食事ができない環境になったとたん、「食べないと元気が出ない」と本気で言う人になってしまいますから気をつけてください。

食事以上に大切なことがあれば、人間はある程度食べなくても元気でいられます。
それはみなさんが、食べるのを忘れて物事に集中しているときに、むしろ元気いっぱいで楽しんでいることからもわかります。
少なくとも、1食や2食抜いても人は元気でいられます。
元気が出ない人は、自己暗示にかかっていて、潜在能力を発揮できないだけかもしれません。
繰り返しますが、緊急事態になれば、その人は走って逃げるんですから。


◎わかったこと


4週間で7キロのダイエットをしてわかったことは、

「食べなければ痩せる」

「体力は落ちない」


「イライラしない」


この3点が大きなことです。


4週間で7キロ程度なら、体調に悪影響はありませんでした。
また、マスターのように元々「痩せ型」の人が7キロ減量するのと、太めの人が7キロ減量するのでは、後者の方が楽なはずですから、太めの人がマスターのペースよりゆっくりなら、きっとダイエットは成功します。
ただ、「食べないと体調が悪化する」と信じている人は、本当に体調が悪化すると思います。
ですからマスターのマネはオススメできません。
ダイエットは、大人の思考で、一回で成功させることがポイントです。
愛のないダイエットは何度やっても失敗します。


安全を考慮したオススメのペースは、1ヶ月で体重の8%までです。
8%という数字は、これまでの経験から考えた数字ですが、12%のペースを体験し、8%までが安心できる数字だと再認識できました。
つまり57.6キロのマスターなら、4週間で4.5キロ以下の減量です。


余談ですが、マスターの友人に、出会ってからずっと177センチで52キロの男性がいます。
ダイエット後のマスターよりも明らかに細い体型です。
しかし、健康ですし、元気なんです。
バイクに乗り、スノーボードやロックフェスにも出かけます。
もちろん普通に仕事を続けています。
細い彼が元気でいられることも、今回のダイエットで納得できました。



◎その後


目標を達成した日の夜からは、食事制限を緩くしました。
50キロでは一見すると細すぎるため、周囲の人たちが心配してしまう可能性があり、2022年3月現在は55キロ前後でキープしています。
55キロは、2002年の結婚当時と同じ体重です。


◎まとめ



普段は他人のダイエットを指導するだけのマスターでしたが、自分で自分のダイエットを実践し、これまでの方法で問題ないことが確認できました。


食べていないのに痩せない人は、食べたことを忘れているか、少ないエネルギーで生きていける「特殊体質」の人です。
食べたことを忘れているなら、それは脳の病気の可能性があります。
また、少ないエネルギーで生きていけるなら、食糧不足の解決策としても研究されている「小食・不食」の人かもしれません。
いずれにしても、医療機関に相談し、食べないのに痩せない理由を解明することが大切です。


食べないとイライラする人は、食べ物に幸せにしてもらおうとしていることが理由です。
幸せを外部からもらおうとするのは「子供の思考」ですから、食べられないことがストレスになり、イライラしてしまうわけです。
愛をそそぐためにダイエットを決意し実践している人は、「食べないことが愛」ということを理解しているので、イライラしません。


明らかに食べすぎだと自覚できる人は、「食べて痩せる」というダイエット業界の言葉に惑わされず、物事の本質を理解するといいかもしれません。



何度挑戦してもダイエットができない人は、まだ心の準備ができていないわけですから、焦ってやろうとせず、まず心の状態を整えましょう。
心の状態を整え、ダイエットを一回で成功させることができれば、何度も自信をなくすことなく、周囲からの信用を落とすこともなく、結果、「ダイエットが楽しかった・充実した」と言えるはずです。


◎検証結果

さて、マスターの実験から、「食べないと元気が出ない」というのは、極端な場合をのぞき「思い込み」だと証明できました。
次に「毎日揚げ物を食べると太る」「寝る前に食べると太る」というのは本当かどうか検証しました。


検証方法はもちろん毎日揚げ物を食べることと、毎日寝る前にアイスクリームを食べることです。
食べる前には必ず誰かを呼んで、食べるところを見てもらいました。


結果的に、4週間で7キロ痩せたのは今回書いた通りです。
つまり、毎日揚げ物を食べても、毎日寝る前にアイスクリームを食べても、4週間で7キロ痩せたんです。
それはなぜか・・・理由ははっきりわかっています。
食べる量がとても少なかったからです。
一日の総カロリーが400キロカロリーを超えないように計算して食べていました。
太る原因は、「揚げ物」や「寝る前の食事」など関係なく、「量」です。
もし揚げ物や寝る前の食事で太ることができるなら、戦後の食糧難の日本や発展途上国の人たちはそうしているはずですよね。


以上です。
世の中には、ダイエットにまつわるさまざまな思い込みがあります。
自分の身体を使って実験することで、さまざまな発見や確認ができました。

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