ダイエット11 ―マスメディアとダイエットー

(読了目安9分)

今回は以下のテーマです。

◎マスメディアとダイエット
◎管理栄養士・内科医でも・・・
◎ダイエットが失敗する理由
◎ダイエットを成功させるには
◎部分やせ
◎食べなくても痩せない人

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◎マスメディアとダイエット

ダイエットにまつわる情報の動向をよく見てみましょう。
テレビや雑誌、そしてブログ、そしてSNSでもいろいろな商品が売られています。

「〇〇を使って痩せた」
「〇〇の〇〇という成分がダイエットに効く」
「あの〇〇さんもオススメ」


という言葉、それこそ無数にある感じですが、まずはその情報を疑ってみてください。


その中には、本当にあなたとの相性が良く、優れた効果を発揮し、楽にダイエットが成功するものもあるかもしれません。
しかし、たとえあなたに合う方法があったとしても、無数のダイエット方法やグッズの中から相性ぴったりの方法にめぐり合うまで、あなたはダイエットを続けるつもりでしょうか。


たとえば、あれもこれもと10種類以上のダイエット法を試したとします。
1回のダイエット期間が3ヶ月ならそれだけで2年以上経ってしまいます。
しかも、コストもそれなりにかかります。
ダイエット業界は儲かりますが、あなたの消耗は大きくなるばかりです。
※「本質的な努力をすれば」の写真で紹介したように、人は1年で変わることができます


もうひとつ、「ダイエットに効果的」と発売されるトレーニング機器・・・
新発売のトレーニング機器の宣伝に出ている美しい女性は、それを使ってトレーニングをしたわけではありません。
その機器が発売される前から美しい女性だったわけですが、あたかもそれを使って美しくなったように宣伝されます。


「新商品」を紹介しているきれいなお姉さんは、
その商品できれいになったわけではなく、それ以前からきれいなお姉さんなんです。


彼女たちは、あくまでも「イメージ」だということを忘れないでください。


みなさんもアラフォー・アラフィフ世代になればわかると思いますが、「情報を流す側」は、物事の本質よりも、いかにして情報をお金に換えるかを重視します。
たとえば、「実験の結果では」「データ上」「体験談によると」・・・こんな言葉があります。
否定的な言葉は削除して流しますから、なんとなく新しいものは前のものより優れているイメージになります。
しかし先日「雑誌やテレビでダイエット特集がなくならない理由」として書いたように、メディアが伝えるお手軽なダイエット方法には、ほとんど効果はなく、新しい方法が出ては消え、また出ては消えと、昔から同じことの繰り返しです。


ダイエットビジネスは主に若い女性からの投資で支えられていますが、若い女性ほど社会の仕組みを知らないため、情報を流す側の大人たちの言葉をついつい信用してしまうわけです。



以前、ある大手広告会社、そして大手保険会社に勤めていた女性がマスターに言いました。


「私、人をだましてお金をもらっているようで、耐えられなくなって退職したんです・・・」


もちろん彼女たちの言葉が全てではないと思います。
「だましている」と感じる人は、むしろ少数派かもしれませんが、企業内部の人でさえ、ギリギリの広告に、多かれ少なかれこのような葛藤を持っていることは事実です。


以下、「一概には言えないですが」という前置きをして書きます。


「マスメディア」というのは商業の世界で、利益を上げることを第一の目的にしています。
利益の中でも、特に目先の利益を出すことを目的にしていて、そのためには、半ば消費者を騙す結果になっても、企業にとって利益になる情報を流します。
時々問題になるテレビの「ヤラセ」問題は、氷山の一角です。
みなさんがメディア関係に長く勤めれば、裏側でなにが起こっているのかわかりますが、これは勤めた経験がなければなんとも言えませんので、とりあえずここではマスターの言葉も頭に入れておいてください。

マスメディアが流すダイエット情報は、注意してふるいにかける必要があります。


たとえば、
ダイエットや豊胸エステを勧める会社の社員が、太めだったり、バストが小さかったりします。
また、エステで豊胸できるなら、豊胸手術のようなリスクを負う人はいないはずです。

この事実だけ考えても、メディアが流す情報の本質が見えてくるはずです。
あなたが正直に仕事をして手に入れた大切なお金は、本当の意味であなたを磨くために使ってください。






◎管理栄養士・内科医でも・・・

世の中には、管理栄養士や内科医でも痩せられない人がいます。
彼らはダイエット知識のエキスパートですが、太ったままなんです。
マスターの知人の内科医にも・・・メタボの医師がいます。
また、先日も書いたように、ダイエット食品を売っているドラッグストアの店員が、みんなスリムとは限りませんよね。
ダイエット食品が本当に効くなら、みんなスリムになっているはずです。


ダイエットは、それを知り尽くした「管理栄養士」や「医師」でさえ、できない人がいる・・・


理論は充分知っていても、彼らには、実践する精神力がないわけです。
大切なのは結局のところ「意識・心の問題」だとわかります。





◎ダイエットが失敗する理由 

ダイエットが失敗する理由は、ひとことで言えば「食べ過ぎるから」ですが、食べ過ぎる理由は、動機に「愛がないから」です。


動機が「目先の欲」になるほど失敗しますから、子供の思考の人が失敗するのは当然です。


また、社会の仕組みを知らず、営利主義の企業が流す情報を頭から信じてしまうことも、失敗する理由のひとつです。


妊娠した女性がお酒やタバコをやめられるようになる心境と同じで、人は、より大切なもののために、目先の苦痛を受け入れます。
ダイエットに失敗するのは、「食べること(つまみ食いや間食など)より大切なこと」がないからです。




◎ダイエットを成功させるには

上に書いたように、ダイエットを成功させるには、「食べることより大切なもの」を見つけることが必要です。


みなさんにとって、つまみ食いより価値があるものは、「知恵のあるパートナー」ですよね。
知恵のあるパートナーは、あなたができる最大のパフォーマンスを見ています。
「知恵のあるパートナーを手に入れるための努力は必ずやり通す」、こう覚悟し、あとは自分との約束を守り通してください。


専門知識があってもお金があっても、それだけではダイエットは成功しません。
逆に、専門知識がなくても、お金がなくても、愛をベースに、大切なものを手に入れる努力を続ければダイエットは必ず成功します。


参考までに、知恵のあるパートナーがいる人は、すでに痩せています。
いま、パートナーがいるのにダイエットを考えているなら、あなたのパートナーは、あなたにとって知恵のあるパートナーではありません。
また、あなたはパートナーを尊敬していないということです。
尊敬できる人や大切な人がいる人は、その人への愛の表現としても、理想の体重をキープしています。




◎部分痩せ

結論から書くと、

部分痩せはできます。


しかし数値的には小さく、しかも

瞬間的なものです。


もし簡単にできるなら、脂肪吸引などの手術は必要ありませんよね。


「部分痩せ」の言葉の定義によっては、「できる」と主張する人もいます。
もちろんその主張は、ダイエット業界、エステ業界の人、そして実際にやった人(できると信じたい若い女性)がほとんどです。
実際に瞬間的な効果はあると思いますが、さらに真実味を増すために、たとえばエステ業界では、初めは数字が大きく出るように、「少しゆるめ」にメジャーを当て、施術後は「少しきつめ」に採寸するそうです。
そうすることで、数センチ細くなったように見せることができるからです。


部分やせの体験談はいくらでも見つけることができますが、そのほとんどが、「長く続かない・ヤラセ・思い込み」です。

また、「部分痩せ」は、もともとの体質が大きく影響しますから、部分痩せの体験談が誰にでも当てはまると思うのは、本質ではありません。
しかも、大前提として、企業は「成功例しか掲載しません」。
ですから、もし効果を調べるなら、個人ブログの体験談などの方が本質的です。


また、ある部分を細くしたいとき、他の部分を太くすることで「相対的に細く見えるようにする」とか、脚を骨折してギプスを装着したときのように、「脚の筋肉を使わないで細くする」、という方法もあります。
それらは確かに少しの効果はありますが、苦労も多く、時間がかかります。
そもそも、筋肉を使わないで細くして、「健康的」と言えるか疑問です。


部分やせができるという宣伝が多く見られるのは、それを望む人が多いことと、実際に瞬間的な効果があること、そして、部分やせに関して厳密な法律がないことなどが理由です。
知恵のある人は、「部分やせ」にコストをかけることはありません。
コストをかける人は、知恵のある人から「知恵のない人」と認識されます。


ということで、瞬間的な部分やせ以外はできないと考えるのが本質です。
また、医学的には「部分やせ」は不可能だと考えられているようです。
気になる人は、「医学的 部分痩せ」というキーワードで調べてみてください。

・・・

以下、ダイエットとは別枠ですが、知恵のひとつとして大切なことを書いておきますね。



◎食べなくても痩せない人

「私、食べてないのに痩せられないの」と言う人って、たまにいますよね。
でも、大半は気付いていないだけで、どこかで食べています。


それでも、「私は食べないけど痩せない」と断言できるなら、ブリザリアンなどと呼ばれる少し変わった体質の人かもしれません・・・


実際に、食べなくても生きていける人や、極端な少食の人はいるようで「食糧不足の解消」や、「食糧補給が不要な軍隊」を作るために研究される場合もあるみたいです。


昔、食べなくても生きていける人は、「霞(かすみ)を食べて生きている人」「仙人」「不食病」などの単語で表現されていたようです。
インターネットの時代になり、徐々に解明されてきたようなので、興味がある人は「不食・ブリザリアン」など検索してみてください。


※たとえば俳優の「榎木孝明」さんが実施した「30日間の不食実験」の内容は、一部懐疑的な意見もありますが、マスターは好意的に興味深く読みました。マスターも1日400キロカロリー以下で4週間過ごしたことがあるので、そのときのことは後日投稿します。




次回以降、以下の内容で続きます(順不同)。

◎ダイエットは成功する
◎運動は? 本質編
◎食べる喜びは最大の喜びか
◎流行のエクササイズについて

・・・

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