ダイエット5 ―栄養は大切ですか?―

(読了目安6分)

今回は
◎栄養は大切ですか?
◎規則正しく食べなければいけませんか?
◎何回食べればいいんでしょうか?
◎食べ物は?運動は?
このあたりの話です。




以下の写真を見てみてください。
マスターの父の写真です。
上が身体を鍛える前の25歳ごろ、下が鍛えた後の50歳ごろです。


マスターの父 25歳

1965年ごろ




マスターの父 50歳

1990年ごろ



2枚を比べると、50歳の父の方が、体脂肪が落ち、筋肉がついています。
特に上半身の体型が違うことがわかると思います。
もちろん下の写真が愛に近い体型です。


細かい説明は省きますが、父は「愛のあるダイエット(食事と運動による肉体改造)」を10年ほど続け、充実感や満足感、自信、信頼など、大切なものを手に入れました。
結果的に本人が愛の発信源になりますから、彼を中心に人が集まり、幸せを感じることができます。



父の肉体改造について、テーマに沿って簡単に書いてみましょう。


◎栄養は大切ですか?

父は栄養についてよく勉強し、トレーニング中は玄米菜食に切り替えました。
「栄養学」も学び、栄養学に沿った食事になるように気をつけていました。




◎規則正しく食べなければいけませんか?

忙しい人でしたが、規則正しい食事や生活には極力気を使っていました。
ただし、いつも常に決まった時間に食べられるわけではなかったようです。



◎何回食べればいいんでしょうか?
基本は1日3回ですが、やはり常に決まった時間に食べられるわけではなく、「1日に必ず何食」ということはできていなかったようです。



◎食べ物は?運動は?
食べ物は玄米菜食です。
玄米と大豆、ひじきなどの炊き込みご飯がメインだったと思います。
食事は基本的に全て自分で管理し、身体に悪いと思われるものを排除しました。
お酒やお菓子などもできるだけ避けていたようです。
父は自分の身体を改造するために、40歳ごろから真面目に運動を始めました。
水泳、ジョギング、山登り、自転車・・・早朝から10キロ走り、夜は縄跳び5000回など・・・
「健康オタク」と言ってもいいかもしれませんが、食べるより大きな喜びを40歳までに見つけたとも言えます。

・・・


食事についても運動についても、父が自分に厳しかったことは確かです。
ただ、彼は若いころから「苦労の向こう側にあるもの」をよく知っていたように思います。
だからこそ、トレーニングの苦労を「楽しみ」に変えることができたのかもしれません。
登山と同じかもしれませんね。
「山頂がある」と信じるからこそ、途中の厳しさに耐えることができるわけです。
大切なことは、あくまでも山を登る苦労が先で、山頂の快感は後ということです。
ダイエットも、食事制限や運動の苦労が先で、結果は後です。


写真を見てわかるように、50歳にして強靭な身体を手に入れた父ですが、彼が参考にしたのは、日本の栄養学や運動方法の、当時最新の理論でした。


ところで、マスターの父の肉体改造、みなさんはどう思いますか?


「やっぱり現代の学問はすごい!最新の情報を信じていればダイエットも成功!」
なんて思いますか?


実はこの話、意外や意外、本人もビックリなオチがあるんです。
父は登山も好きで、富士山に登った後、より高い山を求めて「ネパール」に向かいました。
食事と運動で鍛えぬいた自分の体力にはもちろん自信がありました。
このとき、実際に体力は30歳レベル、肺活量は7リットルを超えるまでになっていました。
トライアスロンに出る練習をするぐらいでしたからね。


・・・しかし。



気力・体力、万全のコンディションでネパールの山奥に行った父からマスターがもらった手紙(以下太文字)には、こんなことが書いてありました。


大変でーす!ちょっと聞いて!
ネパール人たちって、50キロの荷物を背負って裸足で山道を5時間も歩くんですよ。

ぼくの荷物なんか30キロしかないのに、彼らについていけません。

ネパール人男性は、小柄で痩せていて、ぼくより年上だっているのに、彼らの体力は信じられません。 

彼らが食べているもの、なんだと思います?
いつだって白米と、油で炒めた菜っ葉と、豆のスープだけですよ。
しかも、よく噛んで食べないんです。
なんとぼくの2倍の量を2倍のスピードで食べちゃうんです。
食べるんじゃなくて飲んでるって言った方がいいぐらい早食いなんですよ。
よく噛む・ゆっくり食べる・・・彼らはそんなこと全く気にしてません。

味付けなんて、塩も砂糖もすごく濃いんです。
チャイなんかだと、砂糖をドバドバ入れるから甘すぎて甘すぎて、砂糖抜きでお願いするぐらいです。
味が濃くて、とにかく栄養が偏ってます。

それでも彼らはすごい体力なんです。

いったいなんなんでしょうか。

日本で勉強した栄養学がぜんぜん当てはまりません。
ぼく、自信をなくしました。

日本ではぼく、玄米菜食をやってるじゃないですか。
だからネパールの食事をしてたら、体調がおかしくなるんじゃないかって心配なんですよ。
だって油と塩と砂糖を、遠慮なく使うんですもん。
でも現地じゃ贅沢言えないし・・・不安だけど、彼らと同じもの食べてます。

それでね、彼らの生活をちょっと観察してみたんですよ。
そしたら、日本で勉強した栄養学にはない素晴らしい栄養素が見えてきたんです・・・



・・・


父は自分の体力に自信があったんです。
しかし、ネパールに行ってみると、読み書きもできず、栄養学も運動学も知らないネパールの山奥の人たちが、自分より体力があり、その「動かぬ事実」は、日本で学んだことでは説明がつかないものだったんです。


父からの手紙の続きは、栄養学の本質を考えさせられる内容でした。
ときに発展途上国のマラソンランナーが、最新科学で鍛えぬかれた先進国のランナーをしのぐことがありますが、その理由を考えるきっかけもありました。


次回以降は、父からの手紙の続き、そして「日本の栄養学では説明できないすごい人たち」の写真、そしてダイエットについて本質的に掘り下げた内容でいこうと思います。

次回もお楽しみに。

・・・

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