見出し画像

なぎと暮らす -2-

んー!やっぱりかゆい!
思っているよりは発症しなかったが、やっぱり皮膚の弱い部分が痒くなった。朝起きたときには、なんとなく目もはれぼったくなってしまい残念な感じに…。喘息は1回目のご対面では大丈夫だったが、お酒を飲んだ後に息苦しくなることは何度も起きた。

さすがの猫力!やはり薬飲んでも勝てん…。
(アレルギーなんだから、そもそも勝つの無理)

とは言っても、彼の家に行けば必然的になぎはいる。彼の家に行かない選択肢はない。(私は実家暮らし)薬を飲む以外に対策の打ちようがない。

しかし、彼は
「思ったより平気そうだね〜よかった」
と言ってくる…。アレルギー反応による喘息やかゆみの辛さを、彼はあまりわかっていないようだった。のんきなもんだ。
自分のアレルギー持ちの人や、喘息を持っている人に話すと

「え、アレルギーあるのにネコ飼っている彼氏の家行くの?それ大丈夫なの?めっちゃ命がけじゃん」

と言ってくれるのに…。あほうな彼氏は
「俺、もう一匹欲しいんだよなぁ〜」
(え、まじで?)
「将来的には、猫屋敷くらい欲しい」
(え、お前は私を殺すのか?殺したいのか!?)
と追いうち。やれやれだ…。


それでも、お酒をある程度のみ慣れてくると飲める量が増えるように、私もなぎに会う回数を重ねていくごとに、だんだんとアレルギー反応は収まっていった。それでも一緒いる時間は長くて1日か2日。

彼との付き合いが長くなるにつれ、同棲も視野に入るようになってきた。今までは自分の家に帰ればクリーンな状態にリセットされていたのが、一緒に暮らせば常に「毛」と共になる。リセットされる空間がなくなっても大丈夫なのか…。
彼は相変わらず私の深刻な悩みを深刻と捉えてないので、なぎと暮らす私の不安よりも
「ネコを飼える家を探すのってめっちゃ大変なんだ!早く探し始めないと」
家の心配ばかりしてくる。

なかなか踏ん切りがつかないものの、家を探すのが大変と訴え続けるので、とりあえず探してみるか…ということで、時期を決めずに家を探し始めた。

これが、なぎと暮らす驚きの1つ目となった。

この記事が参加している募集

我が家のペット自慢

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?