親が子に与える影響

「子供はいらない」
40歳の筆者が、若い頃の勢いではなくそう決めた理由について書かれたエッセイを先日立ち読みした。(買わなかったので、タイトル忘れた...)
内容はすごく興味があった。できれば最後まで読みたかった。でも、最後まで読んだら絶対もの凄く落ち込み、暗くなるってわかっていたのでやめた。
なぜかって...立ち読みした30ページくらいでも、筆者がなぜ子供をいらないと思うに至ったのかという背景が垣間見れたから。そして、その考え方をすごく"わかる"と思ってしまうから。

筆者は、たぶん(ちゃんと読みきったわけじゃないので)普通の家庭ではなかった。母親が食事を作らないとか、父親とレイトショーを見るのが習慣だったりとか(小学生が見るような内容じゃないような)
そういう環境で育ったからこそ、自分に子供ができたときにどういう風に接して、どういう風に家庭を作っていけばいいのかわからないと思ったのではないだろうか。
よく、親に暴力を振るわれて育った子供は自分が親になったときに同じことをしてしまうとか...言いません?
それは暴力という方法でしか叱り方を知らないからだと思う。
これと同じような形に筆者もなってしまうと感じたからこそ、いらないという選択肢をしたのかなぁと思った。

筆者の自分が受けたことと同じことを、好んでないのに自分の子供にしてしまうかも...という恐怖が私はすごくわかる。

私は母の怒り方が嫌いだ。
"なんでできないの?" "どうして、そうなの?"
と、わからなくてできてなかったことも、悪いことも、なぜ悪いかの理由もなく頭ごなしに否定だった。そして、とても感情的だった。
私はまだよかった。けど、弟は本当に折り合いがつけられていなかった。弟が叱られるのをいつも横で見ていて辛かった。

そういう叱り方を私は自分の子供にしたくないってとても思う。でも、してしまうだろう。平常心のときは隠せるし冷静にできる。だが、感情の起伏がある状態で何かあったら、同じように叱らないで居られるか不安でしかない。親を反面教師だと思って生きてきたけど、それでもやっぱり似ているところ、似てしまうところがある。そして、似ている所は似たくない所であることが多い。

親の影響は、本当に大きい。
私は、褒められるのが苦手だ。どう反応していいのかもわからないし、どう受け止めていいかがわからない。母には褒められていたと思うが、父に褒められた記憶がない。経験がないので、誰かにちゃんと褒められてもうまく受け止められなくて「いやいや〜」とか、「でもまだ〇〇はできてないです...」と言った感じに答えてしまうし、褒められると逆に不安になったりする。本当にこれでいいのか?と。

同じように、誰かに頼るのも苦手だ。
高校生のとき、ファミレスに忘れ物をした。学校の授業のファイル一式が入っていたので、当時の自分としてはとても大切だった。気づいてすぐに店に電話したが、あいにく自分が座っていた席に違うお客さんが座っており確認ができないと言われた。確認したら折り返し連絡することになっていたが、高校生の私は不安でいっぱいだった。
家に帰って、母に一目散に
「ファイミレスに忘れ物しちゃってね、電話したんだけど...」
と事のあらましを簡単に説明したところ
「ちゃんと連絡したの?なんで、そのときすぐに取りに帰らないの?無くなるかもしれないじゃない」
と、不安を解消するどころか打ちのめされた。
母の言っていることはわかる。その場ですぐに取りに帰ったほうがよかったのかもしれない。でも、もう夜も遅くなっており、気づいたときには店から随分離れていた。そして、その時、母に正論を言って欲しかったわけじゃない。ただただ、不安な気持ちを聞いて欲しかったという思いだけだった。あれから、何かあっても母に漏らすことはなくなった。
そんな私に、あるとき母が
「あんたは、なんかあっても終わるまで話さないよね」と言ってきた。
終わるまで話さないのではなく、話せなくなったんだよ。

今の自分がどういう出来事でこうなったのかということを最近よく考える。理由なしに今の自分はできていないから。
これからできていく自分は、今までよりも親の影響は減るだろうし、もっと自分で考えて作っていくことができると思う。自分で好きじゃないなと思う部分は、今、たくさんある。それの一つ一つを考えてると、ちょっぴりへこむ。でも、向き合っていった分だけこの後変えられるんじゃないかな。
ちょっとずつ変わって、自分が本当に親になったとき、素っ裸で接しても堂々としてられる人になりたい。

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koko

綴る

コメント2件

読み終わってちょっと泣きそうです。
NOAさん
コメントありがとうございます。
色々書いておりますが、自分としては丸ごと受け入れているので…今回考察したことで、より自分を理解できたことをむしろ嬉しく思ってます。
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