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相手を想って自分の欲しい本を贈る

"相手に読んで欲しい本を贈り合う”

「相手のことを考えて、読んで欲しい本を贈る」という意味合いで使ってたら、彼に
「相手に読んでもらって、自分が欲しい本」ってことねと言われた。
言われたその瞬間は驚いたし、なんか違うと思った。
が、
やってみたら結果的に「自分が読みたい本」になった。
もうちょいうまく言うなら、「相手に読んでもらいたくて、自分も読みたい本」
彼は的を得たことを言ってたんだなと、選んでる途中からは思った。

「相手のことを考えて」という箇所がキー
考え方、相手への想い方ってそれぞれだなぁと感じた。

私は、彼があまり読まないジャンルの本を基本軸で選んでた。
もっとこういう世界もあるんだよと、広げたいと思ったから。
1冊は、自分の趣味からの世界。取っ付きにくい絵画の世界も「え、そうなの?」と驚きを持って知ったら、楽しく知れるんじゃないかと思って。(怖い絵 / 中野京子)
もう1冊は、私がよく読むエッセイから笑える本を。もっと本を読む時に笑う機会を作って欲しくて(ひんでこうなるのッ!? / 大宮エリー)
最後はちゃんとした本を贈ろうと思って、複数の作者がお菓子にまつわるショートエピソードをまとめた本を。(ひんやりと、甘味)

彼は彼でまた違った方向から考えて贈ってくれた。
1冊は、私が「パプリカ」を読んでいるのを見てSFも読めそうだから入門編として「星を継ぐもの」を。彼自身も読んだことがなくて読みたいから選んだというのも大きい理由だそう。
2冊目は、「かもめのジョナサン」
彼が父親からもらった本の1つだそう。彼にとって大切な本の1つだから贈ってくれた。
最後は、「大人の語彙力」
彼と話しているとき、日本語間違えることが多いから笑
3冊選ぶなら、1冊はネタジャンルだなって思ってこれにした!って言っていたが…笑

「相手を想う」というベースは一緒だけど、その方向、想い方はお互い違うんだな。そして相手を想う時、自分を知って欲しいにも繋がるんだと感じた。

人それぞれ。おもしろい経験だった。
もらったその瞬間でプレゼントは終わらない。読んだ後の感想を言う、聴くという時間も作れるし、より深い思い出になりそうだなっと思っている。

来年もやる予定。1年経ったら、どう変わるんだろう。
関係性も変わっているだろう。根本の自分はあまり変わっていなかったとしても、相手を知っている部分は増えているだろうし…。楽しみ。

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