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爺ちゃんの自伝『昭和十二年十一月、東京』を出版するまで

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死んだ祖父が遺していた自伝を歴史資料として出版しました。 小さなトライの記録として、上梓までの具体的な道のりをここに残します。本を出したい人の参考になればいいな。(2019年に、… もっと読む
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記事一覧

文フリ振り返り(売りたい人のための覚書)

まさかの完売でした! 2019年5月6日の文学フリマで出した『昭和十二年十一月、東京』、おかげ…

Amati
7か月前
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クッキーフリマおじさんみたいな人が文学を不良債権にしてんじゃねえの?

ジェンダーバイアスの加齢臭がキツすぎて鼻が曲がりそう。かけまくもコスパの悪い椅子に座って…

Amati
7か月前
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文学フリマに出店します(売るため準備編)

ニッチな歴史資料だから… プロパガンダ臭のない戦争の一次記録って、たぶんそろそろ貴重だと…

Amati
7か月前
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本を出してわかったこと

何事もやってみるもんだね。 賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ とか、 お前がどこにもない…

Amati
7か月前
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本を作る方法

書いてつくって、出せば本だ! 前回までのコラムの通り、Amazonのオンデマンドサービスを利用…

Amati
7か月前
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作家になる方法

何でもやってみよう→出版しました フリーランス生活も五年目、毎月転職活動みたいな不安定さ…

Amati
7か月前
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爺ちゃんの自伝を出版しました(まえがき)

うちには、爺ちゃんの自伝がある。 私が生まれたのは田舎の小金持ちの家で、祖父はそこの帝王だった。 キツくなってくるので詳細は省くが、いわゆる田舎の家父長制ファミリーにありがちな闇エピソードにはだいたい既視感がある。(興味のある人は「膿家」で検索どうぞ……) 小金はあったが文化への感度は低く、図書室に入り浸る私に、積極的に本を与えるようなことはなかったように思う。のちに、祖母は私の高校進学に反対した。付き合った男性が長男か否か、彼氏の父親が長男か否かは重要な問題で、彼氏の実