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ライターが売る先のない文章を書きなぐる場所 Twitter:https://twitter.com/koksamati 文中のリンクよりAmazonアソシエイトとしての収入を得ています

マガジン

  • 当方腐女子、BLが好きです

    女だってエロいの好きです!腐女子はとくにエロが好きです!「理解しなくてもいいけど誤解しないで」と「そっとしといて」が入り交じるディープな文化「BL趣味」について解説してもいいですか? ブックレビューサイトシミルボン(2023年10月に閉鎖)に投稿したレビューの転載です(2017年6月~2018年3月までの連載)

  • 爺ちゃんの自伝『昭和十二年十一月、東京』を出版するまで

    死んだ祖父が遺していた自伝を歴史資料として出版しました。 小さなトライの記録として、上梓までの具体的な道のりをここに残します。本を出したい人の参考になればいいな。(2019年に、ブックレビューサイト「シミルボン」に載せていた連載の転載です)

最近の記事

  • 固定された記事

ライターが考える「読みやすい文章」の書き方(基礎編)

ありがたいことに、文章が読みやすいと言われることがそこそこあります。 「文章が読みやすい/分かりやすい」はライター冥利に尽きる褒め言葉ですし、おそらく私の武器なのだろうな、と思っています。 ただしこの技術は目立ちにくく、強みにするにはたいへん地味なものです。 特に、作家やタレント、インフルエンサー志向のある人は文章のクセが強くなる傾向があります。そのため、クセがなく読みやすい文章が評価されることは、あまりありません。そこに価値を見出していただき、お仕事のお声がけをいただけ

    • どことなくドライな機械生命、という癒し〜セラピーロボット「Qoobo」感想〜

      叱られそうなタイトルを付けてしまった…… 本当はパナソニックの「NICOBO」 について書こうと思ってたのに、体験を比較したくて迎え入れた、こいつ…… ↓ これにちょっと予想外の衝撃を受けて、先に書き始めてしまいました。 Qooboって何?Qoobo(クーボ)とは、理工系の学習キットやテクノロジー癒しアイテム類を開発・販売している「ユカイ工学」社製のネコ風ロボットです。ちょっと前に口に指を突っ込むと甘噛みしてくれるモルカーで話題になっていました。 それから、科学未来

      • Blueskyってそもそも何よ? という話(マジのTwitterキラーかもしれない)

        Bluesky始めました。待ち行列に並んで1ヶ月放置され、もう諦めていたところで先に始めていた友人から招待していただけたのが昨日のこと。 まだ1日しか使っていないものの、なるほど「引越し先」として激アツになる理由がなんとなく感じられたもので、この感動が新鮮なうちに文章に残しておきます。 Twitter(現X)からの引越し先候補にされてる理由Twitterを作った人が作ったから Blueskyの開発者はTwitterの始祖「ジャック・ドーシー」です。 Wikiにざっくり載っ

        • survivor 生きのこった子ども(桜庭一樹で創る 応募作)

          2019年1月にシミルボンで募集されていた「桜庭一樹 2次創作コンテスト」応募原稿です。 普段なら落選作品はそのまま破棄しているのですが、思うところあり公開しました。 『砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない』より、「survivor 生きのこった子ども」 「お兄ちゃんはしっかりしてるから」 電話口の母の声に、心がえぐれる音が重なる。 「私もそろそろ身体がしんどくてね。あの子、バイトもしたことないじゃない。……お兄ちゃんのこと頼りにしてるのよ、なんだかんだ言っても家族じゃない」 冗

        • 固定された記事

        ライターが考える「読みやすい文章」の書き方(基礎編)

        • どことなくドライな機械生命、という癒し〜セラピーロボット「Qoobo」感想〜

        • Blueskyってそもそも何よ? という話(マジのTwitterキラーかもしれない)

        • survivor 生きのこった子ども(桜庭一樹で創る 応募作)

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        • 当方腐女子、BLが好きです
          12本
        • 爺ちゃんの自伝『昭和十二年十一月、東京』を出版するまで
          7本

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          文フリ振り返り(売りたい人のための覚書)

          まさかの完売でした! 2019年5月6日の文学フリマで出した『昭和十二年十一月、東京』、おかげさまで、全数完売いたしました! いやー、びっくりした。 作りすぎたかな、一冊も売れなかったらどうしようってビクビクしていたのがウソのように、開始からたくさんの方に来ていただき、余分に印刷していたぶんもあわせて42冊が2時間半ほどで売り切れてしまいました。(勢い余って献本予定のぶんも売ってしまった…どうしよう…) こうなると「100部くらい売れたじゃん……」みたいな気もしてきちゃ

          文フリ振り返り(売りたい人のための覚書)

          クッキーフリマおじさんみたいな人が文学を不良債権にしてんじゃねえの?

          ジェンダーバイアスの加齢臭がキツすぎて鼻が曲がりそう。かけまくもコスパの悪い椅子に座ってらっしゃる老害の大神たちが一刻も早くお隠れあそばしますよう畏み畏み申す。 煽りここまで。 エコ出版と文学フリマ Amazonにて、祖父の自伝『昭和十二年十一月、東京』を上梓しました。「このくらい」までなら、やろうと思えば誰でもできちゃうなと思いました。 大手版元に頼らない「じぶん出版」。どこまで出来てどこからは出来ないのかを実感する、とても良い経験を得られたと思います。 非常にエ

          クッキーフリマおじさんみたいな人が文学を不良債権にしてんじゃねえの?

          文学フリマに出店します(売るため準備編)

          ニッチな歴史資料だから… プロパガンダ臭のない戦争の一次記録って、たぶんそろそろ貴重だと思って。 なので、祖父の自伝を文学フリマ『ノンフィクション・郷土』カテゴリにて頒布します。 前々回・前回のコラムで「出版までの工程・出版してから知ったこと」を書けたので、今回は「出店までにやったこと」を記録しておきます。 何はともあれ申し込み 文学フリマ公式サイトから申し込みます。 申し込みには先着枠があり、半分くらいは申し込んだ時点で出店が確定します(残りは申込みが定員超過した

          文学フリマに出店します(売るため準備編)

          本を出してわかったこと

          何事もやってみるもんだね。 賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ とか、 お前がどこにもない素晴らしいアイディアだと思っているものは過去に誰かが捨てた選択肢だ とか言いますよね。 私はガチンコの愚者なので経験しないと学べません。先人が散々やってきたことをなぞって、ここに経験知を残します。どこかの賢者の糧になりますように。 ミスはする 見本誌見て、何回も読み返して、朱入れもしたのにな~~!!!ミスってたな~~! 発売後にいちど改修をしました……些末すぎて恥ずかしいので、どんな

          本を出してわかったこと

          本を作る方法

          書いてつくって、出せば本だ! 前回までのコラムの通り、Amazonのオンデマンドサービスを利用して、祖父の自伝を出版しました。 大手版元に頼らなくても、一人でここまでできるよ、という事例として、出版までの具体的な道のりを記録していこうと思います。 祖父の自伝『昭和十二年十一月、東京』こちらで販売中です。 本を作る前に決めること 正直な話、本の内容やページ数は後からいくらでも調整できます。なので最初に「売るための体裁とガワ」を決めましょう。 ISBNコード、どうする?

          本を作る方法

          作家になる方法

          何でもやってみよう→出版しました フリーランス生活も五年目、毎月転職活動みたいな不安定さにもなんとなく慣れてしまったそんな折に、本の出版をしてみました。案外できちゃうもんですね。 「本を出したい」と考えている人の礎になればと思って、ここに小さなトライの記録を残しておくことにします。 本を出版する方法 作家になるには、最低限「本の書き手」であることが必要です。必要十分条件はかなり意見が別れると思いますが、少なくとも「本を書かない作家」は存在しないので。 では、本の書き手に

          作家になる方法

          爺ちゃんの自伝を出版しました(まえがき)

          うちには、爺ちゃんの自伝がある。 私が生まれたのは田舎の小金持ちの家で、祖父はそこの帝王だった。 キツくなってくるので詳細は省くが、いわゆる田舎の家父長制ファミリーにありがちな闇エピソードにはだいたい既視感がある。(興味のある人は「膿家」で検索どうぞ……) 小金はあったが文化への感度は低く、図書室に入り浸る私に、積極的に本を与えるようなことはなかったように思う。のちに、祖母は私の高校進学に反対した。付き合った男性が長男か否か、彼氏の父親が長男か否かは重要な問題で、彼氏の実

          爺ちゃんの自伝を出版しました(まえがき)

          【逃げる男】禁欲的な様式美から漏れ出る男の色気、すき……

          最低のスタートでごめんなさい。 B面の名曲ってあるじゃないですか、あんな感じ。 たとえとして古すぎて出すのもツライのですが、 DREAMS COME TRUEなら「ドラゴンフライ」 奥田民生なら「ワインのばか」 みたいな、ベスト盤では収録されない名曲。本作『逃げる男』は、そんな感じです。 じゃあ本作の「前」に収録されていそうなメイン楽曲はっていうと、眼鏡老紳士の大洪水・カレセン☆パラダイスこと『リストランテ・パラディーゾ』です。 オノナツメさんの描く「男の色気(動&静

          【逃げる男】禁欲的な様式美から漏れ出る男の色気、すき……

          【運命の巻戻士】人生の最初に出会う「めちゃくちゃ面白いまんが」かもしれない

          ごめんコロコロのこと侮ってた……コロコロコミック。 私が子供の頃に双璧を成していた「コミックボンボン」の廃刊以降、オンリーワンの牙城を築くキッズコミックの月刊誌です。 初めてまんがに触れるキッズが楽しめるように、勢いと読みやすさと笑いをメインに見開きドーンでうんこちんちん!! みたいな感じだと思ってましたマジすみません。 まさかこんなにガチの「おもしろいまんが」が連載されていたとは。 「一番わかりやすいループSF」というキャッチコピーがもう全てを表してる。 タイムリープ

          【運命の巻戻士】人生の最初に出会う「めちゃくちゃ面白いまんが」かもしれない

          【車輪の下】中二病誘発剤みたいな本

          思春期に読んでやらかした思い出 リアル中二の時に読んだ。 当時は中二病という言葉がまだ無くて本当に良かった。 というくらい、中途半端に成績が良い反抗期の小娘には毒になる作品であった。 まんまと何かに中てられて、大変恥ずかしい思春期の黒歴史を数多く残してしまった。当時TwitterやFacebookがなくて本当に本当に良かった… こんなの推薦図書にしないでくださいよ、こじらせやすい年代にこんなの与えないでよ!もっと爽やかなヤツでかためてくださいよこんな感じのさぁ! 20年ぶ

          【車輪の下】中二病誘発剤みたいな本

          【T.P.ぼん】昔から面白い、今も、これからもずっと面白い

          歳を重ねるごとに、娯楽への要求が高まるのは人間の業というものでしょう。 とはいえ、娯楽の嗜好には基本的な性差があるようです。 すべての貴婦人が行き着く娯楽の終着点は、オペラ。 男の娯楽はオモチャの値段が変わるだけ。だいたいずっとドラゴンボール。 なのだとか。(言い得て妙だしだいたい合ってる) そんななか、性差なしに評価され続ける作品というのもあります。 子どもの頃読んで面白かった。大人になってから読んでも思い出補正なしで面白い。あと20年後に読んでも補正なしで面白いだろ

          【T.P.ぼん】昔から面白い、今も、これからもずっと面白い

          飯テロに悶える喜び

          「飯テロ」でググると楽しい 寝付けない深夜2時、 ちょっと小腹が空いたなあ… みたいなときに、「飯テロ」で画像検索をするのが好きだ。食っちゃいけない時間帯に食欲と戦うのって何か無駄に楽しい。 特に、2ちゃんねるまとめの飯テロ画像はなかなかレベルが高い。一時期テレビで流行った料理番組…「料理の鉄人」とか「どっちの料理ショー」とかを思い出してお腹が空いてくる。最近こういう番組あるのかな? SNSの料理写真はオシャレだけどそんなに旨そうではないのよね、不思議。 ちなみに本当に食欲

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