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國學院大學発! ポッドキャスト新番組「学問のNUMA」 邪道の考古学者から学ぶ、学問のすすめ<前編>

令和6(2024)年1月にスタートした、國學院大學発のポッドキャスト番組「学問のNUMA」。
知られざる知識が眠る「学問」をテーマに、國學院大學の教授からその魅力を楽しく教えてもらい、リスナーのみなさんと一緒に「学問の沼にハマっちゃおう!」という探究型トークバラエティーです。
MCを務めるのは、タレントで小説家、そして國學院大學の卒業生でもある宮田愛萌さん。コメンテーターは漫才コンビ「米粒写経」として活動するほか、日本語学者として東北芸術工科大学で専任講師を務めるサンキュータツオさんです。

第2回のゲストは、「ブラタモリ」にも出演した考古学者の深澤太郎教授

第2回のゲストは、研究開発推進機構の深澤太郎教授。弥生時代・古墳時代の研究をはじめ、伊豆諸島における遺跡発掘や民俗儀礼の調査など、考古学を専門に幅広い研究を行う深澤教授に、「邪道の考古学者から学ぶ、学問のすすめ」をテーマにお話ししていただきます。

編では、考古学の核となる調査手法として「遺跡発掘」をピックアップ。「遺跡発掘ってどんな流れで行っているの?」「目的によって掘り方は変わるの?」など、発掘の基礎についてあれこれ教わりながら、考古学という学問を紐解いていきます。
続いて、「学問に必要な邪道とは?」と題し、自らを「邪道の考古学者」と称する深澤教授が、その所以についても掘り下げます。

考古学のイメージを根本から覆す、「邪道」たる所以とは?

番組の冒頭、深澤教授から二人にクイズが出題されました。
 
「考古学では、遺跡を調査する前に『何年も◯◯する』ことがあります。この◯◯には何が入るでしょうか?」

「体力づくり!」「食糧の備蓄?」「周辺の下見…?」

さまざまな回答が出たところで、深澤教授から語られた正解は、想像以上に泥臭く、体力勝負とも言える作業! これを聴いた二人は、「考古学者って数年単位でそんなこともするの!?」と驚きを隠せない様子。アクティブに動き回るというよりも、発掘されたモノと向き合いながら粛々と調査を進める、静的なイメージが強い考古学。冒頭から、そのイメージが一気に覆されます。

深澤教授自身も、金髪にフランクな語り口と、考古学者の物静かでお堅いといったイメージを裏切るカジュアルさ。その風貌や話しぶりから、“邪道”の片鱗はうっすらと伝わってきますが、これいかに……!? 

「目的を達成するためなら、手段にこだわらない」という深澤教授は、考古学の枠組みを超えた“オリジナル”な手法で研究に取り組んでいます。なぜ、あえて邪道と呼ばれるスタンスで研究しているのでしょうか? そのような研究スタイルを貫く背景にあるものとは? 好奇心の塊ともいえる深澤教授による、勉強や仕事にも活かせるお話は必聴です!

ーー収録を終えて、いかがでしたか?

宮田:深澤先生のお話を伺って、自分の専門外のことでも、興味があれば分野を超えて勉強してもよかったんだなと思いました。専門外だからと諦めないで、もっと勉強しておけばよかったなと、今めちゃめちゃ後悔しています。先生のことを在籍中に知りたかったです……!

タツオ:考古学者が、こんなに話しやすい人だとは思わなかったです(笑)。考古学って地道な作業なのかなと思ってましたけど、実際に現場に行って、ときめいて、わくわくして、とにかくおもしろいものなんだっていうのがよくわかりました。やっぱり大学って先生たちが楽しんでいる場所じゃなきゃいけないと思うんです。それを自ら体現しているような先生でした。こんな先生の考古学の授業があったら、みんな聴きたいですよね。

深澤教授:ポッドキャスト番組でお話しするのは初めてでしたが、とても楽しかったです。なんといってもお二人の進行がお上手で、こちらの話したいことをテンポよく引き出していただきました。アシストしていただいて、ありがとうございました!
今回の番組は、社会人の方々はもちろんですが、うちの学生や高校生にも聴いてもらいたいですね。大学っておもしろいところなんだというのが伝わると、この番組は成功なんじゃないかなと思います。

宮田:「もうめちゃめちゃ楽しくて、学生時代に抽選で落ちて、先生の授業を取れなかった恨みが消化されました(笑)。“鬼ってもともと姿形はなかったんだ”とか“鬼のはじまりってここからなんだ”とか、新鮮な驚きの連続でした。

飯倉教授:タツオさんはご自身も言語学を研究されていますし、宮田さんは学生時代に必修科目の『伝承文学概説』を受講されているので、説明しなくても伝わる単語が多くて、とても話しやすかったです。まだまだ引き出しの中身は出していけるんですけども、みなさん帰れなくなるのでこれくらいにしておきたいなと(笑)。
今回の配信は、漫画やゲームを通して鬼に関心を持っている人たちに、とくに聴いていただきたいです。鬼をモチーフにした作品が生まれる背景には、古代から受け継がれた文化の蓄積がある、そこに気づいて興味を持ってもらえるとうれしいですね。

みなさんを学問の沼へ誘う「学問のNUMA」の第2回<前編>は、好評配信中。ぜひお聴きください!


國學院大學presents 学問のNUMA
邪道の考古学者から学ぶ、学問のすすめ<前編>

配信開始日:1/24(水)
配信先
Spotify
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YouTube

取材・文:中里篤美 撮影:押尾健太郎 編集:篠宮奈々子(DECO)
企画制作:國學院大學

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