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【国宝探訪】高岡&金沢

10月19日に高岡と金沢に行ってきました。
まずは、高岡へ。新高岡から高岡、そこから最寄り駅の伏木まで城端線と氷見線というJRのローカル線で移動したのですが、どちらも1時間に1本あるかないかで、なかなか大変でした。

1時間に1本あるかないかの氷見線

その代わりにバスが走っていますが、やっぱり電車がいいなと思うできごとに遭遇しました。これは後ほど。

高岡では昨年末に国宝に指定された勝興寺を訪れました。

勝興寺本堂

勝興寺は浄土真宗のお寺なので、建物が大きいのが特徴です。浄土真宗の国宝建築には西本願寺や専修寺がありますが、どちらも大きいです。ただ、私としては、大きいというだけでそれほど好きなタイプの建築ではありません。
勝興寺本堂も好きなタイプの建築ではありませんでしたが、屋根が亜鉛の合板で葺いてあって、色合いが素敵だなと思いました。同じく高岡にある瑞龍寺の国宝建築である法堂や仏殿も金属の板で葺いてあったので、土地柄なんでしょうね。
国宝になったばかりなので、それを売りにしているらしく、平日の午前中なのに団体客で賑やかでした。

勝興寺にはもう一つ国宝の建築があります。

勝興寺大広間及び式台

大広間及び式台という建物を指しているのか内部を指しているのか、よくわからない名称です。大広間も式台も建築内部の名称なので、そこだけが国宝という意味な気がしますが、建物そのものを大広間及び式台と表記しているので、建物全体なのかよくわからないのです。
本堂とまとめて1件の国宝に指定されているので、その辺りはあまり気にしないで勝興寺を後にしました。

高岡まで戻るのに氷見線が走っていない時間帯なので、バスに乗ることに。港の方まで遠回りする路線だったので、日本海も見えてよかったです。
ただ、街中を走ってるときに「あ?」という運転手の声と乗っていたおばあさんが後ろを振り向いたので、何かなと思ったら、「曲がるところを間違えました」とアナウンスが。時間があったので影響はなかったのですが、ちょっと不安になりました。

元のルートに戻って、高岡駅に到着。予約していたお寿司屋さんに向かいました。予約した方がいいとネットで見たので、予約しておいたのですが、予約客で満席との案内が出ていました。
富山湾鮨という地物の握りにしましたが、特にコハダが美味しくてビックリ。美味しくて追加注文しました。北陸らしいネタのバイガイも美味しかったです。今度はブリの季節に行ってみたいです。

金沢では県立美術館でコレクション展と「皇室と石川展」を見てきました。

「皇室と石川展」では今年国宝に指定された三の丸尚蔵館蔵の「万葉集」が展示されていたのですが、実は今回の目的はそちらではなく、コレクション展に展示されていた前田育徳会蔵の「古今集 巻第十九残巻」でした。
加賀前田家の宝物を管理する前田育徳会は県立美術館のコレクション展で年に1,2件国宝を展示するのですが、20件以上あるので、この機会を逃すと、次はいつ展示されるかわからないのです。現に「古今集 巻第十九残巻」の展示は2015年以来だと思います。
この時は前田育徳会の国宝をほぼ全部展示したのですが、展示替えで「古今集 巻第十九残巻」だけ見られなかったんです。ようやく見ることができました。
「古今集 巻第十九残巻」も「万葉集」も使用している紙の模様が美しく、筆跡も美しいので、書状などと比べると見ごたえがありました。
書状と違い、丁寧に書いているからなのか、現在の平仮名と同じように書かれている部分もあって、まったく読めないというわけでもなかったんです。
少しでも読めるとうれしいですね。

漆の実

その後は21世紀美術館をブラブラして、近くにあるお気に入りの甘味処「漆の実」で一休みして、時間があったので、「武家屋敷跡 野村家」を見学して帰ってきました。

武家屋敷跡野村家

金沢のお気に入りスポットが3つあるのですが、このうち21世紀美術館の「タレルの部屋」と「武家屋敷跡 野村家」に行けたので、満足しました。

21世紀美術館「タレルの部屋」

ちなみに、もう一つは鈴木大拙館です。
金沢はいつ行っても楽しいので、また行きたいと思います。

基本情報(2023.10現在)
※ ルートは私が探訪時利用したものを基本としています。
勝興寺 富山県高岡市伏木古国府17-1
伏木駅から徒歩5分
公式サイト→雲龍山 勝興寺|ようこそ勝興寺ホームページへ (shoukouji.jp)


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