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図書館の風景

2週間に一度、図書館に行く。
家から徒歩で20分、お散歩の距離にちょうど良い。
朝の用事が一段落したとこで、てくてく歩いて図書館に行く。
借りていた5冊の本を返却し、次の本は?と書棚に吸い込まれる。
あれやこれやピックアップし、、、おっと6冊じゃん!
1冊戻しに行くだけなのに、また目についた本を手に取る、、、。
図書館でうろうろする幸せの無限ループ。


手にする本

最近、借りる本が変わってきた。
以前は小説、エッセイ、断捨離や収納の本など。
小説は東野圭吾とか中山七里とか。
時おり80代トリオがあーだこーだ言うことがあって、そうなると医学コーナーで『脊柱管狭窄症がみるみる良くなる』とか借りてみたりする。

最近は本のチョイスがバラエティに富んでいる。
小説はちょっとほのぼの、原田ひ香、阿川佐和子など。
旅行関係も最近多い。行きたいところ、行く予定のところのガイドブック、その場所の歴史本。
この前は『1冊でわかる北欧史』という、なんと1冊で北欧4ヶ国が理解できるという神のような本をみつけ、たくさんのガッテン!ガッテン!をいただいた。
ほかは、私が今興味のあることの本。
今流行りの投資関係とか、『いまさら聞けないInstagram』とか、実家じまいとか。
いま”発酵”がマイブームなのだけど、発酵関係の本をかたっぱしから借りて読んでいるところだ。

今週のラインナップ

館内でゆるりと

時間の余裕は気持ちの余裕も生む。
以前は本を借りて、雑誌をパラパラして、そそくさと帰っていたのだけれど。
最近は館内の椅子に座って小一時間読書をすることが多くなった。
滞在時間が長いと、つい人間観察してしまう私(笑)

勉強している子

受験生っぽい、今の時期だと国立大学の後期日程かな。
最後の最後まで頑張る姿にオバチャンはぐっときていて、勝手に心の中で「フレー!フレー!」している(笑)
かつてここで同じように勉強していた自分と重なり、苦い記憶も蘇りながら。
でも”耳からうどん”のAirPodsが今どきだなぁ~!

本を選んでいる親子

赤ちゃんをおんぶしたお母さんと3歳くらいの女の子。
お母さんが小声で「10までね」と。
二人で「いーち、にーい、さーん、、、、」と借りるであろう絵本を小声で数えていて。
この親子のほほえましさに、また私の思いでぽろぽろが、、、。

昔、私も1歳の次女をおんぶして、3歳の長女の絵本をよく選んでいた。
娘たちに本が好きになってもらいたかった。
同じように育ててきて、同じように図書館で本を借りてあげていたつもりだったけど、、、。
実際、長女は読書家になったが、次女は本を読む習慣が身につかなかった。
今も次女が本を読まないのが不思議でならないのだけれど、この親子を見てふと思った。
次女は背中に括られていたから?
このお母さんを客観的に見ていたら、、、やっぱり私がお姉ちゃんに寄った図書館利用だったのかな。
幼児を二人連れて図書館に来ることは、色々と気を遣う。
騒がせてもいけないし、本を傷つけてもいけない。
このお母さんはきちんとした優しいお母さんなのだろう。
子どもに本好きになってほしいのだろう。

「気をつけて〜!いつまでも背中に括ってると下の子は本読まなくなるよ~!」
お母さんに言いたくなった。

毎日通っている人

定期的に図書館に通うと、いつも同じ高齢の方が閲覧コーナーで毎日のように新聞や本を読んでいるのに気づく。
忙しい子育て時代は、失礼だが「やることないのかな。出掛けるところもないのかしら。」と思ってしまっていた。
こっちは忙しくてゆっくり本も選べないのに、、、なんて。

自分がアラ還になって判ったこと。
毎日のように図書館に来る、来ることができる人は、気持ちに余裕のある人だ。
なにかに関心が持てていて、なにかを得ようとしている人だ。
わざわざ出かけて、家とは違う空間で家のようにゆっくりと本を読む。
贅沢な時間だ。


いつまでも本を読んでいたい。
そういう人でありたい。

とりあえず、近ごろ合わなくなりつつある遠近両用眼鏡を新しくしてみようかな。
さて、今日も図書館行ってこよ。

本と私のあれこれ。よろしければ、コチラもどうぞ。

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