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飛行機に乗るかタコパに行くかが運命の分かれ道だった話。

振り返るとあの時のあの選択が運命の分かれ道だったなっていう場面、誰しも一つや二つあるのかなと思う。

それでいくと私の場合、「飛行機に乗るか、タコパに行くか、さぁどっち!?」という場面があった。

まだ独身だった数年前。久しぶりに友人に会った。友人からは同棲していた彼と結婚することになったという報告。
そんな報告の後申し訳ないのだけどと前置きをして、私は遠距離恋愛の末最近別れたという報告をした。

でも当時の私は、「よし!これからはしばらく1人を満喫するぞ!恋愛はしばらくはおやすみしよーっと。」という気分でどちらかと言うと解放感が大きかったので、友人の結婚報告も100%の気持ちで祝福できた。
こういう時女の人ってその時の自分の状況で60%の祝福になったり色々あるよね 笑 
でもこの時は本当に100%だった。

そして友人が、これから旦那さんになる彼の友人の1人の名前を挙げ、「Cさんと友香ちんが付き合ったら嬉しいなー。」とふと思いついたように言った。

「ちょっと、今度Cさんも誘ってうちでタコパしよ!」

ひとつの恋愛が終わったばかりの私は、まぁ、それも楽しいかもしれないなーと、どこか他人事のような気持ちでその提案を聞いていた。

まぁ、話の勢いで思いつきで言っただけかもしれないし、本当にタコパのお誘いが来たら乗ってみよう位に、話半分で聞いていた。

そしてそれからしばらくして、本当に来た。Cさんも参加するらしい、タコパのお誘いが。

「7月X日、タコパやるんだけどどう!?」

そう、その7月X日というのが、まさに、

あれから何を血迷ったのか、別れたはずの遠距離恋愛だった元彼と、直接顔を合わせて話せば、また冷静に話せるのではないかと、突然会いに行こうなんて血迷いすぎて、取っていたのだ、飛行機のチケットを。7月X日に。

「飛行機に乗るか、タコパに行くか、さぁどっち!?」

「たっ、試されてる!」

真っ先に直感で思った。

そして直感でまた思った。

「タコパに行くべきだ!」

タコパに行ったところで、そのCさんとやらと気が合うのかもわからない。

写真を見たわけでもなく、私の前情報としては、「え、中国人?」と思わず言ってしまった、ちょっと変わった名字だけ。

でもどこかでわかっていた。勢いで飛行機のチケットを取ってしまったけれど、会ったところで、終わりが見えていた遠距離恋愛の寿命がほんのちょっと延びるだけだと。

先が見えなかった遠距離恋愛の最中だった時には、「次は、堂々と友達に紹介できる人がいい!」終わる前から終わることを見据えていたのだ。

そしてこれから会うことになりそうなCさんは、まさに友達の紹介。

うん、ベタだけど、そういうのが一番いい。そんな気がしていた。

そこまでわかっていながらそれでも何か即決できない自分がいて、「予定確認してまた連絡するね!」と返信し、何故か一旦保留にした。

でもどう考えてもタコパに行く方がいい気がしてならなくて、結局その後すぐに「参加できそう!」と返信した。

そのCさんというのが、今の夫です。

皮肉にも、遠距離恋愛だった元彼と、別れる少し前にタコパをした。たった2人きりのタコパを。その時ふと、「きっとこれから先も、2人っきりなんだろうな。ここに誰か友人が加わることも、いつか子供が加わることも、何か広がっていくことはなくて、2人だけの世界なんだろうな。」

終わりが見えかけていたからか、妙に冷静に未来が見えていた。

そしてその時思った。次は、共通の友人とかがいたりして、紹介したりされたり、広がっていくような人がいいなと。

Cさんと友人たちとのタコパは、ただただ楽しかった。来週入籍するという友人たちと、その友人たちの繋がりの数人のメンバーで、あの、2人きりだったタコパとは正反対に楽しすぎた。なんか、明るい未来があった。

あの時直感で、タコパを選んで良かった。

結局タコパから1年足らずで、あの時「え、中国人?」と思わず言ってしまった名字に、自分もなった。

最初は2人だったけれど今は4人と1匹になり、子供たちはまだ小さいからタコパはできていないけれど、近い将来4人でできるだろう。あの友人夫婦も4人家族になったから、8人でやる日も来るかもしれない。
いや、そこにまた別の友人も加わって…もう何人でもええがな!笑

運命の分かれ道ってあるよな、とふと思った話と、その時の直感には素直に従った方がいいという話。



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