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"たじみDMO" に行ってきました。

こんにちは❗こまえのデザイン. (狛江市 未来戦略室)の銀林です。

先月、未来戦略室の職員2名で、岐阜県多治見市のまちづくり会社『たじみDMO』の視察に行ってきました。
今後、狛江市で地域まちづくり法人を立ち上げるにあたり、とても参考となる事例でしたので、特に印象に残った「虎渓用水広場」と「ヒラクビル」のご紹介を含めてレポートします。

なお、今回の視察では、たじみDMO まち室マネージャーの松井様にご対応いただきました。
※たじみDMOには "まち室"、"観光室"、"戦略室" があり、このうち "まち室" では、中心市街地活性化で位置付ける一連の商業活性化とそれに付随する事業を中心に取り組まれています。

たじみDMOとは。

※引用元:たじみDMO | https://tajimi-dmo.jp/

"たじみDMO"は、多治見市観光協会、株式会社華柳、多治見まちづくり株式会社の三者が、2022年4月に統合して設立されました。
ちなみに、正式名称は『一般社団法人 多治見市観光協会』で、『たじみDMO』は愛称とのこと。

それまで観光協会を中心に取り組んでいた「観光」と、華柳で取り組まれていた「本町オリベストリート」、まちづくり会社で取り組んでいた「中心市街地活性化事業」の推進母体を統合し、一体的に展開することで、観光とまちづくりのそれぞれの取組みに相乗効果が生まれることを狙ったもの、ということでした。

①虎渓用水広場

多治見駅北口を降りてすぐ、正面に広がる虎渓用水(こけいようすい)広場。
元は農業用水であった虎渓用水を活用した"憩いと賑わいの広場"として多治見市が整備し、たじみDMOが指定管理者になって運営しています。
広場内はいくつかの区画に分かれていて、その間を虎渓用水が通っています。

今回、私たちが視察に行った日は、あいにく雨が降っていたこともあり、少し閑散としていましたが、土日のイベントやキッチンカーの出店時には、結構な人出があるようです。

※引用元:虎渓用水広場 | https://kokei-tajimi.com/

この虎渓用水広場は、1時間単位で使用することができ、かつ最も小さい区画では1時間200円(※営利の場合)でお店を出せることから、起業やテスト出店にはとても適した運用になっています。

また、ここに出店しているお店は、虎渓用水広場のWebサイトからいつでも確認できるようになっています。

※引用元:虎渓用水広場 | https://kokei-tajimi.com/

②ヒラクビル

※引用元:ヒラクビル | https://hiraku-bldg.com/

ヒラクビルは、JR多治見駅から徒歩5分の"ながせ商店街"にある商業ビルで、かつては時計・宝石・メガネを扱うお店が入っており、地域の方に古くから愛されていたビルでした。
2013年にそのお店が閉店してからは、しばらくビルも閉じていましたが、たじみDMOの前身の多治見まちづくり株式会社が中心となってビル再生事業がスタートし、2019年3月に「ヒラクビル」として再オープンしました。

現在は、1Fでカフェと本屋(過ごす場所)、2階でシェアオフィス(働く場)とレンタルルーム(集う場・学ぶ場)を営業していて、3階はたじみDMOの事務所として使用しています。

地域の方を巻き込んだビル再生

ここで私たちが特に注目したのが、ビル再生事業を、様々なやり方で地域の方を巻き込みながら進めてきたことでした。

例えば、ビルの改装の際、地元素材を生かしたリノベーションとして、多治見の特産品のタイルを使った本棚をつくるワークショップを行ったり、メガネ屋さんで使用していたメガネの展示台をそのまま残してカフェのテーブルにしたり、メガネのフレームを繋げてシャンデリア風の照明にしたり。

また、ビルの改装にあたりお店の商品を片付ける際には、『店内でお宝発掘探検』と称して、参加者から参加費をもらって、順に店内に残っている商品から好きなものを持って帰ってもらう、というイベントにしたそうです。

※画像:たじみDMO様より提供

このように、一つ一つの取組みを丁寧に地域の方を巻き込むツールにしていくやり方は、アイデアも含めて私たちの地域まちづくり法人でも大いに参考にしたいと思います。

おわりに

たじみDMOでは、今回ご紹介した虎渓用水広場とヒラクビル以外にも、創業支援や空き店舗対策、カフェの運営、レンタサイクル、駐車場運営など様々な事業に取り組まれています。

この視察の中で、松井マネージャーが「まちで何かやってみたいことがあったら、まずたじみDMOに相談に行ってみれば。と言われるようなところにしたい」と話されていたのがとても印象的でした。

地域の人と一緒に色々なことをしているうちに、"何かできる"人同士が交わり、"何かしたい"と思っている人も、たじみDMOに集まってくる。
そういった方と関係を持ちながら、次の新しいことに取り組んでいくと、そこからさらにまた新しい人に繋がっていく。
たじみDMOを中心に、まちの中で人と人が繋がるサイクルが回り始めている。
そんなことを感じた、今回のたじみDMOの視察でした。

皆さんも多治見市に行かれる際には、ぜひヒラクビルに寄ってみてください。
きっと多治見の"ひと"を感じることができると思います。

このたびは、お忙しいところ長時間にわたり丁寧にご対応いただいた松井様。
狛江市の地域まちづくり法人を考えるなかで大いに参考にさせていただくとともに、個人的にも大きな刺激をいただきました。

本当にありがとうございました!

視察のおまけ。

たじみDMOの視察の約束の時間が14:00だったので、まちなかの視察も兼ねて昼食に訪れたのは、ヒラクビルのすぐそばにあるうどん屋さん「竹の子」。

(歴史を感じる暖簾。。)

兄弟で営まれているこのお店は、古くからこの場所にあって、「この商店街、年末とかお盆の時期は自転車だとまっすぐ進めないくらいたくさん若い人がいて、田舎に買って帰るお土産もどんどこ売れたんだよー」といった昔の話も、たくさん伺うことができました。

そして、この「竹の子」でいただいた味噌煮込みうどん。手打ちでコシのある太めのうどんに、濃い赤味噌のコラボレーションが絶品でした。

皆さんも多治見市に行かれる際は、ぜひ「竹の子」にどうぞ。
超絶!美味しい味噌煮込みうどんは、本当におすすめです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。よろしければ、「スキ」や「コメント」をいただけると嬉しいです!

※このnoteは、狛江市未来戦略室のスタッフ3名が交代で執筆しています。それぞれの文章のスタイルもあわせてお楽しみください。

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