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生産者と消費者の壁

皆さんは、今、目の前にある物の生産者の顔がわかりますか??
私の家には、生産者の顔が見えない物や食品がたくさんあります。
最近、そのことに疑問を感じています。


1 壁とは

昔、食べたい物や欲しいものは物々交換で手に入れていました。
作った人(生産者)と使う人(消費者)は直接やりとりし、
お互いの顔や人柄を知っていました。
作るのにどれだけの時間や労力を使ったかも。

しかし、お金の存在により、
経済は大きく成長し、
人口も増え、
生産者と消費者は全く知らない赤の他人となり、
どのようにそれが作られたか
どうやって自分の手元に来たか
全く分からなくなりました。

生産者と消費者の間に壁のなかった昔と比べ
今は、とても厚い分厚い壁がそびえ立っています。

2 壁が厚いデメリット

壁ができたところで、
経済は豊かになり、
便利な世の中になって
なんの問題があるのか。

と思う方もいると思います。
私にはとても大きな問題に思えます。
皆さんはどうですか。

例えば
スーパーに大企業の工場で作ったパンが
今日はセール品となっています。
いつもは一つしか買わないのに、
今日はセールだからと3つ買ったりしていませんか。

結局お腹いっぱいで
食べられなくて、賞味期限が切れたら
平気で捨てていませんか。

では、生産者との壁がない時はどうか。
私の大好きなパン屋さん。
パン屋さんと直接話し、
人柄を知っているからこそ、
そのパンがどれだけ大切に作られたか
伝わってきます。

パン屋さんに並ぶ
美味しそうで可愛いパン。
今日食べたい必要な分だけ
チョイスして買います。
そして、その日のうちに
「美味しいをありがとう」
と心の中で思いながら
大切にいただきます。
食べ残すことはありません。

生産者を知っているだけで
これだけ一つのパンに対する思いが変わってくるのです。

生産者との関係性が深ければ深いほど
大切にしよう。
余すことなく大切に食べよう。
と思うのです。

「ありがたい」という気持ちが強くなるのです。

現代は、食品を平気で捨てる人が増えていることが
問題となっています。

これも生産者の顔を知らない
生産者のことを知らない
ことが問題の原点なのだと感じています。

3 私にできること

私はこの生産者と消費者の壁をできるだけ薄くしたいと思っています。
そのためにできること。

1つ目は
生産者から直接買う。
生産者から直接買うことで壁はなくなります。
さらに、生産者から直接会ったり、
話したりすることで
さらに購入品に対する愛着が湧きます。

2つ目は
産直市や個人商店などを活用すること。
産直は農家さんや作った人が直接商品を並べています。
時々顔写真があったりします。
生産者の名前や地名が分かります。
この人が作ったのか。
地元で作られたのか。
とわかり、何だか愛着が湧き、大切に使ったり食べたりすることができます。
商店街にある個人商店も直接卸している場合が多いので
店主を通じて生産者を知りことができます。
できるだけ生産者と消費者の間に関わる場所や人を減らすことが
壁を薄くできる方法の一つです。

3つ目は
自分から調べること。
この商品がどうやってできたのか。
何が原材料なのか。
どこから来たのか。
今手元にある商品ひとつひとつについて
自分で思いを巡らせて見てください。

インターネットで調べると
もしかしら工場のこと
生産者のことがわかるかもしれません。

自分で調べ
思いを巡らせること
商品について考えること
自分で調べていくことで
感じることや見えてくること
があると思います。

そして最後は、
自分でつくること。
家庭菜園でもいい。
お菓子作りでもいい。
自分で生産していみることで
生産者の方の気持ちを感じることができます。
生産者は消費者の気持ちに。
消費者は生産者の気持ちに寄り添うことが大切。

4 まとめ

今は、物が溢れている時代。
ひもじい思いをすることもありません。
必要なものも情報も選びきれないほどあります。

そのひとつひとつについて
自分で出所(生産の場所)に思いを巡らせることが
生産者と消費者の壁を薄くすることにつながります。

壁がない、薄くなればなるほど
目の前の商品への愛着が強くなり、
大切にしたり、
無駄なものを買わなかったり
粗末にしなくなると私は思います。

今目の前にある物が
誰が作って
どんな風に私の手元に来たのか
思いを巡らせてみませんか。

物が溢れている今こそ
大切なことだと思います。

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