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海外のお菓子の開けにくさに救われる日もある

こんばんは。やさしい文芸・写真の人、小牧幸助です。

みなさんは仕事や勉強の息抜きになにをしますか? スマホやテレビを見る人、散歩やランニングをする人など、いろいろな方がいらっしゃるかもしれません。

私は本業が繁忙期に入りまして(いつでも繁忙期みたいな仕事ですが)、毎日遅くまで働いてはへろへろになりながら家に帰る日々を送っております。仕事ばかりで疲れたとき、私は息抜きとしてお菓子を食べます。

日本のおやつも大好きですが、海外のお菓子はパッケージがオシャレで手もとに置いておきたくなります。

今日は、TODAY’S SPECIALというお気に入りのお店で、外箱に一目惚れをして、ひとつフィンランドのお菓子を買いました。

TODAY'S SPECIALは、うつわ、食品、衣服、本や植物など、今日からくらしに取り入れたくなるものがたくさん並ぶ『食とくらしの商店』です。

TODAY'S SPECIAL 公式サイトより引用

Peppersmithというミントタブレットです。箱の高さは親指ほどで、小ぶりなその見た目と、キリッとしたイエローの色味が気に入りました。

photo by Komaki Kosuke

ミントタブレットは、ふだんはあまり口にしません。しかし、仕事の疲れでもやもやとしている胸のうちのなにかを、ミントの爽やかさが吹き飛ばしてくれるのではないかと踏みました。ほかにも4色の種類があり、イエローはレモン味です。

私はグミや飴などお菓子の「つくられた感」がある味のなかではレモン味が好きなのです。子どもの頃から変わっておりません。甘酸っぱいって、なんかいい。

photo by Komaki Kosuke

開け口は裏面にありました。PUSH TO OPENと書かれています。海外のお菓子といえば、昔は開け口さえないような無骨なつくりのものが多かった記憶がありますが、時代は変わったのでしょうか。私はPUSH TO OPENをプッシュします。

しかし、開きません。親指にまあまあな力を入れてもだめです。これより力を加えるとせっかくきれいな箱が潰れてしまう気がしました。

開けづらい。やはり、海外のお菓子は開けづらいままだった……! ひとつのお菓子がそうだったからといって、主語を大きくするのはよろしくありませんが、「やっぱり」と思ってしまったのは事実です。

開けづらい海外のお菓子に出会うと、日本のお菓子がいかに開封の仕組みを工夫しているかについて思いを馳せます。日本はえらい。けれど、ちょっと日本は、日本人は、真面目すぎるのかも。また主語を大きくして、私はそう思ったりします。

photo by Komaki Kosuke

もっと肩の力を抜いてもいいのかしら。そんなことを考えながら外箱をプッシュしていたら、ようやく上部が開きました。

photo by Komaki Kosuke

HELLO. YOU LOOK GOOD TODAY.
「やあ。調子良さそうだね」とSmithくんは、平日の疲れが抜けきっていない私に皮肉を言います。NEVER SETTLE は「立ち止まるな」と意訳できるでしょう。

photo by Komaki Kosuke

口に含むと外側はつるつるとした食感で、舌がひんやり甘くなります。噛んでみるとカリカリとした歯ざわりがしました。内からレモンの香りがきめ細かく広がります。よかった、ちゃんとおいしい。

味わいながら、外箱を眺めます。「立ち止まるな」というのはいかにもミントタブレットらしい前向きなフレーズです。

先ほど私の行く手を阻んだ外箱の開けづらさを思い出すと、しかし逆に「立ち止まれ」「そんなに急いでどこへ?」と皮肉を言われているようにも思えてきました。

こんなに急いで私はどこに行こうとしてるんだろう?

忙しい暮らしを送っているとき、ときにはそうやって自分に問いかけてみるのもよいのかもしれません。暮らしには、余白が要りますからね。

楽にいこうぜ。海外の開けにくいお菓子は、そう教えてくれた気がしました。

みなさんも何かに息詰まってしまったときは、海外のお菓子を買って召し上がってみてはいかがでしょうか?

オシャレで、開けづらくて、オススメです!

では、また!




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