小山

偏差値5、ポップカルチャー

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偏差値5、ポップカルチャー

最近の記事

このあとどうする?(小山の戯言)

彼女が大阪で予定があった。 新幹線に1人で乗るのは初めてらしく、行きだけ送っていくことに。 東京駅八重洲口に着き、予約していた新幹線チケットを発券。 「これ、二枚同時に入れるの?」と彼女が言う。 正直「そこから!?新幹線乗れるのか??」と不安になったが、時間も時間なので改札で手を振った。 まるで子供を送り出したかのようなそわそわ感に自分でも驚く。 とりあえず休憩がてら喫茶店に入った。 温かい紅茶を頼み、席に着く。 海外のお客さんやスーツケースを持ったサラリーマンで賑わう

    • 桜越しのアパートと飲み会(小山の戯言)

      中野の川沿いを歩いていたら、斜に構えた性格をしている俺でも「綺麗だな」って思える桜が咲いていて、その桜越しに見える薄汚れた青い壁のアパートの2階から大学生らしき男女が出てきて「うわーめっちゃ綺麗じゃん!」「ここ毎年桜咲くのよ」「へぇ〜」なんて会話をしているもんだから俺は心の中で「エロすぎだろッ!」と叫んでしまった。 と同時にこのままそれを見続けたらマジで怪しい人間なので、スマホを取り出して桜の写真を撮った。 「なんかこの道通ったことあるような気がする」 桜が咲く川沿い

      • 人間観察男VSドレッド頭男(小山の戯言)

        映画館に行った帰り、ドレッド頭のイカつい男が「分かんなかったわ〜!でも、意味はあるんだろうな!!」と大声で言っていた。これもまた良い感想だなと思った。 居酒屋に行ったら隣の男性が「ブスな女がさ〜」と大声で語っていた。その男の前には苦笑いをする女性。実に安居酒屋らしいなと思った。 カフェに行ったらタトゥーキメキメの男性がシャドーボクシングをしていた。その男たちは7人くらいで「あいつはそろそろシメないとっすよ」と話し合いをしていた。六本木の繁華街。あの街なんかそういう人多くな

        • 涙を流せるように生きたいよな(小山の戯言)

          先日、彼女の実家で夜ご飯をいただいた。 久々の人様が作ったご飯だったから、なんだか温かみを感じて感動した。 具沢山の美味しい豚汁だった。 「ここ綺麗にしたの」 そう言って見せてくれた棚の上には犬の写真が飾ってあった。 一昨年、彼女の実家で飼っていた犬が亡くなった。 その時は彼女と一緒に実家へお邪魔して線香を焚いた。冷たくなった家族を前に、静かに手を合わせた。 お母さんは涙を流しながら「来てくれてありがとね」と言った。 犬にしては長い人生だったようで、すっかり目もよぼよ

        このあとどうする?(小山の戯言)

          落選と良い思い出と(小山の戯言)

          もうかれこれ10年ほど聴いている”オードリーのオールナイトニッポン”が東京ドームでイベントをするということで本当に本当に楽しみにしていたのだが、画面に映るは「落選」の2文字のみ。 東京ドームへ行くことは叶わなかった。 4回ほど抽選があって、全てに落選と書いてあるもんだから見事にゲシュタルト崩壊。一瞬「落選ってどういう意味だっけ?」と思ってしまうほどだった。 その通知が来るたびに「10年くらいラジオ聞いてるのに外れちゃったよ〜」という古参アピ激痛ツイートをしてしまいそ

          落選と良い思い出と(小山の戯言)

          野球部の坊主のあいつを許すか許さないか(小山の戯言)

          こないだ久々にライブハウスへ行った。八十八ケ所巡礼というバンドのワンマンライブ。 今となってはかなり有名だが、8年前くらいに行ったライブではもっとアングラ感強めだった思い出がある。 高校から音楽系の専門学校に通い始めた頃は狂ったようにライブハウスに通っていた。バンドマンが好きなのはもちろん、その場の空気感が好きだった。 イケメンバンドの顔を拝みに来た黄色いファン、はしゃぎながら喋る男女グループ、俺みたいに1人で来るオタクみたいなヤツ、何年も前からこのライブハウスに通って

          野球部の坊主のあいつを許すか許さないか(小山の戯言)

          カタカナ文字ってなんか良さげな言葉に見える(小山の戯言)

          セカンドパートナーとか言う謎の言葉が巷で話題だった。 セカンドがありだったらサードとかフォースとかもアリなんかな?とか口を開けながらぼーっとSNSを見ていた。 彼女に「セカンドパートナーとかどう思う?」と聞いたら「私は無理」と言っていた。 「俺も無理」と思っていたのでそこの価値観が一緒だったので安心した。双方が「アリ」ならありなのかなと思いつつ、子供がいたらまた話変わるよなーとか色々考えてしまった。 とりあえずSNSを閉じてPCを開いて、仕事関連の返信を行った。 会社員

          カタカナ文字ってなんか良さげな言葉に見える(小山の戯言)

          脳にこびりつくそれ(小山の戯言)

          こないだ季節の変わり目による気候の変化で久々にぜんそくの発作を起こした。「呼吸出来ない!」と焦った俺は急いで病院に走った。 時刻は午後2時半。病院はちょうど昼休憩だった。 病院の前の酸素を全て吸うかのような呼吸のまま待機すること30分。俺体弱ぇ〜と落ち込みながら待っていた。 病院は開いた。 「すみません...まずはコロナとインフルの検査を...そして予約の患者さんがいるので...」 うう...今すぐに吸入させてくれ...と思ったが、ぜんそくは別に救急車呼ぶほどでも

          脳にこびりつくそれ(小山の戯言)

          耳(小山の戯言)

          最近のイヤホンはノイズキャンセリング機能があるもんだから危ない。普通に歩いていても後ろに人がいることに気づかなかったりする。 スーパーで音楽聴きながら買い物かごを取ろうとしたけど、傘を持っていてあたふたしていた。すると、後ろのおばさんに「邪魔だよ!!!」と怒鳴られてしまった。 そんなに怒る??と思ったけれど、ノイズキャンセリングでおばさんの一言目が聞こえてなくてしびれを切らして怒鳴ったんだと思う。申し訳ない。 昔から一つの音に集中してしまう癖がある。多分”ノイズキャ

          耳(小山の戯言)

          「偶然の産物」に出会わなくなった(小山の戯言)

          こないだ本屋に行った。 何か本を読みたいと思い色々探したが、読みたい本が結局見つからず帰宅した。 というより「本屋で本を探す」という行為に対して 「あれ、どうやるんだっけ?」 と思ってしまった。 X(Twitter)で「何かおすすめの本ありますか?」と募集したらフォロワーの方々が色々教えてくださりました。全てメモって気になった作品をカートには入れているのですが、本屋に行った時の自分の直感をまずは大事にしよう!と思い本屋へ。 ずらりと並ぶ情報量。「出版社はこれで〜あ

          「偶然の産物」に出会わなくなった(小山の戯言)

          脳内ツッコミ人生(小山の戯言)

          小学生の頃、班で机をくっつけて給食を食べるのがクラスの習慣だった。人見知りだった俺は見事に空気と化したが、一人で食べるよりはマシだと思っていた。そこで身につけた技術がある。 「盗み聞き」である。 男子2人、塾であったことをしゃべっている。 女子2人、次の授業のことをしゃべっている。 それら全てに相槌を打ち、たまにツッコミもする。あくまで脳内で、だ。 客観的に見るとめちゃくちゃ気持ち悪いけど、あくまで脳内だから気付かれない。誰も脳を覗くことは出来ないのだ。 それか

          脳内ツッコミ人生(小山の戯言)

          映画館のジュースを置く穴(小山の戯言)

          映画館に行った時、右手に持ったジュースをそのまま椅子の右側にある穴に入れた。俺は右利きだった。 すると隣の席におじさんが座った。そこで俺は思った。 「おじさんも右利きなのだろうか」 右利きだったらそのまま右の穴にジュースを置く可能性が高い。しかし、左利きだとしたら左の穴に入れたいかもしれない。 そこには今、俺のジュースが置かれている。 俺は一回自分のジュースを手に持ち、飲んだフリをしながらおじさんの動向を伺った。おじさんはジュースを右側に置いた。 おじさんは右利きだったよ

          映画館のジュースを置く穴(小山の戯言)

          ユーモアと心地の良い距離の取り方(小山の戯言)

          小学生の頃は入院が多かった。小児喘息とアトピー性皮膚炎。普通の人よりも酷かったように思う。 繰り返す入院、担任の先生によって対応は違った。 クラスの寄せ書きを持ってくる先生、「なんかあったら言えよ!」みたいに熱血な人、一切面会に来ない先生も居た。 個人的には一切面会に来ない先生が好きだった。 大ごとにしないで欲しかったからだ。 TVでよく見る入院患者は自分の病気なんかより、とてつもなく重かった。でも自分の病気は生まれ持った体に異変があるだけで、いわば「一生付き合う」もの。

          ユーモアと心地の良い距離の取り方(小山の戯言)

          ボロボロのランドセルと水色のランドセル(小山の戯言)

          小学生の頃、一人だけボロボロのランドセルを背負った女の子が居た。その子には父親が居なかった。 その年、クラスで将来の夢を発表する会があって「サッカー選手に俺はなる!」「女優になりたい」などの夢が飛び交う中、ボロボロのランドセルを背負っていた女の子は「離婚弁護士です」と言った。 小学生の俺はそれが全く理解できなかった。自分の番が回ってきた時「パン屋です!!!」と言った。特にみんなからの反応も何もなかった。 その子は少しいじめに遭っていた。かと言って自分になにかできるわけでも

          ボロボロのランドセルと水色のランドセル(小山の戯言)

          回転寿司で視野が広がる(小山の戯言)

          今日は寿司屋に行った。 元々食べられず「嫌いだこれ!」と思っていたマグロやワサビがいつの間にか食べられるようになっていた。 今じゃ寿司屋で爆食人生。お寿司大好き。 元々自分は決まったものをループして食べるタイプだった。 蒙古タンメンにハマってた時はマジでそれだけ。五右衛門パスタにハマってた時はずっとそれ。冷凍のたこ焼きにハマってた時期もあった。 とはいえそれが通用するのは1人の場合。今は好きな人と一緒に暮らしている。2人となると相手と自分の食べたいものに折り合いをつけ

          回転寿司で視野が広がる(小山の戯言)

          モチベが湧き出る泉にダイブしたい(小山の戯言)

          「自炊のモチベはどこからですか?」 料理動画をYouTubeに投稿しているので、よく聞かれる。 いつも「彼女が美味しそうに食べてくれるから」と答えているのだが、今日ついにもう一つ答えを見つけた。 自分は買い物中に「今日は〇〇作ろう!」と思うことが多い。 昔から買い物が好きだったのもあって(それでストレス解消するとかそういうのではなく、興味関心の部分でとても惹かれることが多い)珍しいものが売っていると本当にテンションが上がる。 「これパスタにしたら美味しいのでは?」 「

          モチベが湧き出る泉にダイブしたい(小山の戯言)